わみずのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小さい頃「本屋さんになりたいなぁ・・」と思ったことはありますか?
私はあります!何なら子ども時代、家にある絵本を搔き集めて弟相手に「本屋さんごっこ」をしておりました(´▽`;)ゞ
・・と、どうでもいい前置きはこの辺で。
本書は“小さな書店主”体験ができる「シェア型書店」を舞台に描かれる、オムニバス短編連作六話が収録されております。
※因みに「シェア型書店」とは、月額料金を支払って書店の棚の一部を借りた「棚主」が、自分の好きな本を自由に販売できるという新しい書店の形態です。
さて、本書の舞台は東京・新宿にあるシェア型書店〈フレール〉。
看板猫・すみは怖がりで、棚に隠れがちですが、「棚主」の一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙は割とほのぼのしているが、中身は決してほのぼのしていなかった。
茜も千裕もメンタルに傷を持つ同士。
そもそも茜がある事情で甘さの味覚を失っている身。
ただでさえ食生活や外食を伴う付き合いを難しいものにしているのに、作中は更なる追い討ちをかける展開まで。
まさかこれ以上酷くなるとは思わないじゃん。
終盤直前くらいだったから、ここで酷くなるとはと読んでいて絶望を覚えるほど。
ほのぼのとは一体。
それに、千裕くんもそうだが、茜の過去がかなり壮絶で。
そりゃトラウマで味覚もおかしくなる。
ただこのトラウマを克服できるかもしらないある場面は涙なしでは見られないという……たまらなかった。
再生のも