佐原ミズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ほしのこえ」。映画が好きでした。
互いに恋心をいだく2人の中学生。1人は宇宙へ。1人は地上で。少しずつ距離が遠のき、少しずつメールの届く時間が長くなり、16歳の少女が送ったメールを受け取るのは、10年も先の時間を生きる青年。
身近にはないけれど、身近に同じような切ない気持ちは転がっていそうで…。
DVDは持っているけれど、切なすぎてあんまり見られない映画。ふと本屋さんでコミックス化されていることを知り読みました。映画の印象で補完しながら読んでいたのだとは思うけれど、紙面から感じられる切ない空気感がとても良かった。
また泣けてしまいました。
DVDも取り出してきてみよう。新海誠さんの -
Posted by ブクログ
「喰う寝るふたり 住むふたり」に挟まれてた広告?でこのマンガの存在を、ひいてはこの作家さんのことを知ったのだけど、これは当たりだった。この作家さん、今後チェックしていきたいな。
高校の非常勤臨時講師として赴任してきた美術の先生。名前は夜(いつや)さん。描く絵はなんだかヘタ?でちょっとおとぼけさん。
しかし彼女の描く絵にふっと息を吹きかけると、ちょっとだけ不思議なことが起こるのだ──。
優しい人は、痛い想いをしてきたからとよく言われる。そんなふうに、優しくて切なさにちょっぴり胸の痛むお話。
これからも読み続けたい。晨(とき)くんや夜さんの心の傷がそっと治っていけばいい、と願いながら。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回も涙しつつ読み終えました。
頑張るのはやめたという共通点があった、きみたかと菊地くん。
今回は主にそんな菊地くんにスポットライトを当てた話でした。
「適当に生きてる俺の、邪魔しないでくれる?」
この台詞あたりには、もう、どうしたらいいものか。
適当に生きるって間違ってないとは思う。
けども、せっかく巡り合えた機会で、なんせ高校生。青春を謳歌しないでどうする!
もちろん、話の流れ的に菊地くんは唄うようになりますけども。
適当に生きるってそこそこ大切だけども、機会を逃すには惜しすぎる。
だからこそ、彼にはもう一度ゆっくり頑張ってほしいと思いつつ読み勧めました。
次回からは、また赤い靴同士の物 -
Posted by ブクログ
佐原さんの物語には芯があって
ちゃんとメッセージが伝わってくるから好きです。
自分よりも弱い(と決めつけてるだけだとしても)存在のおかげで
生かされている自分、というような存在価値の見出し方。
それはたとえ自己満足と言われようが関係ないんだよね。
自分が生きるための定義を誰かによって曲げられることなんかないんだから。
そこは断然、闘っていこうよっていう感じがたまらない。
家族の中に、社会の中に、守られてるはずの学校の中にさえ
小さな棘は溢れていて、自分なりの対処法さえ持っていればいいんだよ。
方法は決めつける必要も絞る必要もなくて、手段さえ選ぶ必要なし。
自分を守るために。それが結果、大切