わみずのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ3冊目。
読み始めた当初は、「椿がらみの事ばかりで、飽きたり中だるみになってしまわないかな」と思っていたのですが、実際に読んでみると、椿どうこうよりも「人と人との繋がり」を中心に据えたストーリー作りがしっかりなされているからか、全く飽きません。
最近、巷でお勧めされていたり、売れていたりする本は結構ダークでシリアスで……という、いわゆるイヤミス感漂う作品がナチュラルに混在しているので警戒しているのですが、この本に関しては「楽しいことばかりではないけれど、苦しいことばかりでもない」というメッセージが込められているような感じです。
読んでいてしんどい気持ちにならないし、ほっこりする出来事や、思わず笑顔になるようなエピソードもあったりして、心配せずに読み進めることができます。
私もそれとなく近い経験があって、「金魚は忘れない」がこのお話の中では一番印象に残りました。スピカの話も、いろいろと考えさせられるものがあって、メインの椿屋敷だけでなく、すみれ荘の番外編(?)があるから椿の話自体が活きてくるのだろうなと思います。
恋愛小説が苦手な私でも読み進めることができている、稀有な小説です(笑)
とりあえず今はシリーズ最後まで完走したいなと思っています。
※2024/1/24日 18:04まで、レビューではなく「読書メモ」の方が公開されていました(当方のミスです)。そのため、文章差し替えを致しました。
(以前のレビューに「いいね」下さった方、申し訳ありません) -
Posted by ブクログ
栗丸堂の新章開幕。苦難を乗り越えて、お互いの気持ちが確認できた栗田と葵。いきつけの喫茶店のマスターからもらった旅行券。いきなり二人きりの旅行?!なーんて思っていたら、いつもの浅羽と由香も同行。ある種のどっきり大成功(^^;)
というわけで、一行は奈良へ。結局は、今回もお菓子にまつわる事件に巻き込まれて旅行らしい部分はほんの少しだけ。でも、葵も栗田も楽しそうなのがよかった。
昔、スペインに旅行に言った際、ツアー旅行で食事がついていて、「巨匠〇〇も愛した料理」というのを食べたことがあるが、必ずしも美味とは限らない、と思った。でも、太子の祖は気になるな‥ -
Posted by ブクログ
ネタバレ父子家庭で育ち、面倒を見てくれていた祖母の死をきっかけに、海が見える田舎から、海のない都会に引っ越した高校生の香月。
なかなか新しい学校に馴染めないまま時が過ぎ、隣の席の男の子がお菓子作りをしてることを知る。
そして、祖母が作ってくれていたようなお菓子を自分でも作りたいと思い、隣の席の男の子、立海に頭を下げお願いし、お菓子作りについて教えてもらうことに。
何度も挑戦するがなかなか上手くいかず、人と関わることを避け友達もできず、父の再婚の匂わせにモヤモヤし、昔暮らしていた田舎に帰りたいと思い、久しぶりにその時の友達と会って、たくさんの話をするが、自分がついていけない話ばかりされ、ここはもう自分の居場所じゃないんだと感じる。
自分に良くしてくれる立海や弟とでさえ、仲違いしてしまうが、それでも周りの人の手を借りながらも、成長していくお話。
私はお菓子作りが好きなので、この本を手に取って読んでみました。
なかなかお菓子作りが上手くできないのも、家族やクラスメイトと上手く関われないのも、昔の方が良かったと思う気持ちも、共感できました。
ですが、不器用でも頑張り屋さんの主人公を見て、私も頑張ろうと思えました。
特にラストは感動し、涙が止まらなかったです。
とても素敵な作品に出会えて良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史が上手く絡んだ話が出てきて、読んでいてすごくワクワクしました。
突然全然知らない人たちの話が始まって何事かと思いましたが、これから少しずつ繋がっていきそうだし、何気に重要そう…? そして嫌な予感もします。
上宮さん、いったい何者なんだろう…。何やらすごそうな人だということは今回改めて分かったけど、本当に謎だらけで気になります。いつ明らかになるのでしょうか。
今回登場したすあまという和菓子、たぶん一度も食べたことがなかったので、せっかくなので食べてみました。一口食べたときは「味がしない…?」と思いましたが、じわじわと口の中に優しい甘さが広がっていって美味しかったです。小説内の「生地を歯で心地よく押し潰すたびに、淡い甘さが口いっぱいに広がる。ほっとするような素朴な甘さだ」という描写が的確すぎる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ葵の父に認めて貰うべく、和菓子職人の大会優勝に向け栗田と葵はお菓子の完成度を高めていた。そんな中、栗丸堂に掛かってきた一本の不思議な電話。そこから人探しが始まる…
いい所で邪魔された栗田と葵が、お互いキスの機会をチラチラ気にしてる所が何とも可愛かったです。いい年なのにピュアな二人が微笑ましい。
そして、葵の父や葵のお見合い相手候補の幸臣から言われた鳳凰堂への出世の道をキッパリ否定する栗田の心意気が本当に格好良いです。和菓子のお嬢様だからではなく、葵個人を好きになったと言い切るのも素敵です。
大会の後でプロポーズしたいと案に言う栗田に、葵もその気持ちを理解してくれているのがニマニマしてしまいました。
いよいよ次巻は大会が始まりそうで、今から楽しみです。