わみずのレビュー一覧
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シリーズ2巻目。
1巻目の棚主さんたちが再登場。
どんどん人の輪が広がって、お互いに話し合ったり支え合ったりして、1巻よりも関係が深くなっている気がする。
自分に自信が持てない女の子(小夜香)も、絵本作家としての仕事を諦めてしまった男性(鳥海さん)も、絵本の良さを広めたいと思っている女性(笹木さん)も、息子ともう少し距離を縮めたい女優(千草)も、本を通して人と出会い、新しい視点を見つけて一歩踏み出していく。
もうひとつの大きなテーマは"保護猫"。
これも縁がすべて、といっても過言ではないが、「その縁を作る場を書店で開催しよう!」と考える悠の発想がすごい。
他にも、猫のいる生活が描かれているシーンがたくさんあるので、猫好きな人におすすめ。 -
Posted by ブクログ
和菓子にまつわる謎解きシリーズだったのだが今回はかなり物騒な話が出てくる。1.全国和菓子職人勝ち抜き戦で知り合った姉妹は姉が結婚して遠方へに引越しする事が決まっていた。妹はひなあられを姉より美味しく作って送り出そうとしていたがうまくいかない。2.祖母へのお土産に八ツ橋を買った小学生はいつものでは無い事に気付いて慌てる、父親ともはぐれてしまった様だ。祖母の好物は生八ツ橋で買った物は茶色くて硬くて別物だった。3.葵の恩人だという和菓子職人が頭部を殴られて入院したので見舞いに京都へ向かうが、贋作、盗難、詐欺、バックドアと何やら物騒な事に巻き込まれる。
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Posted by ブクログ
小さい頃「本屋さんになりたいなぁ・・」と思ったことはありますか?
私はあります!何なら子ども時代、家にある絵本を搔き集めて弟相手に「本屋さんごっこ」をしておりました(´▽`;)ゞ
・・と、どうでもいい前置きはこの辺で。
本書は“小さな書店主”体験ができる「シェア型書店」を舞台に描かれる、オムニバス短編連作六話が収録されております。
※因みに「シェア型書店」とは、月額料金を支払って書店の棚の一部を借りた「棚主」が、自分の好きな本を自由に販売できるという新しい書店の形態です。
さて、本書の舞台は東京・新宿にあるシェア型書店〈フレール〉。
看板猫・すみは怖がりで、棚に隠れがちですが、「棚主」の一人、就活中の大学生・凛太郎の飼い猫・ちよが店内にいることも。
そんな〈フレール〉の「棚主」たちと、〈フレール〉を訪れて本を手に取った人達との交流がリレー形式のように書かれていて、本と本が繋げるご縁の連鎖に“あぁ、こういうの良いなぁ・・”と、ほっこりしながら読みました。
個人的に好きだった話は、第五話「ケの日、ハレの日」ですね。
岡山に住む恵美子さんというお婆ちゃんが、修学旅行で東京に行った孫からお土産代わりに貰った本をきっかけに、偶然地元で見つけたシェア型書店の「棚主」になる話で、その本というのが〈フレール〉の「棚主」の一人・清香(小夜香)さんの自作本だという、ちょっとした奇跡のような繋がりが素敵ですよね。
この話では恵美子さんの孫・瑞己ちゃんと母親・真由美さんとの思春期にありがちな確執も書かれているのですが、私も瑞己ちゃんの年頃に母から「本ばっかり読んで・・」と小言を言われていたので、色々共感するものがありました。
ということで、“私が「棚主」だったらどんな本置こうかな~”と楽しい妄想をしながら、本が繋ぐ素敵なご縁の物語を堪能させて頂きました。
ただ、タイトルの割に“猫控えめ”だった気がするので(私基準ですけどw)、もうちょい猫多めでも良かったかな・・と思った次第です~、まぁ良いんですけどね(^-^; -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙は割とほのぼのしているが、中身は決してほのぼのしていなかった。
茜も千裕もメンタルに傷を持つ同士。
そもそも茜がある事情で甘さの味覚を失っている身。
ただでさえ食生活や外食を伴う付き合いを難しいものにしているのに、作中は更なる追い討ちをかける展開まで。
まさかこれ以上酷くなるとは思わないじゃん。
終盤直前くらいだったから、ここで酷くなるとはと読んでいて絶望を覚えるほど。
ほのぼのとは一体。
それに、千裕くんもそうだが、茜の過去がかなり壮絶で。
そりゃトラウマで味覚もおかしくなる。
ただこのトラウマを克服できるかもしらないある場面は涙なしでは見られないという……たまらなかった。
再生のものがたりとあって、前述のトラウマの克服の場面は確かに再生に繋がるものではある。
ただ繋がるものであり、ご都合主義に味覚が全部ちゃんと戻りはしない。
「戻るかもしれない」という希望を見せた終わりで、その塩梅は好きにとれていいなと感じた。
気になったのは、茜が周囲に好かれすぎな点。
トラウマの件以外で彼女を嫌う人が出てこず、ゼミ仲間にもバイト仲間にも総じて好かれている点は疑問に思った。
優しいし仲間思いではあるが、結構重い過去持ちでややこしい性格してるのに、ここまで「みんな」に好かれる理由がよく分からなかった。