佐藤さとるのレビュー一覧

  • コロボックル物語5 小さな国のつづきの話

    Posted by ブクログ

    コロボックル物語の本編最終巻。

    前巻、不思議な目をした男の子を読んだのははるか昔なのだけど、そこではセイタカさん一家は遠景になり、これからはもうそんなに登場しないのかなと思っていたので、本巻でその後のセイタカさん一家や、昔の登場人物たちの成長した姿が語られていて、なんとも嬉しい。

    本編の主人公は正子さんとツクシンボ。
    二人の出会いの様子は(小さな人との出会いは)やっぱりワクワクする。

    物語的に驚いたのは、本編中にコロボックル物語自体が登場すること。
    これはいわばメタ構造なのだけど、この設定を書いたことはその後に影響したんだろうなと思う。
    これは現実との折り合いという難しい問題を抱えること

    0
    2017年03月29日
  • コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし

    Posted by ブクログ

    いやあ、懐かしいなあ。
    久しぶりに読むコロボックル達のお話は、なんだか懐かしすぎて涙が出そうだよ。

    つい先日、作者の佐藤さとるさんの訃報が届いたけど、それで買ったわけではなく、実はずっと積読本になっていた一冊。
    読むきっかけはやっぱりその知らせだけど。

    遥か昔、若かりし頃に読んだ第一巻『だれも知らない小さな国』は、まさに日本のファンタジーの始まりのような物語。
    今でもコロボックル達が背高さんに初めて姿を見せる場面はソラで話せる。

    そんな思い入れのある物語の本巻は、いわば番外編。
    コロボックルたちの神話や昔話集だ。
    人の世界で語り継がれているお話が、彼らの側から描かれるのが新鮮。
    いろんな

    0
    2017年03月02日
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    有川浩の『だれもが知ってる小さな国』からの流れでオリジナルの方を読んだ。セイタカさんのコロボックル愛、コロボックルたちの人とのかかわり方、考え方など、同じ世界観を楽しんだ。本作では小国消滅の危機とはいえ、コロボックルや小国の存在が問題になったわけではないので、知恵で乗り切れる程度の小事だった分、優しいお話しだと感じられた。
    少彦名命=コロボックル説には感心してしまった。
    16-13

    0
    2016年01月25日
  • コロボックル物語3 星からおちた小さな人

    Posted by ブクログ

    空から落ちてきた小さな人を宇宙人だと思った少年。少しずつ心が溶け合っていく感じがして嬉しい。仲間を助けようと頑張るコロボックルたちも素敵です。落ちてきたコロボックルと拾い上げた少年の付き合いがこれからも続くと良いなぁ

    0
    2015年12月25日
  • コロボックル物語2 豆つぶほどの小さないぬ

    Posted by ブクログ

    小さい人が小さいイヌを捕まえようと、コロボックル通信社の人たちが調べ工夫し挑戦する。ワクワクする出来事でした。コロボックル通信1号はホントの新聞みたいでした。2号からも続けて読みたいものです。

    0
    2015年12月24日
  • 雨月物語

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    中学生くらいにこの手のシリーズ読み漁ったけど
    その後読まなかったからリハビリで読んでみた。
    時間ができたら原書読みたいな〜
    昔から好きな世界‼︎

    0
    2015年11月19日
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

    Posted by ブクログ

    子供の頃読んで面白かった記憶があったので読んでみたが、どうも初めて読むような気がする。少年と小人の触れ合いだったと思うのだが。もしかしたら続編の「ふしぎな目をした男の子」を読んだのかもしれない。確かめてみよう。

    ちなみにこの本もとてもおもしろかった。自分だけの小さな世界をもつことはとてもいい。娘がもう少し大きくなったら読んでほしい。

    0
    2018年11月07日
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

    Posted by ブクログ

    とても可愛らしい物語で、読んでいくにつれてどんどん物語の中に引き込まれていった。
    小人たちの言葉が全部カタカナで書かれてて、最初は読みにくいって思ったけど、それが逆に小人が本当に話しているような感じで読めた。
    コロボックルの不思議な存在、少年から青年に成長するセイタカさん、そしてセイタカさんとおちび先生の関係…
    ニヤニヤしながら読めて、最後はホッコリした気分になれる本でした。

    0
    2015年05月10日
  • 口笛を吹くネコ 佐藤さとるファンタジー童話集7

    Posted by ブクログ

    子どもの日に読むのに最適な一冊。

    人に驚いてもらえないとしぼんで縮こまってごみになってしまうというお化けの話。
    お話を作るのが大好きなのに、作文がちっとも書けないヒロシの話。
    猫の道、屋上につながってしまう不思議な山の道の話。
    子どもの世界に戻ったような気がした。

    しかし、不思議なことに、私自身は子ども時代に佐藤さとるをほとんど読んでこなかった。
    コロボックルのシリーズなどは家にもあったはずなのに。
    なぜ食わず嫌いしていたんだろう。
    村上勉の挿絵が苦手だった…(笑)?
    いやいや、そういうわけではないけれど。
    実はいくつか、そういうのってある。
    なんの加減なんだろうか。

    0
    2015年05月06日
  • 雨月物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い。
    文庫本の現代訳とは、違った味わいになっている。
    しかし、あらためて一通りを読みますと、…上田秋成氏はちょっと腐男子が入ってる気がしますな。

    0
    2015年04月23日
  • オウリィと呼ばれたころ ――終戦をはさんだ自伝物語――

    Posted by ブクログ

    子どもの頃、わくわくしながら読んだ「だれも知らない小さな国」。それをはじめとして、コロボックルシリーズは全て読み、子どもたちにも読み聞かせした私の大好きな作品。
    その作者 佐藤さとるさんの第二次大戦を挟んだ、少年から青年時代の「自伝物語」
    佐藤さんの筆になるので、読みやすい文章。その後生み出される物語の温かさのみなもとになる、おおらかで優しい人柄がわかる作品。
    本格的な執筆活動を行うことになる、その後の物語もぜひ読みたいものだ。

    0
    2015年02月01日
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    青い鳥文庫でずっと前に(といってもおとなになってからだけど)読んで、大好きになったお話。
    久しぶりに読んだら、ああ、そういえば太平洋戦争の頃からお話が始まるんだった。もちろん主役はコロボックルだけど、せいたかさんとおちびさんがかけがえのないパートナーと出会うお話でもあるんだよな。
    何度読んでも幸せな気持ちになる。

    0
    2014年06月06日
  • コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし

    Posted by ブクログ

    コロボックルに伝わる歴史や古い話を集めたもの。陰にはツムジィとせいたかさんの努力があったことが伝わってくる。でもこれを読むと、コロボックルがなぜ人にこうも慎重になるのか、今のコロボックルを築いたものが垣間見えるようで面白かった。

    0
    2014年04月20日
  • コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子

    Posted by ブクログ

    つむじまがりのじいさまと人間の腕白な男の子タケルが友達となる物語。人間と友達になれるおきてができて、つむじをまげたじいさまなのに、一番に友達になっているところがかわいい。どこか憎めないじいさまでした。コロボックルと人間がトモダチになる様子を見てると、ほほえましかった。2代目つむじとタケルがどんなトモダチとなるのか、続きまで読みたかった。そして、汚れてしまった池も回復してくれるといいけれど....。現代の環境汚染をみて、コロボックルは嘆いているかもしれないと思った。

    0
    2014年04月17日
  • コロボックル物語3 星からおちた小さな人

    Posted by ブクログ

    2巻から間をあけての読書になりましたが、前よりも世界に入りやすかった気がします。空から落ちて、人間につかまってしまったコロボックルを助ける3日間。思わぬ人も大活躍して、面白かったです。コロボックルのいつものメンバーとせいたかさんが出てくるせいか、特に親しみをもって読めました。人とコロボックルの友情。どんどん育つといいな。そして、気になるコロボックルの二人はこのままなのかな?

    0
    2014年04月17日
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだファンタジー。
    みんなが幸せになる素敵な話です。
    読後はほっこりとした気分になりました。

    0
    2013年06月18日
  • コロボックル物語5 小さな国のつづきの話

    Posted by ブクログ

    コロボックル物語にまだ続きがあった!それなら自分にも杉岡さんのような幸運が訪れるかもしれないな。
    子供の頃はコロボックルたちの大活躍が本当に楽しかったし、彼らと人間やマメイヌとの出会いにワクワクして読んだものだが、大人になると違うことが気になる。この作者がちょっと癖のある変な子を、実に魅力的に描写すること。この5冊目にして完結編では、「トモダチ」たちの日常や仕事ぶりにも分量がたっぷり割かれていること。彼らを取り巻く同僚や上司も不思議と印象に残る。
    また読めてよかった。小さな人たちはずっといたのに、そのことをすっかり忘れていた。

    0
    2013年05月19日
  • 天狗童子

    Posted by ブクログ

    山番の与作がカラス天狗から笛を教えて欲しいと子供のカラス天狗 九郎丸を預かるが、九郎丸を思う与作の行動が、九郎丸と与作に大きな時代の波を引き寄せてしまう。

    時代背景は16世紀初頭戦国時代の関東が舞台
    当時三浦半島に拠った三浦一族の行く末について、天狗をからませて描いた小説で歴史小説ともいえる。

    与作のキャラクタは、純朴な民の代表で、人として真っ直ぐに行動するところがすばらしい。

    0
    2012年08月04日
  • 天狗童子

    Posted by ブクログ

    ちょうど一緒に『陰陽師』を購入したので、二冊並べておくと妙な類似感。おなじ村上豊の挿絵だからね。天狗の里の詳しい描写とか、お家争いの内実とか、クールな筆致で話がすすんでいくのが、近ごろの過剰な描写に慣れている身には新鮮。ラスト、九郎丸が元服してからがアッサリで、ちょいと物足りなかったかな。

    0
    2012年08月04日
  • 天狗童子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『だれも知らない小さな国』シリーズで知られた、佐藤さとるさんの日本の戦国時代を舞台にしたファンタジー。
    与平じいさまのところに、大天狗がよこした子どもの天狗・九郎丸が住みつき、笛を教えることに。天狗の蓑がなければ、人間にもどれる九郎丸。与平は蓑を焼こうとして、失敗。大天狗に直訴して、自分の命と引き換えても、九郎丸を人間にして欲しいと言うが…。
    わくわくする面白さでした。
    のちに、九郎丸の生い立ちがわかり、武将の落としだねと知るが、第十一章から終章が駆け足に感じて、そこまでの、ワクワク感がスパッと切られて余韻に浸れなかったので、個人的に寂しい思いがしました。
    しかし、物語は面白いです。

    0
    2012年07月30日