三木義一のレビュー一覧
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税のタブー
著:三木 義一
税金の制度は人間が自分たちの社会の都合に合わせてつくりだしたものであり、宇宙を支配している原理や法則とは全く異なる。きわめて公正で合理的な税制も、まったく逆に、きわめて不公正で恣意的な税制も、制定することは可能である。ただ、その社会の人々がそれを政治的に受け入れるかどうかの問題である。
税は、主権者になった私たちにとっては、時の統治者や権力者から一方的に収奪される年貢のようなものではなく、自分たちで決めるべきものであり、実際に決められるのである。本書ではそれを一緒に考えるきっかけを与えてくれている。
以下の11章から成っている。
①宗教法人
②政治団体と税
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近い将来、増税は避けられないと予想される中、自分の身は自分で守らなきゃということで、所得税入門を読んでみた。
社宅など直接金額を受け取っていなくても、「実質的に労働の対価としての経済的利益」が含まれるものは本来課税対象となるというのは新たな気づきであった。(ちなみに、一般的に社宅については会社がうまく課税をのがれるよう対処してくれているらしい。)
我々日本のサラリーマンのことを「羊」と表現しているあたり、皮肉めいた語り口調も嫌いではない。
「羊たちがまじめにこつこつ税を負担している間に、金融立国とか国際競争力強化という美名の下で高額所得者の所得税や大会社の法人税が大幅に減税されてきた。そのおか -
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お金の絡む本はほとんど避けてきたのですが、多様な意見を聞くことなく突き進む現政権を目の前にして、帯に書かれているメッセージが目にとまり読んでみようと思いました。
「減税は正義か?」との刺激的な呼びかけに始まり、歴史的な背景も振り返りながら、今の税制に関する問題点を納税者の立場から解き明かした展開に引き込まれていきました。「年末調整」や「源泉徴収」制度は、自分の税金に関心を持てなくされている仕組みに一役買っていることなど全く知りませんでした。
「そろそろ、義務としての納税から自分たちの意思としての「払税」に変え、社会の責任ある主権者として政治に、税制に、予算支出に関わっていこう」(おわり -
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ネタバレ給与明細をベースにして、そこに書かれている金額がどのような根拠に基づいて決まっているのかを解説した本。これを読むと、給与収入から給与所得を求めて所得税額などを再計算することもまあ可能だろう。ただし、社会保険料は元々のルールが不明瞭なので算出は難しいらしい。
これを読むと、給与所得控除や基礎控除、配偶者控除などの根拠が理解できる。給与所得控除はサラリーマンの経費精算を税務署がいちいち処理するのが面倒くさいから、一定額を経費と想定して控除するシステムだし、基礎控除や配偶者控除は、健康的で文化的な生活を営むための最低限の金額、というロジックで定められているらしい。でも、最低限の生活が年間38万 -
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三木先生と言うと、この人は租税法学者でして、また青山学院大学の学長まで上り詰めた方ですから、私も下手なことを申し上げることは当然できかねますが、どうにもこの本には些か疑問が残る形となりました。
身も蓋もないことを言わせてもらえば、この人は結局、租税法の複雑難解さによって生計を立てていたわけでして、言うなれば「租税法利権」の受益者である、というのが私の認識です。
従いまして、私にとって三木先生は、同氏が糾弾する日本社会における租税を巡る「ものの見方」に関する共犯者だと思うわけです。
なるほど租税法の複雑難解さは目に余るというのはわかるわけですが、そしてその見直しの必要性についてというのも -
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冒頭に出てくる安倍内閣の消費税値上げ先送りを総選挙で問うという欺瞞性の指摘からこの本は始まる。税に関する実務知識ではなく、税金制度そのものの問題点を考えさせてくれる「政治的」な本と言えるかも知れない。直間比率のこと、所得控除と税額控除の格差社会解消という観点からの比較、法人税という制度の持つ意味合い、消費税制度の逆進性を生む問題点、相続税の問題点…。日本の法人税の税率が高いように指摘されるが、実は非課税部分が多いゆえに実施的な負担はかなり低い!とは衝撃的な話。ピケティなどの指摘とある意味中で共通するこの書の問題意識は鋭く、快感さえ覚えた。なお、「夫婦財産契約」という概念は初めて知った!