あらすじ
南北戦争が英仏の手によって「合衆国」と「連合」に分断された世界。それから約百年後。北ベトナム上空を日本のレシプロ戦闘爆撃機が、空爆すべく飛行していた。「勝てない戦争」とわかりながら。また、海上でも二隻の翔鶴級空母と一隻の護衛空母が展開し、任務を百回達成するか戦死するしかない状況の中、大量の食料を蕩尽しつつ延々と議論をしながら退屈な洋上勤務に従事していた。「日本が戦争を担う意味とは、担うべき戦争とはなにか」を問う。
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Posted by ブクログ
米国が南北戦争後に再統一されなかった世界
日本が棚ぼたで覇権国家になった世界
そんな世界での、母国の不真面目な戦争に対して、真面目に戦争をしようとする予備仕官の話。
が、一番ボリュームのある部分なんだけど、そのあとに、押井氏のインタビューとか、PAX JAPONICAの設定とか、日本論とか、都市論とか出てくる。
PAX JAPONICAの概略は呼んでいるだけで楽しい概略なので、この構想を生き返らせたら面白いだろうなあって、死んだ子の歳を数える。
でも、このフレーズだけでも燃える。わかるだろ?
「空爆される東京から、空爆する東京へ」
Posted by ブクログ
ナショナリスムに距離をとる作者が、持てる知識を総動員して、覇権国家日本を描く。
アメリカの南北戦争当時、南軍は「そんなものはなかった」と強弁できる程度にgdgdだったさうなので、第一部は作者のお得意であるらしい。
その大嘘を拵へるためのリアル近代史に関して、二十世紀初頭辺りの支那は、ドイツとまぁ仲がまぁいいっちゃいい感じだったらしいと言ふのが印象に残ってゐる。