菊澤研宗のレビュー一覧

  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    野中教授が主張されている「現場感覚」「大局観」「判断力」を有した「フロネティック・リーダー」を裏付けるための、戦時の事実・将校の行動を通じて各専門家が論じている。
    自分は、「石原莞爾」「辻政信」「山口多聞」の考察が大変深く印象に残った。
    天才肌故か、組織に目配せする能力が欠落していた石原。
    軍の基本ポリシーに忠実すぎるが故に数々の失策に対し誰も苦言を呈すことができず、結果的に独走を許してしまった辻。
    組織や上官への抜群の目配せと溢れる程の愛国心故に自らの不利をあえて飲み込み率先して殉職した山口。
    ヒューマニズムに偏った感想になってしまい、申し訳ありませんが、私にとっては非常に参考になりました。

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    2017年05月07日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

    購入済み

    素晴らしい

    名著「失敗の本質」の続編です。野中先生の理論が醸成させ、より判り易く書かれています。心あるビジネスリーダー必携の書です。

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    2014年08月16日
  • 戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~

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    数字主義・合理主義だけでは失敗することが多いのはなぜなのかについて、明確に答えを出してくれた本です。
    数字で表れることがすべてではなく、それ以外にも重要なことがあり、それもマネージメントしないと成功は続かないということでしょう。

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    2012年06月15日
  • なぜ上司とは、かくも理不尽なものなのか

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    ネタバレ

    地位があがるということは、責任を取らなかったことの証拠だと思えば、
    理不尽なことを言う上司が多いかは必然であることが分る。

    全員が理不尽な上司であれば、組織はつぶれます。
    3人に2人が理不尽なくらいなら組織は発展します。
    10人に9人が理不尽だと、はっきりと下降している組織です。
    組織を抜けることを考えるのもよいでしょう。
    あるいは、10人に1人を探してみるのもよいでしょう。

    本書は、そういう決断をする前によんで、
    一時の怒りで行動しないようにするのに役立つと思われます。

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    2011年09月29日
  • 戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~

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    1.戦略の不条理とは?

    ポパー(科学哲学者)によれば、我々の世界は多次元的世界であり、次の三つから成っている。

    ①知性的世界・・・知識・観念
    ②心理的世界・・・感情・欲望
    ③物理的世界・・・物体・肉体

    人間の行動が、三つの世界の内一つか二つの世界で合理的であっても、
    他の世界で不合理であったために敗者となってしまう現象。

    これが「戦略の不条理」というものらしい。
    勝者となるためには、三つの世界を考慮した「立体的大戦略」を組み立てる必要がある、ということだ。

    ※戦略の不条理、立体的大戦略(Cubic Grand Strategy)は、著書独自の用語らしい。
    ※戦略:筆者によれば、生き残

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    2010年11月16日
  • 戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~

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    レビューは後ほど。

    利益の追求より「哲学」が必要だ、と感じた。
    農業経営に応用できるか?
    ガンバレ!農業経営学者!

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    2009年11月29日
  • 「命令違反」が組織を伸ばす

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    なんかそういう時期なので読み直してみた。

    大東亜戦争における日本軍について新制度派経済学と呼ばれるツールで分析し、最終的には「命令違反」をマネジメントすることが今後の組織には求められているのだと提言している。全体的に日本軍は合理的に失敗してしまったのだというスタンスをとっており、よく引き合いに出される「失敗の本質」よりもだいぶ挑戦的な内容である。
    栗田中将の原状回復賠償責任原理に基づく悪しき命令違反は、気をつけないと自分も将来やってしまうかもしれないと思いリアルに参考になった。

    はじめに読んだ時はケース部分が長いように感じたが、「失敗の本質」と比べると大したことないと思う。


    798円。

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    2009年10月04日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    戦争の大局観や是非を語るのではなく、其々の戦いの戦術戦略をリーダーの資質から解説したもの。負け戦には理由があることがよく理解できる。失敗だけでなく成功例も挙げている。現代の政治や企業の組織と照らし合わせると面白い。

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    2025年11月06日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    リーダーシップの本質は、フロネシス(賢慮)ないし実践知と定義している。
    "フロネシスの中身を一言で言えば、個別具体の物事や背後にある複雑な関係性を見極めながら、社会の共通善の実現のために、適切な判断を素早く下しつつ、自らも的確な行動を取れる「実践知」のことを言う。そうした知を備えたリーダーがフロネスティック・リーダー"
    フロネスティック・リーダーの能力
    ①善い目的を作る能力
    ②場をタイムリーにつくる能力
    ③ありのまま現実を直観する能力
    ④直観の本質を概念化する能力
    ⑤概念を実現する政治力
    ⑥実践知を組織化する能力
    典型はチャーチル、目的が共有できなければミッドウェイのように

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    2025年09月13日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    野中郁次郎
    リーダーの条件
    フロシネスに求められるのも           現場感覚 大局観 判断力
    タスクフォース
    パラパラでなく重要な課題を集中させる
    サイロの反対

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    2025年08月24日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    日本の戦時期のリーダーを元にリーダー層の分析を行う。
    戦争だけで忌避感出るなら避けたほうが良いですが、それがなければ一読はありかと。
    ただ難しいなと思うのは、結局人的資質(その人による)になりかねない所でしょうか。
    時代的に仕方ありませんが。
    どちらかと言うと社会や組織論として、「抜擢」の重要性を認識すべきかもしれません。

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    2025年04月03日
  • 指導者(リーダー)の不条理 組織に潜む「黒い空気」の正体

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    ネタバレ

    組織は合理的に失敗する。取引コスト。大変勉強になりました。ただ、処方箋がリーダー個人の資質に期待するような内容で、そこはもう少し考えていきたい。渋沢栄一の論語と算盤に行き着くのかなぁ。

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    2025年03月30日
  • 成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学

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    ダイナミック・ケイパビリティ、初耳だが非常に分かりやすく解説されていた。実例を挙げつつ、理論の背景も含めて説明されていて腑に落ちる。
    米国流の株主主権論は放棄せよ、との提言だが、「会社は株主のもの」と中学の社会でも習った記憶があり、バブル経済崩壊後は日本政府がかなり導入に力を入れていたと痛感した。大学の講義でも株主主権論が当たり前みたいになっている風潮があったが、MBAでも未だにそうなっているとのこと。当時中学生ながらに違和感を感じていたが、本書でモヤモヤがスッキリした。

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    2024年08月19日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    2024/07/05読破 
    一言 リーダーとしての戦績

    感想 戦争時代のリーダー達の良かった点、悪かった点を根拠を基に記載してあり、とても面白かったです。

    下記は印象に残った点
    「暗黙知」思っていること
    「形式知」思っていることを言葉にすること
    「実践知」言葉を形にしていくこと

    フロネシス=実践知

    リーダーに求める能力
    ①「大局観」②「現場感覚」③「判断力」

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    2024年07月06日
  • 戦略の不条理~なぜ合理的な行動は失敗するのか~

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    必ずしも市場は最善の答えを出すわけではなく、製造コストが安く、技術的に優れた商品が常に市場支配するわけでもない。物理的世界の合理性だけではなく、人間には心理的世界がある。これこそ「戦略の不条理」を引き起こす原因である。

    これが本著の主論だ。安くて良いから買うわけでもなく、営業担当の〝感じの良さ“で購入を決める。他にも、人と同じものを持ちたくない。自慢したい。憧れの人と同じものが欲しい。こうした選択には、普遍的な合理性は無く、私的で限定的な合理性や判断基準があるのみだ。そして、その判断基準は体験に基づくもので言語化が難しい割に、無視できない。

    人間はレファレンスポイントに基づいて相対的に幸福

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    2024年04月28日
  • 命令の不条理 逆らう部下が組織を伸ばす

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    面白かったですが、やや後付け説明に見えるきらいがある。あとから評価されているものはよい命令違反、あとから評価されないものは悪い命令違反とされているようにも見受けられる。その時々未来が見えない中で最善の選択をしようとして合理的な判断をしてきても、結果で違反の良し悪しを議論されてしまうのはちょっとしんどいかも。個々人の問題以上よりも、組織の問題ではないかと感じた。そしてそれはトップの器とも無関係ではない。

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    2024年02月19日
  • 命令の不条理 逆らう部下が組織を伸ばす

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    良い命令違反と悪い命令違反。
    この差があったとしても日本は連合国には勝てなかったかもしれない。
    それが山本七平さんのいう空気かもしれない。
    著者にはこれら日本人が醸しだす命令、空気を深く研究して改善提案をどんどんしてほしい。

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    2023年05月02日
  • 「命令違反」が組織を伸ばす

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    著者の論理展開は説得力あり、特に人間の合理性を前提とした考察はよく分かる。そもそも人間は、限定的にすら合理的に見えない場合もあるが、少なくとも組織における行動原理には合理性が伴うものとして読解が可能。非合理が許されるのは、オフの日における特権かも知れない。

    理論の立脚点は「効率性と正当性の不一致が生み出す不条理」「私的利益と社会的利益の不一致が生み出す不条理」が組織には内在するが、この不条理を打開する場合に、命令に従わぬ事が却って機能する事もある、という事だ。

    その論拠の一つとなるプロスペクト理論による限定合理性とは。レファレンス・ポイント、参照点により、人間が物事を認識し、評価する時に参

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    2023年04月26日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    これだけ日本の欠点と言うか日本の弱体化の要因を俯瞰的に正確に指摘出来る日本人がいるんだなと素直に驚き。同じような考えを持つ日本人は一定数いるはず。それでも日本が衰退国として甘んじているのは分かっていても変えられない何かが多々あるからだと思う。自分もそうだけど。

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    2021年10月20日
  • 成功する日本企業には「共通の本質」がある 「ダイナミック・ケイパビリティ」の経営学

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    組織の不条理を読んだ後にこちらも読ませていただきました
    人間の限定合理性を前提に
    批判を受け入れる組織であること
    垂直的な方向の大切さを感じた

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    2021年06月27日