あらすじ
初対面が最悪だった警視・岡谷暁嗣と鑑識官・佐倉周一。数年後に再会するが、エリートコースを歩んできた暁嗣は、自分に対して反抗的な態度の周一に新鮮さを感じ挑発を試みる。「俺を好きになる確率は?」問いかける暁嗣に周一の答えは!? 表題作に加え、体を重ねながらも素直になれない同級生たちを描く「グリーン・グラス」ほか書き下ろし短編も収録して文庫化。
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Posted by ブクログ
遠野春日先生デビュー前の同人誌の短編集+書き下ろしショートショート。
遠野先生の作品は「秘めた恋情を貴方に」のみしか読んだことがなかったので、こんな作風のものも書いていたのだと驚きました。
粗削りな部分はたくさんあるのだと思いますが、上品にまとめているものよりもこれぐらい勢いがあるものの方が個人的には好みです。
特に、短編のうち表題ではない方の作品が好きです。
絶対に好きだと認めようとしない受と、そういう目で見ていたはずではないのにいつの間にか惹かれて心を開かせようと動き回る攻、両方とも切なくて応援したくなります。
作品の世界がそれぞれリンクしているのも読んでいて楽しかったです。
奈良先生のイラストも素敵で美しい。
どちらの作品も描写が足りないなと思う部分はあり、消化不良になる人もいるかもしれませんが、千冬の話がすごく良かったので満足です。
Posted by ブクログ
奈良さんのイラストカード目当でコミコミで購入した本。短編集新装版。表題作カプ書き下ろしあり。「千分の一の確率」と「グリーン・グラス」が攻視点で書かれてるのが個人的に嬉しい♪表題作カプ、同時収録作カプ、共にツン猫受で、表題作受は気性が荒く、同時収録の受は一途で意固地。表題作は傲慢攻が受を落とすのに手こずり、攻本人もそれを面白がってるようで楽しい。同時収録作は元同級生の二人。お互いに想いあっているのに双方素直になれず取引めいたHをするだけという拗れた関係がもどかしく切ない。個人的には同時収録の方が萌えた♪2作がリンクしてたり、茅島氏&小泉、森下医師がチラッと登場したりミスティブルーが出てきたりと他作品とのリンクも楽しい。奈良さんの表紙絵にもリンクがw