庵田定夏のレビュー一覧
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ネタバレココロコネクトシリーズ7作目。
今回の現象は他人の夢を見る『夢中透視』。
これまでの現象と異なり文研部に直接被害は無く、解決策は「何もしない」こと。現象による物語を始めないこと。だからこそのボーナスステージ。
「誰かのため」というのを免罪符に、自分の行動指針を他人を理由にして思考放棄は駄目だよね、というお話。
「自分が無い」というのは結構クリティカルな問題で、私自身もそうじゃないかと思ったりするけれど。
子どもと大人の境界線にいる彼らだからこそ、こうした青臭いながらも重要な問題に正面からぶつかれるのだろう。
唯の、太一の告白はそれこそ今回の現象を乗り越えて自分を曝け出すことが出来たものだ -
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ物の第一弾。アニメ化にもなりました。
私はアニメから入ったんだけど、結構ハマったので原作読んでみたくて。
原作は面倒な書き方になってるけど・・・
それでいて、シュールにモノを見ている太一が可笑しくて。
文研部の皆の個性が個々にキャラ立ちしてて楽しいです。
lastに永瀬が自殺未遂を図るように『ふうせんかずら』が操作。
男前の永瀬にちと感動。
稲葉のファーストキスを奪ってしまった太一に同情しつつ。
ヒトランダム終了〜。
頑張れ、太一。
多分文研部の皆が主人公で、その中でも太一視点が一番大きい。
人格が入れ替わるって、それ、凄い個人情報漏洩。 -
Posted by ブクログ
ネタバレココロコネクトシリーズ6作目。
主人公は新入部員の宇和千尋と円城寺紫乃。
今回の現象は、千尋が他人に自身を別人と誤認させる力を与えられて始まる。(千尋命名『幻想投影』)
いつもの5人からすれば偽者を見せられるわけだが、築いた絆と信頼でもって千尋の目論見は崩される。
打ち負かされた千尋の失態により、太一と唯は文化研究部に関する記憶を失う。
新人2人の成長の物語。
どうしようもない超常現象を契機としてるけれど、どうしようもなく青春の物語。
世界に絶望したり、
周囲のせいにしたり、
自分に言い訳したり。
けれど、そんなことに意味は無くて、結局自分で考えて行動するしかないよね。
っていう青臭い結論 -
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Posted by ブクログ
ランダムに感情が伝わってしまう感情伝導のお話。
今回は今までと書き方が違っていて読みやすくなってます。
主に4人の視点でお話が進んでいき、たまに伊織の独白が入っていくような感じです。
アニメよりも本のほうが面白かったです。やっぱり文章のほうが細部まで伝わりやすいなーと。
伊織の悩みは誰しも考えるようなことだし、その点でけっこう共感できました。
最後にデレばんなるものが出てきたり、稲葉の「好きにして」って台詞を挟んでくる所とか本筋とは外れてるけどいい味出してました(笑)。
これで一通り各人を焦点に当てたお話はし終わったので、次からどういう展開にもっていくのか。次のステージも気になるし、作者 -
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Posted by ブクログ
これまでのシリーズ 4巻 ヒトランダム〜ミチランダム では、いわゆるなんらかの「現象」が発動した時の話だったけど、このクリップタイムでは現象が発動してないときの、サイドストーリーを短編として3つ。
さらに、文研部のメンバーが2年に進級したときの新入生部員勧誘の話がちょっと長い短編として最後に展開される。
なんかこのシリーズは登場人物・ストーリー展開の中のどんどん恋愛度数が上がっていくのが気になる。個人的にはあまり恋バナは好きではないし、現象が起きないストーリーだから、特に恋愛方面が強調されてしまうようです。
最後の2頁くらいで、新入部員に2つの新たな伏線が・・ -
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