あらすじ
日本が誇る小人、コロボックル。彼らは人間と「トモダチ」になる前に、細かく審議をする。つむじ曲がりのじい様(コロボックル)ツムジイは、コロボックルの迅速な動きが「見える」不思議な目を持つタケル(人間の少年)と「トモダチ」になった。二人の友情と別れ、タケルの成長、汚染された池の救出大作戦。思わず快哉! <全6巻>
◎「心の中に、大きな世界を。とても豊かな財産を。……コロボックル物語は、私たちの先頭を走って行くべき道を照らしだしてくれる」<中島京子「解説」より>
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Posted by ブクログ
人間との接触を御法度としてきたコロボックル界のルールが曲がり角に。つむじまがりの老コロボックルが幼い人間の男の子とトモダチになってすぎる6ー7年間を描く。出会いはほとんど一目惚れだけれど、そのあとの手続は慎重なコロボックル。少年との交流を通じてコロボックルの古い言い伝えの点と点がつながって、最後は少年たち人間とコロボックルたち双方にとって大切な池を目に見えない協働で救う。コロボックルの物語は巻が変わるたびに人間の主役もコロボックルの主役も世代交代しているが、前作までのしばりを隠し味に、構成が緻密で、しっかりとしたメッセージもある。長くつきあってゆけるもう一つの世界。