あらすじ
日本が誇る小人、コロボックル。彼らは人間と「トモダチ」になる前に、細かく審議をする。つむじ曲がりのじい様(コロボックル)ツムジイは、コロボックルの迅速な動きが「見える」不思議な目を持つタケル(人間の少年)と「トモダチ」になった。二人の友情と別れ、タケルの成長、汚染された池の救出大作戦。思わず快哉! <全6巻>
◎「心の中に、大きな世界を。とても豊かな財産を。……コロボックル物語は、私たちの先頭を走って行くべき道を照らしだしてくれる」<中島京子「解説」より>
感情タグBEST3
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コロボックルと人間が仲良くなる事をあまりいい事だと思ってなかった年配のつむじ曲がりのツムジイ。
ツムジイが人間の、それも男の子と友達になる。
男の子はコロボックルの動きが見える不思議な目を持つタケル。
ツムジイの後を引き継ぐ、タケルにそっくりなツムちゃん。
楽しそうなコロボックルの生活にも人間による開発が近づいてくる。それでもやっぱり知恵や勇気、団結力で平和な毎日にするのはさすが。
コロボックルと友達になれるなんて羨ましい。
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ツムジイとタケル。コロボックルの素早い動きが「見える」タケルの目、今で言えば動体視力が優れているということか。トモダチになった二人の暖かさが嬉しい。二人の周りの人達の行動で、汚染された池が生き返ったのも とても嬉しい。
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「ふしぎな目」ってそういうことか~。確かにタケルのような目を持っていたらなぁ・・・と思ってしまう♪
人間の男の子とコロボックルのじいさまが友達になるというのが、なんともいいなぁ。
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小学生以来の読み返しに懐かしさと新鮮さが同居する気持ちで一気に読みました。「誰も知らない小さな国」以降の続編がこんなにもあったのは驚きです。根強いコロボックルファンが多いのでしょうね。振り返ると私のファンタジー好きの原点はこの作品だったのかも…です。
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子どものころ、この作品は読んでいなかった。だから、懐かしさではなく、新鮮な気持ちで読むことができた。私たちの暮らしは、目に見えるものたちだけで成り立ってはいないこと。きっと、私たちは気付いていない何かと共に在ること。
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人間との接触を御法度としてきたコロボックル界のルールが曲がり角に。つむじまがりの老コロボックルが幼い人間の男の子とトモダチになってすぎる6ー7年間を描く。出会いはほとんど一目惚れだけれど、そのあとの手続は慎重なコロボックル。少年との交流を通じてコロボックルの古い言い伝えの点と点がつながって、最後は少年たち人間とコロボックルたち双方にとって大切な池を目に見えない協働で救う。コロボックルの物語は巻が変わるたびに人間の主役もコロボックルの主役も世代交代しているが、前作までのしばりを隠し味に、構成が緻密で、しっかりとしたメッセージもある。長くつきあってゆけるもう一つの世界。
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村はずれのどびんに住む学者、へそまがりのツムジイと、ふしぎな目をした男の子タケルと、桜谷用水池の話。
コロボックルの水の道、一寸かっぱとかっぱ石…コロボックル界と人間界の言い伝えの符合が楽しくてロマンチックな話。
作者が長く暮らした戸塚の谷矢部池がモデルらしい。行ってみたいな。
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シリーズ4作目。
せいたかさん家族や今まで出てきた人間は出て来ず、新しい人間と初登場のコロボックルが主な登場人物。
前作で見出された、コロボックルと人間の新しい関係性がこの4作目で反映されている。巻を追うごとに年月がの経過し、コロボックル社会が変化していく様を見ることが出来るのが面白い。
人間の開発による自然環境の悪化について、著者は昭和46年に既にこのストーリーによって危惧していた。50年以上も経った今を鑑みると、著者やコロボックル・登場人物たちにとても顔向けできないような気持ちになる。
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ツムジイが可愛いね。
「やんちゃだけど自分の世界を持っている」男の子が、コロボックルと親和性が高いのかしら。
そういう子ばっかりに思えてきた(笑)
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つむじまがりのじいさまと人間の腕白な男の子タケルが友達となる物語。人間と友達になれるおきてができて、つむじをまげたじいさまなのに、一番に友達になっているところがかわいい。どこか憎めないじいさまでした。コロボックルと人間がトモダチになる様子を見てると、ほほえましかった。2代目つむじとタケルがどんなトモダチとなるのか、続きまで読みたかった。そして、汚れてしまった池も回復してくれるといいけれど....。現代の環境汚染をみて、コロボックルは嘆いているかもしれないと思った。