押井守のレビュー一覧

  • 凡人として生きるということ

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    もう20年近く前の作品になるんですね。
    でもこの本に書かれている事は今も変わらず当てはまる。

    大人としてメディアが作ったブームに踊らされず
    自分の芯を持って生きろよと。
    若者からしっかりと大人になれよと。

    凡人であるために考えなければならないことを
    考えさせられる一冊でした。

    さすがの監督。

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    2025年09月12日
  • 映画の正体 続編の法則

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    ネタバレ

    本当に押井守監督の映画論は最高だな…
    観たことのある映画、シリーズが大半だったので、理解しやすかったのも◯。
    というか、有名どころをちゃんと鶴原さんが据えているということですよね!

    押井守のノーラン監督評とか、見たかったやつ〜!って感じでした。
    『導入編』と『蛇足』は要らない。言いたいことは全部ダークナイトで言っている…
    自分もダークナイトだけ最初に何も知らずに観て(バットマン映画だということすら知らずに)、映画にハマってしまったから、頷くしかないっすね。
    それにしても、ノーランが、重役達に喋り倒して、バットマンシリーズ監督をもぎ取った逸話は知ってたけど、『天使のたまご』で二時間喋り倒して説

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    2025年02月09日
  • セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

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    「ナウシカ」の連載が終わった「アニメージュン」が押井守を原作に招聘、作画に今敏を据えて初めて大型企画であったにも関わらず、押井守と今敏の関係悪化により未完で終わったしまったSF大作。
    謎の疫病「天使病」の蔓延と、それにより大量に発生した難民のよる世界秩序の混乱により、ユーラシア大陸全域が封鎖された近未来の世界を舞台に、WHOより派遣された謎の少女と東方の三博士の名で呼ばれる二人の男と一匹の犬が「天使病」の震源であるタクラマカンを目指すという話。
    天使に犬、ポリティカルフィクション要素やミリタリーと押井守の好きそうな要素を全部突っ込んだ内容。面白くない訳がない。
    巻末に押井守のインタビューが掲載

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    2023年09月15日
  • 仕事に必要なことはすべて映画で学べる 会社に使い倒されないための9の心得

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    "映画を見るときの視点次第で奥深く、様々な洞察ができる。監督を生業とする著者から見た視点を語ってくれる。007スカイフォールは、私もほぼ同じような視点で見ていた。スケールがだんだん小さくなり、映画はほぼすべて悪役の思惑通りに進行する。そして、悪役の目的はただひとりの昔のボスに認められたいという動機だけ。
    プライベートライアンも、アクション映画としてとらえている。アメリカの国家の根幹、民主党と共和党平等と自由の両立という軸から映画を眺めることで、また違った見方ができる。
    とても興味深い。"

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    2018年10月28日
  • THE NEXT GENERATION パトレイバー TOKYO WAR 2 灰色の幽霊

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    劇場版長編実写映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー』のノベライズ作品です。

    劇場版アニメ『機動警察パトレイバー2 the Movie』からの正当な続編にあたる物語です。

    映像作品をしっかりとノベライズ化しています。
    むしろ”ディレクターズカット版”の方がこれと同じなのでしょうか?
    ”ディレクターズカット版”は未見なのでなんとも言えませんが
    人物の背景も、映像の中では見えなかった部分も丁寧に描かれています。

    映像ありきの作品かも知れませんが
    活字単体としてみても非常に面白い作品だと思います。

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    2016年09月10日
  • コミュニケーションは、要らない

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    「コミニケーションには
    ①関係を維持するためのもの[ウソお世辞を含む]と、
    ②本音で議論するためりものの2つがある。」
    「日本には議論のための空間がない」
    「本当の知識は重いものだ、獲得するには労力がいる、WEBで得られるものとは異なる」
     
       などなど重たい本質論が繰り広げられる。
    職場でこんなことを言っていると嫌われるだろう。
    押井監督も嫌われているそうだ、

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    2015年08月01日
  • コミュニケーションは、要らない

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    思考エネルギーがじわじわと湧いてくるようで興奮しながら読んだ。
    少し大げさに言うと、脳みそをシャッフルされるような感覚、脳の血流が早くなっていく感じ。

    著者の映画は、一作だけ観たことがあるのだが、「みんなが戦争を忘れたふりをしているのなら映画で戦争を作ってやろう」という言葉に、戦闘シーンに感じた嫌悪感は、まさに著者の意図するところだったのだと合点がいった。

    日本人の言語能力の低下の原因の一つに、言文一致運動を挙げている。
    言文一致で、文語体が口語体になることにより、ロジカルな思考から遠ざかったのである。
    また、このことを遠因として教養もなくなりつつある。
    そのくせ、お手軽な知識だけを得よう

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    2015年06月03日
  • 凡人として生きるということ

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    自由の意味について考えさせられる。
    真に自由であるとはどういうことか。

    オヤジたちは自分の欲望に対して純粋なのだ、と押井守は言う。

    <オヤジは自分がやりたいことが、はっきりと見えている。世間のデマに惑わされた価値観ではなく、自分の本質を見極めたうえでの欲望のありかが分かっている。>

    なるほど。自由であるとは、自分自身の欲望を持つことなのだ。

    僕は今、世間のいろいろな価値観にがんじがらめになっている。そこから自分の欲望を解放しなければならない。

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    2014年10月27日
  • 仕事に必要なことはすべて映画で学べる 会社に使い倒されないための9の心得

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    中間管理職の勝敗論がメインだけど、20代や10代で読んでもこれは興味深いはず。
    上司は何と戦っているのか、勝利条件は何なのか、それを観察するためのヒントが詰まっている。
    仕事に別の視点ができて、普段の仕事がちょっと面白くなる。
    日常に「虚構」を重ねること、虚構で日常を描き直してそれを生ききれたら、それは幸福なことかもしれない。

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    2013年10月11日
  • コミュニケーションは、要らない

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    押井守さんの本。

    コミュニケーションにとって大切なのは、自分たちとことなる文化や背景を持つ人に、論理的な説明で理解してもらうことにある。確かに、仕事なんかでも、分かっているんだから、説明は必要ないよね。みたいな流れがあったりすると、後で、実は大きな問題になったりする。押井さんの言いたい事は、それを国際関係にまで、広げたところだろう。先進国たる由縁は嘘を付かないことだという。日本は原発にしろ、自衛隊の問題にしろ、政権が変わるたびにうやむやになり、信用を失うと言う。また、戦争が究極な意味のコミュニケーションであり、新たな文化を生み出すというのは凄いと思いました。

    言葉やそこにあるものを最初から

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    2013年09月16日
  • 凡人として生きるということ

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    ネタバレ

    私は、友達に飲み会に誘われたとき、迷うことなく参加するタイプではない。旅行にいくときにも、躊躇することが多い。その時の理由は、翌日が仕事だから、お金がかかるから、得るものがない、無駄、めんどくさい、などである。これは、飲み会や旅行に限ったことではなくて、他のあらゆることにおいて、私の思考の根にあり、何かするときに阻むものである。何でも論理的な損得勘定で考えると、何もしないことが失敗のリスクもく得だという結論になる。
    しかし、躊躇し断って、なにもしないでいると、しばしば後悔するものである

    その意味で、本書でもっとも重要な点は、以下の部分である。

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    2013年08月30日
  • コミュニケーションは、要らない

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    著者は、コミュニケーションが不要だと訴えたいんじゃない。あなたがコミュニケーションだと思っているものはなんですか、あなたは自分の頭で、物を考えていますか、と問うている。

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    2013年05月26日
  • コミュニケーションは、要らない

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    すごく面白かった。お酒飲みながらマッタリ読んでるとハッとすることが書いてある。
    パトレイバーの話やイノセンスの話を引用して自分の考えを説明していく部分はゾワゾワとした。
    この人の話は色んな話ができる場を作るね。飲みながら話がしたくなる。

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    2013年02月06日
  • コミュニケーションは、要らない

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    なんつー本だ。
    ここ数年自分の中にあったもやもやがぱっと開けた感じでした。

    ただ知識を入れるだけじゃダメだ。
    たくさん知っていることは最適じゃない。
    それを利用することが重要だ。
    それを利用して考えることが重要なんだ。

    考えて判断する。

    自分にとって重要な人が言ったから判断するんじゃなくて。
    どっかの偉い人が言ったから判断するんじゃなくて。
    自分で考えて判断する。
    そのための知識。

    はあ。
    もう押井先生。
    なんでもっと早く僕にこの考えをくれなかったんですか。
    てかなんで前々から気になってたのにこれ読まなかったんだ!

    でも読んでよかった。
    これはいい本。

    この本とは直接関係ないけど、

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    2013年01月25日
  • コミュニケーションは、要らない

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    ツイートして空気を読んで生きている「つもり」になっている、現代の大半の人達に対して警鐘を鳴らす本書。
    空気なんか読むな。
    自分の頭で考えろ。
    自分の言葉で語れ。
    賑やかしのコミュニケーションなんかに意味はない。
    そう強く主張する本書は現代社会へのカンフル剤である。

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    2013年01月03日
  • コミュニケーションは、要らない

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    コミュニケーションには二通りある。一つは人と話を合わせるための世間話みたいなもの。2つ目は自分たちがあることについて語ることや議論すること。議論する場というものが日本にはないからコミュニケーションというものはちゃんと機能することが出来ていない。

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    2013年03月13日
  • 凡人として生きるということ

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    ネタバレ

    ぼんやりと考えていたことに押井守流の答えを突き付けられ自分なりに咀嚼し、自分だけでは消化不良だったところがすっきりした感じ。

    例えば自由を求めて孤独に生きると最終的には不自由になりかねないということ。社会と関わり、親なり配偶者なり子どもなりを背負って家庭を持ちながらそれらのフィールドを自在に行き来し、不自由さの中に楽しさを見つけて生きることを真の自由と語っている。結婚などについても価値観を押し付けず独自の理論で語っていてなるほど納得。どうやら結婚も悪くないものらしい。親や近所のおばちゃんの「結婚して一人前」という言葉よりよほどいい(私の親はそんなこと言わないが)私の言葉だと稚拙になってしまう

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    2012年08月30日
  • 凡人として生きるということ

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    ネタバレ

    押井守さんのエッセイ。
    僕は彼の作品が好きでけっこう観ているが、コンテンツを観たことによって、色々と示唆をくれるという意味で彼の作品が好きだ。

    本書の中にも、作品について触れられる箇所がいくつかあるが、「うる星やつら ビューティフルドリーマー」に関してはやはり思い入れが強いのか、出現頻度が多い。

    本書の目次を紹介しよう。
    第1章 オヤジ論―オヤジになることは愉しい
    第2章 自由論―不自由は愉しい
    第3章 勝敗論―「勝負」は諦めたときに負けが決まる
    第4章 セックスと文明論―性欲が強い人は子育てがうまい
    第5章 コミュニケーション論―引きこもってもいいじゃないか
    第6章 オタク論―アキハバラ

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    2012年06月24日
  • コミュニケーションは、要らない

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    ネタバレ

    ここに書かれていることが正しいとか正しくないとかの前に、久しぶりに衝撃をうけました。
    時間をおいて再読して、もっと咀嚼したいです。

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    2013年09月20日
  • コミュニケーションは、要らない

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    イノセンスや攻殻の押井守、こんなにも雄弁だったのね。

    現状維持のお付き合いコミュニケーションしかない日本に必要なのは、異質なものと向き合えるコミュニケーション。つまりは、論理的に一から順番に物事を思考できる力だということ。
    「当事者以外が当事者意識など持ちようがない」今後幅をきかせそうな当事者論など、とても明快。つぶやきSNSはコミュニケーションですらないと切り捨ててもいる。

    今こそ本質論に立ち返れと、ハッキリした主張。ただ痛快で心地よいだけでなく、考えさせられるものがある。

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    2013年01月23日