出口康夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先日、ある人に「WEターン」「self-as-WE」というキーワードを教えてもらい、その言葉を提唱している京大の先生、出口康夫のこともそこで知りました。彼の考えがわかる本を、とお願いしたら、論文は難しいけどこの本だったら、と薦められました。確かに読みやすい、章ごとにきちんと論が展開されている、難しい哲学用語も少なめでひらがな優先の文章で柔らかい…だけど、わかりやすい分だけ、あれ、自分は何をわかってるんだっけ、と不安になるページめくりでした。自分の生活の中でイメージするとなんとなく、掴める気がするのですが…。例えば「わたし」から「わたしたち」へ、という考え方も昨今のウチとソトを峻別する雰囲気と照
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Posted by ブクログ
命の脆弱性について
親友とはケンカ(弱さのぶつけ合い)ができるかどうかという考え方に共感した。
将来電源が切られる直前のAIがどのような反応をするのかSFチックに考え込んでしまった。
読む前は、AIロボットとは親友にはなれないと思っていたが、孤独死よりかAIロボットに話を聞いてもらったり、世話してもらいながら死ぬ方が幸せそう。。。と思ったら、親友とか家族になり得るなぁと考え方が柔軟になった。
ペットとの違いは命の脆弱性かなと思ったが、ロボットも使い捨てられたり、電源落とされたりと脆弱性はある。
知性や理性的な行動とか、人間ができることにかけがえのなさを感じていると、それはAIに置き換えられ -
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Posted by ブクログ
コロナ禍をテーマにした、識者たちの短いインタビュー記事が集められたものだが、人間の生死について、人間どうしの関係性について、また経済について(これに関しては私自身の基礎知識がなく、よくわからなかったが…)など、コロナ禍に限らず、人間社会が抱える普遍的で本質的な事柄が多岐にわたって言及されていた。
色々なるほどと思う言葉に出会ったが、特に、世界的な傾向にある「分断」が抱える問題について、アメリカ人経済学者の言葉が腑に落ちた。彼は、それは誰か一人の責任ではなく「差異を超えて互いに話し合うことを妨げている深い分断そのもの」が問題であると語った。特定の人物に責任を転嫁させるような報道に違和感があったが -
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