金井美恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時には数ページにも及ぶ長い文章だけれど、句読点がメトロノームのようにリズムよくかっちり打ってあるので流れるように楽しく読み進めるられた。しかし「私」がいつのまにか「わたし」「あたし」「僕」となり誰の話だか見事に迷う。思えば小さい頃は身近な人々と自分の境界など無かったなぁなどどふと思い出した。マッチ入れの陶器、貝殻のような耳に飾られる涙型の翡翠、ミモザのワンピース、結婚式に仕立てられたドレス、細部が緻密に執拗に描かれる。子どもの頃物を本当によく見ていた事もまた思い出された。父親不在の家庭だけれどやがて父親は手紙により姿を見せ、私の私生活や、隣りの若い旦那さんのエピソードと対になり重なっていく。同
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Posted by ブクログ
冒頭いきなり「日本の男の子達のグループの歌声はキャンキャン、ニャンニャン、ヒィヒィ、という甘ったれた鼻声」「子犬と子猫と子ども(それも全員が少し音痴)が一緒にはしゃいで大騒ぎしているように聞こえる」だって!最初から大笑い。
こんな風に悪口が言えるようになりたいが、金井さんのような見識も覚悟もない身には絶対に無理。本書でもまあ見事な悪口が出てくる出てくる。自分もフン!と思う人(中田英寿・村上龍)がバッサリやられてるのが小気味いいのはまあ当然として、結構好きな人(ジュリー・田村正和)への悪口を読んでも笑っちゃうのが不思議だなあ。
金井さんの「天敵」ヒデさんについては、ご自身もお書きになっている -
Posted by ブクログ
一読してよくわからなかったので、二度読んだ。
結局わからないままだった。
感想を書く。
主人公たちは、道徳、善悪、価値観みたいなことに関わらず、こだわりなく日々を裏返しながら進んでゆく。
どこにでもある出来事の裏に、実は!みたいなことはない。いつもの日常をひっくり返しても、おんなじようなだらだらした日常だった。
誰かが誰かを好きにならない。
誰かが誰かを貶めない。
誰かが誰かを信頼しない。
誰かと誰かが喜び合わない。
誰かが誰かを憎まない。
そういう日々はとてもイノセントで、かけがえのないものではないでしょうか。
との問いかけなのかもしれない。
たぶん、よめてないなぁ -
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