押井守のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いい大人がゲームに熱中ししまいにゃ廃人になってしまう話でも押井守が書けばこんなことになりました。
てかんじですかね。
押井さんの作品は「戦争ごっこ」に興じる平和ボケした社会にカツを入れることを趣旨とする作品が多いと思うのですが、でも彼自身(彼の作品自体)がリアルではないことは自明なわけです。
その矛盾を決して拒絶せず、あくまで「趣味の世界」であるところの作品をここまで昇華する手腕にはいつも感服します。
あと、ブックデザインもいい。アヴァロンという世界を裏切っていない。
本全体が微妙に黄昏れであるような色をしている。いいねえ。気に入っています。 -
Posted by ブクログ
10年振りくらいの再読です。
すっかり忘れていたんですが、コミュニケーション論でもあるんですが、ちゃんと読み直したら、がっつり日本論でした。
日本への異議申し立てがとってもアツい。
コミュニケーションのできない日本人をディスりまくりです。
ちなみに、そのコミュニケーションとは、「違うレベルの共同体にコミットすること」、つまり「議論」だそうです。
SNSのことも大批判です。
やるなら、何を成したいのか、その意志をしっかり持ったほうがいいと言っています。
それはさておき、今回は「山本夏彦」という随筆家、編集者を発見できたことが収穫でした。
山本七平と同時代人で、言葉の階層についての文章が気 -
Posted by ブクログ
ネタバレセラフィム 2億6661万3336の翼
急逝した今 敏氏作画、押井 守氏原作と聞いて急ぎ購入しました。1984年から1985年にかけて「アニメージュ」誌上にて大型企画として連載されていたもののようです。
羽が生え死に至る奇病のため、封鎖されたユーラシア大陸。そこに、奇病のキャリアでありながら発病しない少女と三賢人になぞらえた二人と一匹の犬が、奇病の発生源とおぼしきタクラマカンを目指す。
そんな緊迫感あふれる近未来SFの物語です。
史実を元にした、様々な衒学が語られ、中国の秘密結社の争乱に巻き込まれながらも、物語はユーラシア大陸内陸部を目指す・・・ところで未完で終わってしまいました。
ちゃんと -
Posted by ブクログ
アニメ監督・押井守の映画批評と一般向け仕事論。こじつけっぽい気がするけど、割と面白かった。
内容としては9本の映画が紹介され、そこで描かれる物語から、仕事に必要な教訓が語られる。著者は一般企業で働いた経験はないが、曰く、映画監督と中間管理職は同じだから問題ないのだとか。
個人的には、紹介される映画がどれも面白そうで、その情報だけで元は取れている。仕事論に関しては、「映画を見れば仕事に必要なことが学べる」というのは違う気がする。本書で著者がやっているのは、著者の中に元々ある信念を、映画のストーリーを通して再発見したり、意味づけするという作業のように思える。(タイトルに関しては、編集者が煽り込 -
Posted by ブクログ
ネタバレ押井守といえば、攻殻機動隊など古いアニメ好きとしては気になる。アニメ監督が社会評論を書くなどあまり感心しないのだが、つい読んでしまった。
標題の意味は
ネット上の馴れ合いや盛り上がりなど本当のコミュニケーションとは言えない。感情の垂れ流しでうねりとなる共感やそこから生まれる絆などは気分だけのものである。自分の頭でロジカルに考えろ。覚悟を持て。
そんなところだろうか。
いつもどおりの言説で、特に新しいことは何もないのだが、安心した。何が正しいとか何をすべきとか押井は語っていない。
団塊の末尾につく者らしく、反逆児的な論調でうるさいオヤジといった感じ。
それでいいのだ。
クリエイターが政治的 -
Posted by ブクログ
押井守流のコミュニケーション、言語空間・言論空間を語っている一冊。
東日本大震災の1年後に出版され、
第一声に震災での原発について語るところから始まる。
と言っても、これが重要でもメインでもないので、
この話に感化している人は読解力が無いと言わざるを得ないでしょう。
原発事故は一例として、コミュニケーションに対する意義を説いている。
内容が、2012年のことなので、2020年以降のコロナ禍を経てのネット社会や生活保護に対しての考えが変わっていることを期待したい。
気になったのは、2008年のリーマンショックのことは、
記憶にないのだろうか・・・って、そんなことを言っても仕方ないのかな。