押井守のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画監督の押井守氏が、ニコニコチャンネルで配信されているメールマガジン『押井守の「世界の半分を怒らせる」』に掲載しているエッセイを書籍化したものです。押井監督の本をじっくり読んだのは初めてでした。
本書は献本御礼。
先日、ようやくのコトながら押井守監督の『機動警察パトレイバー the Movie』と、その続編である『機動警察パトレイバー 2 the Movie』を見終えることが出来ました。パトレイバーは幼少時にテレビ版を少し見たことがあったのですが、正直、あまり面白いと思ったことがなく、以来そのままになっていたのですが、そんな僕が映画版を見るきっかけになったのは、評論家の宇野常寛氏と -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「勝つために戦え! 監督篇」を、増補したり省略したりして、「監督稼業めった斬り―勝つために戦え!」として文庫化。
単に足すのではなく、鈴木敏夫との対談を引いているあたり、単行本も文庫も買わなければならないように誘導する悪しき風習だと思うが。
記録によれば親となる単行本を読んだのは2012年……同じ時期にネット上の押井守の動画や音声を蒐集していたから、押井守の作品と同時に「喋り芸」に心酔していたわけだ。
そのきっかけになった本書を、文庫で読み返して、面白くないわけがなく。
しかも十年前には無関心だった特撮を経てみれば、たとえば樋口真嗣の所謂「イス理論」で、樋口真嗣って「パンツ理論」とか喋りその -
Posted by ブクログ
映画監督・押井守氏による、面白いと思った映画から読み取った『勝敗論』と『仕事論』を書いた本です。
しかし、ガチガチのビジネスに傾いた話だけではなく、映画の感想や簡単なあらすじも交えて書かれており、頷いてしまうところ、納得するところもあり飽きずに読むことができました。特に印象的な記述が「プライベートライアン」の紹介で記述された『答え合わせというのは作った監督がするもんじゃなくて、 見た人間がしてあげるべきもの』『「映画を見る」というのは、実人生で仕える教訓を導き出すような見方をすることです』というところで、私も映画を観るときはそれらを意識して観ていきたいと思いました。 -
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Posted by ブクログ
もしかしたら!もしかしたら実写版のアレな部分が小説版だと補完できるかもしれないじゃ無いか!という一縷の望みで実写版におぼれたあげく、実写版のノベライズにまで手を出したわけなんだが、大正解!実写版を見たあとだからかもしれないが、アレよりよほどマシな筋書きになってるぞ!(実写でギャグ漫画の演出して自爆してるのがこっちには無いからな)あと、エピソード2をエピソード1の前に入れてるのは大正解。(つうか、映画の方がおかしい。過剰演出も含めて)そして、こっちの方がこんなにペラい文庫なのに筋が凝ってるという(文庫版は継続して買っていこう。そして、実写版を見てから読む方向で)
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Posted by ブクログ
映画監督、押井守さんが、主に若者について、あるいは若者に対してつぶやいた書。
まさに、「つぶやき」というか、「叫び」というか、まぁそういう感じで、思いの丈を綴っている一冊です。
私が思うに、このおじさんの言葉を一番に聞いて欲しいのは、若者たちのように思います。
年季の入ったおやじだからこそ言える、人生訓がいっぱい詰まっています。
冒頭、第一章「オヤジ論」の始めに「若さに価値などない」と言い切って始まっています。
この第一章だけでも、若者に読んで欲しいと思います。
という、とにかく面白いので読んでください。
何かしら、得るものが有ると思います。 -
Posted by ブクログ
三池崇史 十三人の刺客
結論から言えば、幸福とは、いや幸福だけでなく、人生において必要なことは、優先順位をつけることに、ほkならない
偉大な人間は、「あれも、これも」とは言わない。「あれか、これか」をちゃんと言える
犠牲にするのは時間だけではない。優先順位をつけるということは、何かを捨てるということだ
僕が言えるのは、「順番をしっかり考えたほうがいいよ」ということだけだ。しかも、その順番を考える行為は生涯続くのだ
それでも別れないのは、優先順位の上位に分かれるという選択肢が入ってこないからとうことだ
スタッフにとって良い監督とは? 良い仕事をくれる監督。作品が売れて、次の仕事もくれ -
Posted by ブクログ
毎度のことだけど押井守を読むとすぐかぶれる。耳触りの良いこと気持ち良いことばっかり受け取ってしまってほんとに読めてるのかいつもわかんない。
でもまずは『ゾンビ日記』からついにお姉さんが登場ー!って喜び。さんざん身体を生身じゃなく人形や機械で描いてきた監督が生の身体、とそのさらに内側にある身体のことを語るのがすごく面白い。感覚的で個人的な話なんだけど、幽霊として生きるとか、壊れたことを受け入れると楽になるとか、それこそ“腑に落ちる”感じで覚えのあることがあって、この人、いやこの人たちほんとすごいところに生きてる。これくらい自由に歳取りたい笑
若いうちは失うことを極端に恐れる云々のくだりは息止まる