菊澤研宗のレビュー一覧
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現代の戦略論を歴史的観点から考察した必読の書。
なぜ合理的な行動は失敗するのか。世界は少なくとも三つの存在論的に区別される部分社会から成り立っている。物理的世界、心理的世界、知性的世界である。この三つの世界に適用できない場合、組織は合理的に淘汰される事になるという。
まとめて書いてしまうと何のこっちゃという感じであるが、本書は孫子、戦争論、戦略論やロンメル、ハンニバル、ナポレオンの戦い方を考察して分かりやすく分析している。
最後に新しい戦略の哲学、キュービック・グランド・ストラテジーの基本原理について詳細に説明されている。
本書を読んで、三つの世界の相互作用を知る事と人間は限定合理 -
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[ 内容 ]
21世紀に、企業が生き残るために必要とされる戦略とはなにか。
それは、「物理的世界」「心理的世界」「知性的世界」の3つの世界に立体的にアプローチする「キュービック・グランド・ストラテジー」である。
本書は、孫子、クラウゼヴィッツ、リデル・ハート、ロンメルの軍事戦略を手がかりとして、キュービック・グランド・ストラテジーの本質を解き明かす。
[ 目次 ]
第1章 旧陸軍将校・山本七平と孫子の思想
第2章 「戦略の不条理」発生のメカニズム
第3章 クラウゼヴィッツと物理的世界の戦略論
第4章 リデル・ハートと心理的世界の戦略論
第5章 ロンメルと知性的世界の戦略論
第6章 「戦略の不 -
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[ 内容 ]
経験がものをいうのか、邪魔をするのか、成功体験にこだわるダメ上司。
部下たちの沈黙とモラルハザード、ダメ上司の下で働く部下たちのネガティブ反応。
思わずうなずく積極的ダメ上司、消極的ダメ上司。
ダメな上司の理不尽な行動を、理論と事例でわかりやすく紹介。
[ 目次 ]
第1部 ダメな組織にも合理性がある(ダメな組織をエージェンシー理論に当てはめると ダメな組織を取引コスト理論に当てはめると ダメな組織を所有権理論に当てはめると)
第2部 ダメな組織のダメな上司にも合理性がある(ポジティブにダメな上司の合理性 ネガティブにダメな上司の合理性 ダメな上司集団の合理性)
第3部 ダメな -
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軍事戦略論と経営戦略論との橋渡しをしつつ、次の次元の戦略論を展開しようとする意欲作。昨年出版の『戦略学』の姉妹本。
『戦略学』よりさらに分かりやすく、じっくりと理論を展開し、軍事の実例をひもときながら進んでいく。理論的には見事に構築されていると思う。
多分、多くの人が気になるであろうことは以下の2点。
・「限定合理性」の立場に立つ以上、「戦略の不条理」を完全に回避することは理論上不可能であること。
・実際のビジネスシーンを想定したうえでの理論展開なのか、純粋に理論を追い求めているのか。
経営学の究極の目的を何に置くか、結局はそこの問題な気がしてきた。 -
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「企業戦略」本書は戦争からの学びを多く取り上げ企業戦略としている。それは3つの世界、物理的、心理的、それと知的側面から組み立てるというものだ。基本は「孫子」の5事7計:道・天・地・将・法/有道・有能・天地・法令・兵衆・士卒・賞罰であり、それと現代における知的(知識、理論、知恵)を噛み合わせる事だということだ。端的にいうと「自分を知り、相手を知り、迷いがない事」下記の事例の言葉がその内容だ。
・思慮が足りなく決死の勇気だけで戦うようなリーダーは殺される
・勇気がなく生き延びようとするリーダーは捕虜にされる
・短気なリーダーは侮られて計略に引っかかる
・清廉潔白なリーダーは罠に陥る
・兵士を厚く労 -
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名著として名高い『失敗の本質』に衝撃を受け、こんな本を書きたい、という動機で執筆されたものだとあとがきに書いてある通り、結構似た印象だが、(執筆の2000年当時の)経営学、組織論の成果を太平洋戦争に当て嵌めたもので、まずまず面白かった。
加藤陽子さんの著作以来、「何故太平洋戦争を回避出来なかったのか?」というテーマの本はそれなりに読んでいるが、行き着くところは、このままジリ貧になるより、一か八かに掛けてみたい、という権力者側の発想と、コテンパンにやられるまで事実に気付けない一般人と、景気のいい戦争記事を書いていると新聞が売れることに胡座を書いて、事実を提供しなかったマスコミの、協働の結果なの -
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ネタバレフランスが犯した失敗の本質を的確にした指摘した上で、物は、祖国フランスの救済策を次のように書いている
強くなること
敏捷に行動すること
世論を指導すること
国の統一を保つこと
外国の政治から世論を守ること
祖国の統一を撹乱しようとする思想から青年を守ること
治めるものは高潔のある生活をすること
汝の本来の思想と生活方法を情熱的に信じること
戦時体制のアメリカ政府は、統合参謀本部を始め、軍のポストに多くの民間人を起用した。それが知のバラエティーを豊かにし、組織にバランス感覚を植え付けたのだ
学校での成績が重視される10日システムに象徴されるように、日本軍の組織人事は極めて硬直的なものであった
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企業にはオーディナリーケイパビリティとダイナミックケイパビリティの二つがあると、言葉が難解。
よーするにルーティンの効率化、省力化や横展開による利益の最大化などの通常能力がオーディナリーケイパビリティ。
しかしながら、オーディナリーケイパビリティだけだと現実との乖離が発生してきて、イノベーションが必要となるし、それができない企業は市場から淘汰される、あるいは縮小する市場から次の市場へ移り(あるいは作り出し)生き残ることができなくなる。
なのになぜ企業はイノベーションできないで衰退するか?イノベーションのジレンマや取引きコストの高さなどをもとに説明がある。結局変化を嫌う組織の中で変えることの -
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太平洋戦争の日本軍の失敗に学ぶ本
組織論などで現代にもじゅうぶん通じる、ということは普遍的、本質的な話なんだろう
日本企業の組織あるあるではあった
作戦が失敗した
アメリカ→原因を分析、次の作戦に反映
日本→「気合が足りない」「次は勝てる」
無謀な意見が出た
アメリカ→ロジカルに考えて判断
日本→「あいつは本気だ、やらせてやろう」
第一陣が敗退したら、、、
アメリカ→コンティンジェンシープランを持っている
日本→「失敗するわけない」「失敗を考えるのは異端だ」
今時こんな古い考えの組織もなかなかないとは思うが、
ゼロではないだろうと思う。
少なくともうちの会社も忖度とかあるし、「あいつがあそこ -