あらすじ
孤独な魂と猫(タマ)の奇妙な日々を、独特のユーモアで描く珠玉の連作短編集。
顔が大きくて丸い猫をおしつけられて、ぼくは困ってしまう。間もなく五匹の仔猫も誕生した。気ままで頼りない、おかしな人間たちと猫との日々。さびしさも哀しみもゆるやかに流れ……。英米をはじめ翻訳出版が欧州各地で話題の著者による、猫のようにしなやかな美文。読む喜びをもたらす麗しの連作短編新装版。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
相変わらず主述分かんねーし会話文の区切りも不明だけど、めちゃくちゃ良い文章。まどろみのなかで部屋の些細な事物と対峙する瞬間とか、桜湯とか、見つめているものがすばらしい。あと悪口のバリエーションがすごい。幼児の口唇期に近い形でチンチンをイジイジする男を「ペニス•グルーマー」と呼んだり、自分で髪を切る女を「自己懲罰的」だと言ったり、コンサバばばあであったり。
単語メモ
薔薇刑 三島由紀夫的切腹。
熟寝 共寝のこと。「うまい」と読ませる。
Posted by ブクログ
猫は人間の言葉を使うことはできないが、どちらとも雄と雌がいなければ子どもを作れない。本作は人間と猫に焦点を当てるが、どちらも父親の所在がわからないが特徴である。
Posted by ブクログ
一読してよくわからなかったので、二度読んだ。
結局わからないままだった。
感想を書く。
主人公たちは、道徳、善悪、価値観みたいなことに関わらず、こだわりなく日々を裏返しながら進んでゆく。
どこにでもある出来事の裏に、実は!みたいなことはない。いつもの日常をひっくり返しても、おんなじようなだらだらした日常だった。
誰かが誰かを好きにならない。
誰かが誰かを貶めない。
誰かが誰かを信頼しない。
誰かと誰かが喜び合わない。
誰かが誰かを憎まない。
そういう日々はとてもイノセントで、かけがえのないものではないでしょうか。
との問いかけなのかもしれない。
たぶん、よめてないなぁ