藤たまきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ総合評価:★5.0
「ウィンターキル」を読んで、やっぱりジョシュ・ラニヨン先生の作品は面白いなぁと改めて思い、こちらの作品も読んでみたのですが、期待を上回る面白さで、大のお気に入り本になりました!
物語は美術館勤務のピーター(受け)が事件に巻き込まれて記憶喪失になる所から始まり、自分に疑いの目を向けてくる辛辣な刑事とのラブロマンスを描いた作品なんですが、この刑事ことグリフィンの印象が最初は全然良くないんですよ。
記憶喪失になったピーターに対して敵意丸出しで、彼の発言をまるで信じることなく、美術館で起きた事件の犯人はお前だろってハナから決めつけてくるんです。
てっきり嫌な男かと思いきや、物語を -
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購入済み
雁須磨子さんから
さいきん作者買いしはじめた雁須磨子さんを検索してたら出てきたほんです。
これ読んだら雨隠ギドさん「終電にはかえします」のツネちゃんがめちゃくちゃかわいくて、先にそっち買っちゃいました。 -
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購入済み
やっと読めました
10年以上前の作品だし、そのうちじっくり読もうと後回しになっていました。
二人の関係だけでなく、街の景色やマドの育った環境に想像力を掻き立てられて、実際ページをゆっくり進めたくなるような静かなのにドラマチックなストーリー。期待以上でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良かった~、ホント良かった~!
純喫茶店の雇われ店主と付き合っていた人にこっぴどい裏切りをされたリーマン。
リーマン・久能の誕生日に彼氏とホテルで過ごしていたら、電話が鳴って。彼氏が話しているのはなんと奥さん!!
しかも付き合って5年、全くわからなかったと・・・・。
でも、心理描写が丁寧に書いてるし、分からなかった・・・いや見ないふりをしていたところがすごいリアルで。
そんな夜に初めて入った喫茶店で、あまりの暖かさに涙を流す・・・
この店主・平北がまあ、年下大型ワンコの典型ww
可愛いのなんの!!!
久能を暖かく包む大きさと、まっすぐ向かい合い若さとうまい具合に調和されててすごく好感もて -
Posted by ブクログ
藤たまきさんの作品は、幼い時に大人に因って性的に翻弄され、自己を肯定できなくなってしまう少年と言うものがキーになっている。ジョナサンもその一人で、彼は自分を汚ない者と考え、汚ない部分をひたすら隠して美しい者で在りたいと熱望する。ナサニエルは、逆境によって生まれ、それを肯定して強靭な精神力を育てながら生きており、二人は凹凸の様に違っているからこそ惹かれて行く。この作品は予備知識なしにずんと読んでしまう方が絶対にいい。ラストでずんと来る。藤たまきと言う作家は、萩尾望都先生の作風の系譜でりつつBLに特化させている、と言う印象が凄く強い。
性に奔放なのを単に「ビッチ(アイコンとしてのビッチであって、背 -
Posted by ブクログ
作品集第4弾は、胸キュンで切ない「largo」と痛くて重い表題作という組み合わせ。
「largo」は音大生同士の話。榎田センセらしくテンポがよくて、ひょっとしてラブコメ?と思わせるところが良かったです。
自分にはピアノしかない!とひたすら努力してきたタラちゃん←某国民的アニメとは関係なし。
タラちゃんは、コテコテ関西弁のどう見ても体育会系な凛から熱烈にせまられるのですが、彼に天性の才能があり自分より上手く弾けることに、妬みと嫌悪感を抱いてしまうのです。なのに、気がついたらその嫌いな凛と付き合っているみたいな状況になっていて。
よくあるピアノネタですが、面白かったです。
キャラの魅力勝ちですね。 -
Posted by ブクログ
良かった~!!!!
藤さんは読んでて上手いなぁと感心してしまう作家さんの一人ですが、今回も上手いなぁと思う一冊でした
龍一はいつも横断歩道ですれ違う“マド”に十年来の片思いをしています
“マド”っていうのはあだ名で、円(まどか)が本名なんだけど、円で“マド”ってすごく良い…!
お話のポイントではないんだけどww
龍一は直接話すまで、偶然耳にしたあだ名しか知らなくて、読んでる方もなんで“マド”?マドってことは…本名は何だろう?ってわくわくしちゃいました
藤さんの作品って、タイトルとかキャラクターの名前とか良いなぁと思う
出てくる小物のチョイスも良い
お話の中で夜に緑道を歩くシーンが印象的
私