金井美恵子のレビュー一覧

  • 愛の生活・森のメリュジ-ヌ

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    森のメリュジーヌ辺りから雰囲気が一変。
    愛の生活のような初々しく瑞々しい文章よりも、後半のなんとも言えない怪しい雰囲気が好きです。
    同じ講談社文芸文庫のピクニック、その他短編も読んでみようと思いました

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    2012年08月21日
  • ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

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    金井さんは、しばらく小説はお休みしているのだと思っていたので、久しぶりに本屋で金井さんの本を見かけて、心の中で小躍りしてしまいました。
    最近は、ハウトゥー本とかマンガみたいな小説が流行ってるけど(否定しているわけではありませんよ!!)、こーゆーのがやっぱイイよね★
    と、自分の好みを再確認。
    小説に、なにかの答えを求めてる人や、意味とか筋を求めてる人にはオススメできません。布教しちゃうけど(笑)

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    2012年05月19日
  • ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

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    きらきらさらさらとした、美しい文章たち。特に中身があるわけではない、だけども魅了される、魅力的な連作短編集。

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    2012年05月17日
  • 愛の生活・森のメリュジ-ヌ

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    金井美恵子さんの文体が好きです。
    中でも、「森のメリュジーヌ」は何度も読み返しています。

    残酷さとそこはかとない艶やかさ、美しい描写と流れるような文のリズム、ゆっくり時間がある時に金井ワールドにトリップするための本です。

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    2011年05月16日
  • 猫の一年

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    相変わらずの毒舌が心地よい。
    メディアを通じて感じていたモヤモヤしたものが、少し晴れる。
    ちょっとサッカーの話が多い気がするが。

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    2011年03月21日
  • 猫の一年

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    冒頭いきなり「日本の男の子達のグループの歌声はキャンキャン、ニャンニャン、ヒィヒィ、という甘ったれた鼻声」「子犬と子猫と子ども(それも全員が少し音痴)が一緒にはしゃいで大騒ぎしているように聞こえる」だって!最初から大笑い。

    こんな風に悪口が言えるようになりたいが、金井さんのような見識も覚悟もない身には絶対に無理。本書でもまあ見事な悪口が出てくる出てくる。自分もフン!と思う人(中田英寿・村上龍)がバッサリやられてるのが小気味いいのはまあ当然として、結構好きな人(ジュリー・田村正和)への悪口を読んでも笑っちゃうのが不思議だなあ。

    金井さんの「天敵」ヒデさんについては、ご自身もお書きになっている

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    2011年10月27日
  • 愛の生活・森のメリュジ-ヌ

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    ゴダール好きな感じがにじみでてる、指摘でありそうでない潔い文体なのに 結構さばついていて 好ましい。書きあぐねたら「愛の生活」を読み返す。

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    2009年10月04日
  • タマや 新装版

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    一読してよくわからなかったので、二度読んだ。
    結局わからないままだった。
    感想を書く。

    主人公たちは、道徳、善悪、価値観みたいなことに関わらず、こだわりなく日々を裏返しながら進んでゆく。
    どこにでもある出来事の裏に、実は!みたいなことはない。いつもの日常をひっくり返しても、おんなじようなだらだらした日常だった。

    誰かが誰かを好きにならない。
    誰かが誰かを貶めない。
    誰かが誰かを信頼しない。
    誰かと誰かが喜び合わない。
    誰かが誰かを憎まない。
    そういう日々はとてもイノセントで、かけがえのないものではないでしょうか。

    との問いかけなのかもしれない。
    たぶん、よめてないなぁ

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    2025年09月10日
  • 迷い猫あずかってます

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    猫エッセイ。迷い猫としてやってきてから、二人の姉妹に可愛がられ、毎回ご馳走を貰い、外への行き来も狩りも思うまま、といったおよそ猫としては最高の猫生ではないか…と思えるトラーちゃんの幸せ生活が感じられる一冊。
    家から出さずエビなんて食べたこともないうちの猫、大丈夫かな…幸せかな…と心配にもなってしまう。

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    2024年09月23日
  • シロかクロか、どちらにしてもトラ柄ではない

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    ピシャンと辛辣な表現につい笑ってしまう。聡明な小母から当時の映画や絵画、暮らしや思い出の食べ物について、あれこれと教えて頂いたような気分

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    2024年08月16日
  • 猫は神さまの贈り物〈小説編〉

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    ネタバレ

     「猫は神さまの贈りもの」、全くそうだと思います(^-^)9人の作家の猫短編小説・詩アンソロジーです。次の4作品を楽しみました。①吉行理恵(1939~2006)「雲とトンガ」②室生犀星(1889~1962)「猫のうた」「愛猫」③佐藤春夫(1892~1964)「猫と婆さん」④宮沢賢治(1896~1933)「どんぐりと山猫」

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    2023年03月09日
  • 猫は神さまの贈り物〈小説編〉

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    古今の文学者もやっぱり猫が好き、という作品集。
    という感じかな。
    猫は出てくるものの、けっこうお文学な感じが予想外。
    猫猫らぶりぃ、なお話を期待しちゃってたわw
    星新一が、猫のでてくるショートショートを書いてたのがなんだかフフフで嬉しい。「エス氏」登場のおなじみの作風の中に猫なんだもの。
    宮沢賢治はちょっと童話っぽい雰囲気が「らしくて」いい。

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    2020年10月23日
  • 愛の生活・森のメリュジ-ヌ

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    めちゃくちゃつまらないとか、難しいとか、そういうことはまるでなく、けどなんだか、読んでいて退屈な、いや、退屈ですらない、むなしいような気分になってきて、やめてしまった

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    2020年09月01日
  • 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集

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    「マティーニの...」にボルヘスが出てきて嬉しい限り。世界の構造そのものを問うような視点も、アカデミックな文体も、思えばまさしくボルヘスの影響少なからんところだろうと腑に落ちた。

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    2019年04月13日
  • たのしい暮しの断片

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    ネタバレ

    金井美恵子氏が雑誌「天然生活」に連載していあたものをまとめたのが本書。お姉さまの金井久美子氏の可憐な作品と共に、上等な一冊という感じ。美恵子氏の感性と同化している久美子氏だからこそのコラボレーション。
    愛猫のタマロスからようやく抜け出せそうなお二人です。

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    2019年02月20日
  • お勝手太平記

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    いるいる、こーゆー人。
    初老の女性の他人への悪口、嫌味と自分の自慢。
    自分は、上品だと思っている。
    読むのが辛かった。

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    2019年02月02日
  • ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

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    ページを埋め尽くす文字。句読点や改行がほとんどなくつらつらつらつらと続く金井美恵子の世界。
    意味がわからないのに不思議と絵が浮かびそれが次々移り変わって行く夢うつつ。

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    2018年10月18日
  • 愛の生活・森のメリュジ-ヌ

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    最初の二編『愛の生活』と『夢の時間』は、正直少し読みづらかったです。時間と場面が急にとんで過去の話になるなど、話を掴みきれず、私にはまだ早いのかもしれないとも思いました。

    しかし、三つ目の『森のメリュジーヌ』からは、おもしろいと思い始めました。10~20ページ程度の短編の方が、濃密で独特な世界観に浸ることができました。

    『森のメリュジーヌ』は、常闇の森のなか彼女をさがし、指を燃やすという、幻想的な世界が好きでした。

    他に好きだったのは、『空気男のはなし』です。サーカスに出演する空気男モモは、“あたりまえの常識的な種類の食物を、無邪気に、ただ、驚くべきほどの分量の食物を、食べ(p212)”

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    2018年05月20日
  • カストロの尻

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    金井美恵子さんの、長い長い文のリズムが好きで、それが気持ちよくて、読んでいる気がする。
    特に小説は、中身より文体が好きで、それから内容という順序。そんな作家は私には他にいない。
    毒舌ぶり、人間観察の鋭さも好き。
    それらはエッセイの方がより直接的なのでエッセイも好き。
    その2つが組み合わさったこの作品。
    もっと楽しめれば良かったのだが、ちょっと私の集中力が弱まっているのか、あるいはちょっとよくわからないところもどんどん飛ばして読んで行くいつもの元気さがなかったのか、何度読んでもわからないところがあり、いつもの心地よさより、難儀さ、自分のバカさを感じた。

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    2017年08月24日
  • ピクニック、その他の短篇

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    「家族アルバム」驚いた。こういうの、書くのか。目白の長編がこんな感じなのかな。
    短編の、昔話を語る「母」と「伯母」に安心感を覚える…

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    2014年09月26日