【感想・ネタバレ】押井守監督が語る映画で学ぶ現代史のレビュー

あらすじ

「観客には『自分が抱えている不安を、具体化、形象化してほしい』という気持ちがどこかに必ずある」
押井守監督はそう指摘します。
その時代に生きる人々の「無意識の不安」を探り当てて、エンターテインメントにするのが映画監督の仕事。不安の影を捉えればヒット作になるし、ビジネスにもつなげることができる、と。

この本で語られるのは、「宇宙大戦争」から「007 ロシアより愛をこめて」「仁義なき戦い」さらには「キャプテン・アメリカ」「ゲーム・オブ・スローンズ」まで、それぞれの時代をタイムカプセルのように封じ込め、大ヒット(中には渋いヒット)につながった映画とドラマ。第二次世界大戦から令和の世の中に至るまでを、エンターテインメントとして楽しみながら、その作品が作られた時代の背景を学ぶ、押井守監督による「現代史講義」、開幕です。ひと味違う映画ガイドとしても役立ちます。
いつもの押井節に乗って、自らの作品「THE NEXT GENERATION パトレイバー」についても解題していただきました。押井ファンには「オシイヌ」でおなじみ、西尾鉄也氏のイラストもたくさん収録しております。
エンタメ作品で時代を読み解く398ページ、押井節をたっぷりお楽しみください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

押井守監督の語り本は、どうしてこうも面白いのか。
全てがすべて正しいわけじゃないと思うんですけれど、読ませる(聴かせる)力があり、説得力があり、何より面白い。

映画は時代のタイムカプセルだ。と冒頭で押井監督は語ります。その時代の風俗、世相を封じ込めた点と、個人的な自身の観た時の記憶。
この視点は、当たり前のようでいて、ただ無造作に鑑賞しているだけだと気付かないもの。映画を観るときに頭の片隅に置いておくと、また違ったものが見えてくると思います。いい導入だ!

といったものの、正直、タイトル通り、現代史を学べているかどうかは怪しい回もあったのですが……。ところどころに、芯を突くメッセージがあるのが見逃せません。

『日本の映画界は「時代のタイムカプセルという機能を自ら放棄していっている。アメリカはまだマシ」』
『邦画の世界は追体験の場にしかなっていない』
『ドラマとは価値観の葛藤である。また、主人公が未熟であるがゆえに起こる葛藤はドラマと関係がない』

それはそれとして、低予算でもいいから、押井守監督の作品をいっぱい観せてください!!

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2026年01月07日

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