愛の生活・森のメリュジ-ヌ

愛の生活・森のメリュジ-ヌ

1,155円 (税込)

5pt

《わたしはFをどのように愛しているのか?》との脅えを、透明な日常風景の中に乾いた感覚的な文体で描いて、太宰治賞次席となった19歳時の初の小説「愛の生活」。幻想的な究極の愛というべき「森のメリュジーヌ」。書くことの自意識を書く「プラトン的恋愛」(泉鏡花文学賞受賞作)。今日の人間存在の不安と表現することの困難を逆転させて、細やかで多彩な空間を織り成す、金井美恵子の秀作10篇。

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愛の生活・森のメリュジ-ヌ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    初の小説で太宰治賞次席となった「愛の生活」、泉鏡花賞の「プラトン的恋愛」など、金井美恵子の傑作10編の短編集。

    収録されているのは60〜80年代の初期作品。あとがきにある「処女作にすべてが含まれている」ではないが、ほぼ彼女の世界観は完成されていると思う。

    表題作や受賞作、また「夢の時間」「アカシ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    大学の先生に勧められて手に取ったけれども、とんでもない世界に足を踏み入れてしまった気がする。ずいぶん好きでした。描写や比喩がちょっとグロテスクな感じがするので、そういうのが平気なひとはぜひ読んでみて欲しい。繊細な言葉が連なっているので、グロテスクなものも美しく見えてくるのが不思議。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    『夢の時間』と『黄金の街』が特に好き。

    『愛の生活』これ、19歳で書いたの?ってちょっとびっくり。他の作品も読もう。
    とても昭和の作品とは思えません

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    Posted by ブクログ 2012年10月15日

    森のメリュジーヌやばい
    ていうか美恵子やばい!

    「彼女の微笑の意味の最大の意味は愛であり、その中にしのび寄って来る死、悪意とからかいの針、優しさ、苦痛、空虚、悲しみ、それから燃えあがる意志――。」
    「きっと、何かいいことがあるかもしれない。疑わしいことだけれど、何かいいことがあるかもしれない。信じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    どことなく考えがあちらこちらに行く感じ、太宰の女生徒に似ているような感じもする。本文中に出てくる固有名詞は、ちょっとツンとしているけど厭らしくなくて私は好きだ。

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    Posted by ブクログ 2018年01月06日

    2008年11月17日~18日。
     女性にしか書けないんじゃないか、といった印象を持った。美しくグロテスクで独りよがりでもあり、人を惹きつける。不在という存在。
    「兎」はそんじょそこらのホラー以上に怖い。

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    Posted by ブクログ 2012年08月21日

    森のメリュジーヌ辺りから雰囲気が一変。
    愛の生活のような初々しく瑞々しい文章よりも、後半のなんとも言えない怪しい雰囲気が好きです。
    同じ講談社文芸文庫のピクニック、その他短編も読んでみようと思いました

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    Posted by ブクログ 2011年05月16日

    金井美恵子さんの文体が好きです。
    中でも、「森のメリュジーヌ」は何度も読み返しています。

    残酷さとそこはかとない艶やかさ、美しい描写と流れるような文のリズム、ゆっくり時間がある時に金井ワールドにトリップするための本です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ゴダール好きな感じがにじみでてる、指摘でありそうでない潔い文体なのに 結構さばついていて 好ましい。書きあぐねたら「愛の生活」を読み返す。

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    Posted by ブクログ 2020年09月01日

    めちゃくちゃつまらないとか、難しいとか、そういうことはまるでなく、けどなんだか、読んでいて退屈な、いや、退屈ですらない、むなしいような気分になってきて、やめてしまった

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