遠野春日のレビュー一覧
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奈良さんのイラストカード目当でコミコミで購入した本。短編集新装版。表題作カプ書き下ろしあり。「千分の一の確率」と「グリーン・グラス」が攻視点で書かれてるのが個人的に嬉しい♪表題作カプ、同時収録作カプ、共にツン猫受で、表題作受は気性が荒く、同時収録の受は一途で意固地。表題作は傲慢攻が受を落とすのに手こずり、攻本人もそれを面白がってるようで楽しい。同時収録作は元同級生の二人。お互いに想いあっているのに双方素直になれず取引めいたHをするだけという拗れた関係がもどかしく切ない。個人的には同時収録の方が萌えた♪2作がリンクしてたり、茅島氏&小泉、森下医師がチラッと登場したりミスティブルーが出てきたりと他
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上司である須藤に密かに想いを寄せている綿貫。
須藤は既婚者で単身赴任している30歳で課長になった超エリート。容姿もスタイルも上等な男、だ。
大阪に妻を残し本社に勤務している彼は女子社員からも熱い視線が集まっている。
会社で須藤に会える、言葉を交わせるだけで嬉しいと感じていた綿貫だった。
小峰という狙った獲物は絶対落とすと豪語する女子社員が盛んに須藤にアプローチを掛けるが知ってか知らずか須藤は気に留めていない。
そういう綿貫も女子達の間では「綺麗すぎて近寄りがたい」とか「観賞用の男」とか言われているのだが。
そんな綿貫が小峰に言いよられて困っている須藤を助けた事から二人の距離は縮まっていくのです -
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『華麗なるフライト』と同じ航空会社のパイロット達の話
「テイク・オフ」
攻め:パイロット・北河原泰彦
受け:・フリーライター桃園頼人
ゲイの北河原は大学時代の先輩であり自分の従姉妹の夫・岡部から会わせたい人物がいると連絡をもらい頼人と知り合うが、岡部が北河原をダシに頼人を口説こうとしているのをみて従姉妹の事を考え不愉快になる。従姉妹から泣きつかれたこともあり頼人を岡部から引き離すべく「自分と付き合おう」と言う。
勘違いから始まった関係ですが、攻め、受け両方の相手に対する踏み込みの浅さの為におろおろする話、かな。受け視線でも描いてあるので読む方は二人の気持ちがお互いにあるのは分かっている。 -
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英国貴族×日本人大学院生
主人公は夏休みを利用して親友とイギリスに旅行に出かけます。
研究しているステンドグラスを見るために別行動をとっている最中、一人の英国紳士が「一般に公開していないものをみせてあげよう」と近づいてきます。
一目見て気に入ったから手をだしたら、まんまとメロメロになっちゃったよという話(笑)
なんだこのハーレクインBLって思うぐらい、面白かったです。
甘いーー!!
親友は完全にあて馬になっちゃったし。
こんな英国貴族や、素直すぎる青年がいるわけもねぇよと思いながら、BLはファンタジーだからよいのだ、と納得する作品です。 -
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「茅島氏の優雅な生活」のスピンオフです。
月に一度大学病院から茅島氏のお屋敷に定期検診をしに来る大学病院内科医の高倉聖司のお話です。
クオーターで庶子腹の美貌の聖司と高倉総合病院の医院長である義理の兄、義明との異常な関係や聖司を使って仕事を取ったりと暗い内容ではありましたが、聖司を愛している事を聖司を拒否した後に気が付いて悩む森下友臣との関係が良い方へ向かって安心しました。
とは言え、茅島氏シリーズ程胸に迫らなかったのは何故でしょうか?
途中もどかしさを覚えたりしましたので、もう少し二人の絆を深く読みたかったです。
義兄の捻れた執着愛は素敵でした☆愛と憎しみは裏腹なのですね〜
絵も、茅島氏シリ -
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攻め:バーテン青木瞬
受け:リーマン姫野清爽
『眠らぬ夜のギムレット』での脇役(五辻の友人と槙哉の会社の所長)の話。
『眠らぬ〜』の書き下ろしでバー『BLUE』に居て槙哉と会話したところ等がリンクされて描写されている。
姫野は鳴り物入りで組まれた新宿の複合ビル建設プロジェクトに若いながらも所長として抜擢される。
設計士の五辻に連れられて行ったバー『BLUE』のマスター・青木を欲しいと思う。しかし、良さそうな雰囲気になるたびにスルリとかわされジリジリしてしまう。何とか振り向かせたくて誘ったドライブで海岸で転んでしまい…。
『眠らぬ〜』で青木は五辻と学生の頃付き合っていたと書いてあったの -
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駆け落ちしていた両親が死んだ後に日本から母親の祖国の名門貴族に引き取られた物の愛情薄く育ち自分の身体の秘密ゆえの寂しさを感じさせる秋成。
近衛隊長として外相の護衛の任務でシャティーラへ赴き、皇太子のイズディハールと出逢う。
先にCDを聴いていたので内容は把握していたものの、秋成を半陰陽(両性具有)者に設定する理由がイマイチ不可解だったのですが、結局そういう人に言えない悩みを持つことでのどうしようもない焦燥感や諦念という人間性を秋成に出させたかったのかな、と。
それと一国の皇太子の花嫁にさせる訳だから本当の男だった場合、国的、宗教的に折り合いが付かないからなのかな、と思いました。ただ、そうい -
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隣に住む10才年上で幼なじみの日本画家・伸彦を10年好きでいる慶介。伸彦からモデルになって欲しいと言われ裸体を曝すものの、自分の気持ちを止められず思い悩む日々。伸彦はそんなことには全く分からずいつも飄々としていて…。
遠野先生は40才手前の天然で可愛く綺麗なおじさまを受けにして書いてみたかった(あとがきより)そうです。
天然、可愛い、綺麗な、でもおじさまというよりか浮世離れした人でしたね<伸彦さん。
伸彦さんは自分の気持ちにすら気付かないというか、世間知らずというか。の、割りには二人初めてのHの時にはリードを取ってみたりなかなか大胆。少なくとも恥ずかしがりやな感じではなかった。
Hシーンは -
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「金のひまわり」のスピンオフ。
金のひまわりで泉樹から振られた判事補・朝比奈仁のその後を、「水族館の夜」で出会って付き合い始めたサラリーマン・棚橋記章視線で書いたもの。
まだ年若い記章が仁のような完璧な人に付き合ってと言われるも、自信の無さからつい臆病になり、しかも元彼と思しき男性を見かけて…。
あとがきでもありましたが裁判官という職業は物語を紡ぎにくいとか。なので若い記章視線で書いたのだと思われます。
Hシーンはそれなりにエロい。“猥りがわしい”という描写の多用がちょっと気になった。字面が独特だからHシーンの度にそれを書くのもね…。
短編で白石弘毅×折原泉樹の様子も書かれていて、ほ