佐藤さとるのレビュー一覧
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ネタバレ怪談と習ったが、そんなに怖い話ではなかった。それにしても悪人に優しい。仏教が根底にあるからだろうか?
菊の節句の約束(菊花の約)は、義兄弟の約束を果たすため自害して幽霊になって現れる話。ラストが予想外だった。
真間の故郷(浅茅が宿)は、夫の勝四郎がひどい。妻の宮木が止めるのも聞かず京都へ行くし、病気が治っても7年も戻らないし。宮木が一途に描かれすぎている面はあるにしろ、いやひどすぎるだろ?
鯉になったお坊さま(夢応の鯉魚)は、怪談なのかな?どうせなら、危機一髪で鯉を助けてあげたかった。
大釜の占い(吉備津の釜)は、正太郎がありえない!健気に尽くしてた磯良なのに、浮気した上に磯良を騙して、そのお -
Posted by ブクログ
先日本屋さんでブラブラしていたところこの本に出会い、幼い頃よく母が「ここにはコロボックルがいるんだよ〜」と言っていたことを思い出した。
夢溢れるとっても可愛いお話で、せいたかさんもおちび先生も、とっても健気。今でも面白いけどやっぱり感性豊かな子どものころにこの本を読みたかったし、純粋無垢な気持ちで読むことが重要だなと思った。
ふきの葉の下に隠れている描写、カエルの着ぐるみをきたコロボックルたちがルルルッと言う姿がありありと目に浮かぶよう。
私も会ってみたいな。刺されるのは嫌だけど笑
会ったらどんな話をしよう?などと考えながら、夢に出てくるのを期待している私でしたとさ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼い日、家にあったこの本。人生で初めて?ぐらいに読んだ小説。当時は意味なんて深く理解することができず、ただ、字を読むことでこの膨大な世界に自分が迷い込めた感覚が楽しくて、夢中になって読んだ思い出がある。大人になった今、この一冊を1日で読んでしまった。他の方もおっしゃってた通り、戦争の描写があることを初めて知った。戦時中を生きた1人として、せいたかさんも相当苦労して生きてきたんだなということが分かった。
誰にも心の中に自分だけの世界がある。大人になったからこそわかるこの大切さ。
最近は子ども時代に埋めたタイムカプセルを掘り起こして、そして温かい気持ちになる、そんな気持ちになる機会が多いなと感じま