菊澤研宗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.戦略の不条理とは?
ポパー(科学哲学者)によれば、我々の世界は多次元的世界であり、次の三つから成っている。
①知性的世界・・・知識・観念
②心理的世界・・・感情・欲望
③物理的世界・・・物体・肉体
人間の行動が、三つの世界の内一つか二つの世界で合理的であっても、
他の世界で不合理であったために敗者となってしまう現象。
これが「戦略の不条理」というものらしい。
勝者となるためには、三つの世界を考慮した「立体的大戦略」を組み立てる必要がある、ということだ。
※戦略の不条理、立体的大戦略(Cubic Grand Strategy)は、著書独自の用語らしい。
※戦略:筆者によれば、生き残 -
Posted by ブクログ
なんかそういう時期なので読み直してみた。
大東亜戦争における日本軍について新制度派経済学と呼ばれるツールで分析し、最終的には「命令違反」をマネジメントすることが今後の組織には求められているのだと提言している。全体的に日本軍は合理的に失敗してしまったのだというスタンスをとっており、よく引き合いに出される「失敗の本質」よりもだいぶ挑戦的な内容である。
栗田中将の原状回復賠償責任原理に基づく悪しき命令違反は、気をつけないと自分も将来やってしまうかもしれないと思いリアルに参考になった。
はじめに読んだ時はケース部分が長いように感じたが、「失敗の本質」と比べると大したことないと思う。
798円。 -
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Posted by ブクログ
リーダーシップの本質は、フロネシス(賢慮)ないし実践知と定義している。
"フロネシスの中身を一言で言えば、個別具体の物事や背後にある複雑な関係性を見極めながら、社会の共通善の実現のために、適切な判断を素早く下しつつ、自らも的確な行動を取れる「実践知」のことを言う。そうした知を備えたリーダーがフロネスティック・リーダー"
フロネスティック・リーダーの能力
①善い目的を作る能力
②場をタイムリーにつくる能力
③ありのまま現実を直観する能力
④直観の本質を概念化する能力
⑤概念を実現する政治力
⑥実践知を組織化する能力
典型はチャーチル、目的が共有できなければミッドウェイのように -
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Posted by ブクログ
ダイナミックケイパビリティ論の紹介と、それを成功した日本企業に適用しての分析。この理論自体初めて知ったので勉強になった。
企業にはオーディナリーケイパビリティとダイナミックケイパビリティの2つがあり、後者は環境の変化を感知してオーディナリーケイパビリティを再構築、再配置、再編成する能力のことである。
合理的な失敗「不条理」は個別合理的全体非合理、効率的不正、短期合理的長期合理があり、日本の組織が実際に陥ったものとして日本軍の白兵突撃パラダイムに代表されるパラダイムの不条理があり、回避する方法として取引コストの節約とダイナミックケイパビリティによる付加価値の向上がある。
ダイナミックケイパビリテ