玉村豊男のレビュー一覧
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食についての本を数多く書かれている著者の新刊。様々な観点から講義を受けるように楽しく読んだ。各国の文化・歴史・宗教と結びついて語られる事柄は素直に納得する事ばかり。学校といっても先生に教わるというより、経験や造詣の深い知人の会話を無心に聞き取るような至福の読書だった。興味深かったポイントは多数あったが、まず「日本人のいっしょ食い」この作者ならではの鋭い観察力で面白い。「白柔温甘」飽食の時代が頂点に達して折り返すと、それまでは貧しさの象徴であったものが豊かさの象徴に変換され、豊かさの象徴であったものが時代遅れの烙印を押されるという記述が面白かった。「肉食と禁忌」についても宗教や風土などの絡みがわかりやすくて頷くことしきりだった。 読んでいると豊かさについて考えるようになる。終盤の二十年食堂のはなしは感動的。食卓は語り尽くせない物語に満ちていること。ともに食べることは、ともに生きることである。本当のご馳走とは…時に自分も、ありふれた食事の向こうに広がる物語を思い描いてみよう。豊かな気持ちになってくるだろう。
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Posted by ブクログ
食に関する書籍は大好物!なので、書店で見かけて中を開き野菜の名前が目に入ったときには購入の決意をしていた。
人間が愛してやまない野菜の歴史が読みやすい文章で書かれている。どうも食材の起源となると堅苦しい場合があるのだが、この本は分かりやすい。日常お目にかかる料理や旅行エピソードがメインで、起源なんて頭の端にあればよい、みたいな。
どちらかというと旅行記に近いかもしれない。旅行記を読むときに料理の場面が出てくると、ぐっと身近に感じる。それを抽出したようなものなので、旅行記の飯の話が大好きな人にとっては楽しめる内容ではないのかな。
個人的には著者の旅行記を読みたい。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世界中を席捲している未曾有の経済不安の中で、どうしたら地に足のついた生活を送ることができるのか。
「すでに成熟した社会」に生きる知恵と、人生八十年時代の処方箋について、田園生活を実践する著者が、健全なるライフスタイルを提唱する。
今日よりよい明日はない、と思い定めれば、毎日最高の今夜がやってくる。
なぜもっと今を楽しもうとしないのか。
今ここにないものを求めて、なぜ次の夢ばかり探そうとするのか。
本書は、現実を見据えた視点から、閉塞した状況を生きる世代に贈る熱いメッセージである。
[ 目次 ]
はじめに 人生八十年時代の戦略
第1章 なぜ夢を見なければいけないのか
第2章 今日よりよい明日はない
第3章 スシが世界で流行る理由
第4章 ワインと女は古いほどよい
第5章 病気自慢の健康指南
第6章 掃除をするときはゴミを残せ
あとがき 今夜が最高!
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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[ 内容 ]
直木賞作家として、経済コンサルタントとして一世を風靡した「株の神様」邱永漢。
10年前すでに自著『マネーゲーム敗れたり』で、今日の世界市場経済崩壊を喝破した予見力の持ち主は、85歳の今も中国を舞台に農業ビジネス・プロジェクトに奔走する。
著者は、邱永漢の率いる投資考察団に加わり、中国大陸における農業ビジネスの実際を目の当たりにする。
中国の食糧自給率が100%でなければアジア経済の活性化はない、と予見する邱永漢の経済哲学、生きる知恵を、「農」の人・玉村豊男が追跡ルポ、インタビューする。
[ 目次 ]
第1章 波の向こうの流れを見る
第2章 アジアの農業の新しい地図を描く
第3章 中国人の和牛牧場
第4章 タバコ工場のワイナリー
第5章 フロンティアは西へ
第6章 邱永漢の目のつけどころ
第7章 十年後の中国と世界はどうなっているか
あとがきに代えて-八十五歳の誕生日会
邱永漢の略年譜
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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[ 内容 ]
熊が徘徊する里山の森の一角に個人で立ち上げたワイナリーとレストラン。
その道のプロの誰もが無謀だと断言した素人ビジネスが、何故客を呼び寄せ成功に導かれていったのか?
ビジネス上の計算はなくとも、やりたいことのコンセプトは明快にあった。
里山の自然の恵みとともにある仕事をやりながら暮らしを成り立たせる、それが里山ビジネス。
拡大しないで持続する、愚直で偽りのない生活と共にあるビジネスとは?
グローバリズムの嵐の中での日本人の生き方を問う一冊である。
[ 目次 ]
第1章 素人商売事始め(失敗したシャンパンサーブル 仏滅の日にオープンする ほか)
第2章 ワイナリーを起業する(ワイナリーオーナーという肩書 もっとも割に合わないビジネス ほか)
第3章 里山のビジネスモデル(ワイナリーという施設が意味するもの ここにしかないブランドの価値 ほか)
第4章 拡大しないで持続する(炭火焼きの教訓 ヨーロッパの豚 ほか)
第5章 グローバル化は怖くない(風が吹けば桶屋が損する 賞味期限がなかった頃 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
題名だけ見ると、人間は日々どうしようもなくなっていって
最後にはまじ腐った存在になるみたいな感じがするけど
決してそういった論旨の本ではない。
明日はどうなるかわからない、
もしかしたら死んでしまうかもしれないから
毎日の生活の中にわずかでもいいから喜びを見出して
日々を楽しく生きていこう、とする本である。
ちょうど去年の今頃から今年の4月まで
私は就職活動というものをしていた。
それを通じて多くの自己啓発本を読んだ。
それらに記述されていることの多くは、
自分にとってとても参考になることが多かったが、
ひとつだけ、自分にとって受け入れがたい考え方があった。
それは、「夢を持って生きていけ」という類のことだ。
生きていく上で、人生を賭してなしとげるべきひとつの夢を掲げる。
その大きな夢を成し遂げる時期を設定し、
そこからの引き算で、今から5年後、10年後、15年後に達成すべき目標を設定する。
そうすれば、今何をすべきなのかがわかる、というもの。
多くの人々は、自分の人生を賭して成し遂げるべき夢なんて持たないだろう。
子供の頃に、トラウマになるような強烈な体験をしている人や
「金メダルを取りたい」「大リーガーになりたい」などの目標を硬く掲げる人は
そういった類の夢は持っているだろうが。
だから、なんかふわっと軽い理由をつけて、
なんとなく夢っぽいひとつのことを掲げなくてはならない。
それに向かって人生を賭して努力を重ねなければならない。
そんなん、出来ないでしょ。
その手の本には、「途中で夢を変更してもいい」とか書いてあったし。
夢ってそんなんじゃないでしょ。
この本では、夢を掲げることを否定する。
そのかわり、自分自身の人生を決定付けるようなチャンスは
突然にやってくるから、そのチャンスをいつでも捕まえられるよう、
フットワークを軽くしておくことを薦めている。
この本いわく、流木論というそうだ。
この方が、自分の性格ともあっているし、生きやすい人生が送れる気がする。
今日よりよい明日はない、
だとしたら私たちは今与えられた現在を素直に楽しめばよいのです!(本書, p188) -
Posted by ブクログ
この本を読めば、玉村豊男が、旅のベテランだということがよく分かる。ベテランが、旅の体験やノウハウ等を語った本。
私も旅を、というか、海外出張をよくしていた時期があった。年間に100日を超える海外出張が3-4年間続いたと思う。韓国、台湾、中国、タイといったアジアの国が中心であったが、年に数回はヨーロッパや中東、年に1-2回はアメリカにも行っていたので、今考えてみると、世界中を旅していたのだということに気がつく。
色々な経験をしたが、深刻なトラブルに見舞われたことが一度もなかったのは、非常にラッキーだったと思う。
一番疲れた出張は0泊4日の出張だった。今考えると、よくそんなことをしたものだと思うが、当時は本当に忙しく、色々な国で抱えていた案件を、そうでもしなければこなせなかったのだ。重要な会議が4日間続いたのであるが、場所が、1日目東京、2日目バーレーン、3日目バンコク、4日目東京。夜行便を乗り継げば、全ての会議に参加可能なのである。1日目に羽田→関空→ドバイ→バーレーン乗り継ぎで2日目の現地の午後会議、そのまま会食をし、またバーレーン→ドバイ→バンコクと乗り継ぎ、3日目の朝にバンコク着。バンコクで会議と会食をこなし、その日の夜行便で成田へ。そのまま出社し、会議をこなして0泊4日の仕事が終了。
今だとオンライン会議で、このようなスケジュールも楽々こなせる。在宅勤務であれば、どこにも動く必要もない。当時は、会議は現地で対面で行うべきものだという先入観があった(また、オンラインビデオ会議のためのツールもまだまだ未整備だった)のだ。
そのように考えると、コロナによって、我々は、オンライン会議でたいていのことは用が済んでしまうことを知ってしまったので、コロナ禍が終わっても、ビジネス旅行需要は、完全には元に戻ることはないのではないかと思う。