菊澤研宗のレビュー一覧
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第二次大戦時の帝国陸海軍が犯した数々の失敗を、個別の事例の丁寧な調査と解説で分析してくれている。この手の本の中でもとてもわかりやすいものだと思う。何を読んでも当時のお粗末な意思決定や視野の狭さに呆れるが、やはり他人事ではない。特に戦艦大和の特攻にあたっての意思決定では、米国留学経験のある知性派でさえ、今考えれば合理的でない決定をしている。本書の分析によれば、「敗戦が濃厚な状況で、大和を温存しておくことは、臆病者のレッテルを貼られるだけでなく、終戦後に大和が敵国の実験などに使用されることになり、これらを何より恐れた」とされている。当時のその立場であれば当然の意思決定かもしれないが、そのせいで数千
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Posted by ブクログ
ダイレクトなタイトルだなぁ(苦笑)。それだけ、誰もが悩むことではあるのだろう。職場で、「今、この本読んでるんだよ」とみせたら、見せられた相手は少し複雑な顔をして考え込み「反対からみれば・・・ということですか?」と言った。え?と思ったけど、彼にとっては俺が上司なんだよね。なるほど、俺の問いかけは彼にとっては「どういえっていうんだよ」という理不尽なものだったのかもしれない(苦笑)。
理不尽にみえる上司、会社の判断も、それは限定合理性という、言い方かえれば視点がちがえば筋が通っていることもある、という見方で説明できるって話。いろいろ考えさせられて、刺激になった。俺としては部下とかオキャクサンの要 -
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Posted by ブクログ
▼調べた単語
・翻って(ひるがえって):1 反対の面が出る。さっと裏返しになる。「裾が―・る」2 態度・説などが、急に変わって反対になる。「評決が―・る」
・賢慮(けんりょ):賢明な考え。すぐれた考え。
・コンテクスト:文脈
・プラグマティズム:思考の意味や真偽を行動や生起した事象の成果により決定する考え方。19世紀後半の米国に生まれ、発展した反形而上学的傾向の哲学思想。
・涵養(かんよう):水が自然に土に浸透するように、無理をしないでゆっくりと養い育てることを意味する。「読書力を―する」
・インフォーマル:公式でないさま。形式ばらないさま。略式。
・逡巡(しゅんじゅん):(スル)決断できない -
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Posted by ブクログ
勝利へのプロセスは偶然や運に大きく関係している。
新古典派経済学は、市場は消費者と企業家を主体としている。
それぞれを完全合理的に①物理的な効用を最大化をねらう。
消費者は、自らの労働力を供給し、財を需要する。
企業家は、利益を最大化するために労働力を需要し、財を生産する。
これを基本とし、競争戦略≒ブルーオーシャン戦略が生まれた。
しかし、市場の働きにより、商品の最適化が必ず行われるわけなく例外もある。
理由は、人間は完全合理でなく限定合理的である。心理的バイアスがかかる。という2つのことにある。
それで、行動経済学の研究が進み、心理面での消費者の特性が検討された。
②いま持っている商品に満