押井守のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【ノート】
・3.11の震災を切り口に広げられていく、押井さんの、この国におけるコミュニケーションのいびつさについてのロジック。
・「ひとまず信じない」=判断を留保して自分の頭で考える、知識の問題ではなくて覚悟の問題。
・原発についての宮崎駿批判は歯に衣着せず痛烈。こう言われてしまうと「え、宮崎駿って、そうなの?」と思ってしまいがちだが、そこで「ひとまず信じない」ことこそが大事なんだ。太平洋戦争時の海軍批判もそう。
・「軍事オタク」でもある押井さんが、国を考える時に軍事のことが必須にならない今の状況はおかしいと言っているが、これは佐藤優さんとも共通。
・彼の他の著作でも述べられている、 -
Posted by ブクログ
魚釣島=釣魚島 純然たる妄言 語るに相応しい人間 『たけしの挑戦状』といい勝負の理不尽なゲームでした 暗い愉悦に浸りたい RPGの本質は「殺戮と略奪」に尽きます 「友情」だの「使命」だのは、その暗い愉悦を覆い隠し、糊塗するための方便に過ぎません。 誰かがそれを見ている、知っているからではなく、己が見ている、知っているからイヤなのです。 自分自身を興奮させるためのメルクマール 記録といっても相対的なものに過ぎない 勝つべきものが勝つべくして勝つ、という理想型をこの目で確認したい、「愚民どもよ、ザマーミロ。わっはっは」と快哉を叫びたいからであって、NHKの特番を見てカンドーしたいからではありません
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Posted by ブクログ
本当に生きるということは どういうことか スカイクロラの映画監督を務めた押井守さんの本
きっと今の若者たちに伝えたかったり 自分は年取ったなぁ〜・・と思ってる人たちに伝えたいのだと思う
若さは特権だ という言葉にだまされてはいけない いろいろ わかってくるから成熟して オヤジになるのだ
言葉を軽んじてはいけない
熱中するものをみつけて何かを生産すること
「ある現実を言い当てるときに、表現に豊かな内実を持たせて、 それを社会に再び転化するような力を持つ『言葉』を 生み出すことこそが本来、文化的な仕事なのだ」
伝えることの大切さや 難しさを 忘れてはいけない
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Posted by ブクログ
ネタバレ「物語」が罷り通った時代の考えからの脱却を示している。
もう何遍もどこかで言われてきたであろうことなんだけど、文章として読むとストンと胸に降りてきて、素直にそうだな、とも思える。書き方がラフだからってのもあるかも。
しかし、共感はあるにせよ、あんまりにも飛躍がありすぎて、新書ってよりは押井守のインタビューみたいだった。
まとめ
▼第一章 オヤジ論——オヤジになることは愉しい
「若さに価値がある」なんて建前に振り回されず、物事の本質を知り、心の自由を手に入れなさい。さすれば自分の本当にやりたいことがわかるよ。建前と本音は使い分けて、図太く生きな。
▼第二章 自由論——不自由は愉しい
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Posted by ブクログ
映画同様、読者に考えさせる構成で問題提起を繰り返します。
人を思考停止に陥れるという観点で、情緒が、空気を読むという美徳が危ういものであることは今一度認識すべきと感じます。
漢語教育の縮小、言文一致による論理的思考力の低下に関する考察のくだりには、水村美苗氏の「日本語が滅びるとき」の言論にもつながっており大変興味深いです。読まれてこそ、伝わってこそコミュニケーションであることもまた意識しなければなりません。
大多数にとっての社会性をマスメディアと個人の中間地点にあるものと確認したうえで、氏はインターネットをあくまで世界に向けた窓口を限定することに成功したツールと切り捨てます。こうやって投稿して