【感想・ネタバレ】里山ビジネスのレビュー

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

農産物の「ブランド認知」には同一作物の大量生産が必要なこと。
その一方で、本来その土地の農産物の「旬」とされる時期には別の土地からの農産物が流通されていること。

頭の中の疑問がくっついた本。

大きな利益は算出できなくても、自然と共存するための農産業。
そこに携わる人々の職人意識。


...続きを読む想いとビジネスとの線引きは、その人次第。

さぁ、自分はどの方向性に行くのかな?
と、視点が変わった一冊。

生活できなければ話にはならないのだろうけど、願わくば
「手作りの世界での自然な感覚」
興味を持てる仕事を、興味と集中力が続く限りやる。
それ以上やって、惰性になってしまうような無理な大量生産はしない。潤沢な利益はでないかもしれないけど、心は健全。

・・・。
理想論かな。
でも、これが理想。

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Posted by ブクログ 2022年07月02日

玉村さんらしい、ご自身の経験を細かく教えてくれる本で、長野県の山の土地を開いて、ワイナリーを作った体験談。ワイナリーを始めるのにお金がかかること(免許を取ろうとするとたくさん製造しなくてはいけなくなる、など制約がある)、実際にいくらくらいかかるのか、野菜もつくっていて、レストランで食事ができるように...続きを読むしていることなど。
事業内容自体は、(自分が飲食店やワイナリーをするつもりはないという意味で、)そんなに興味はないのだけど、玉村さんが始めたワイナリーという、個人としてはかなり壮大な事業は、人生の秋に差し掛かった身には、とてもぐっとくるものがあった。

・ブドウの木は4~5年で成木になる。早いものは2年位ですこし実をつける。15歳から20歳のとき、最もエネルギーに満ちている。ワインをつくるブドウの木は、古いほうがよい。40歳、50歳。50歳をめどに木を植えかえるが、もっと長生きする木もある。人とブドウが、それぞれ世代交代をしながら一緒に生きていく。
・ワイナリーを土台に、いろんな人が集まってきて、例えば農業をする人の奥さんがワイナリーでバイトをして、農業がうまく行ったら、独立。その人たちが作った野菜をワイナリー併設のショップで売ったり、料理で使ったり・・・。ブドウ畑だけやっている人が、玉村さんのところでワインを醸造したり。ワイナリーを作ったことで、地域にインパクトを与えている。そして、それが、自分の死後も続くことを願っている・・・。
そして最後まで読んでやっと、本のタイトルがワイナリーとかではなく、里山ビジネスだということにピンと来た気がする。
自分だったら何をするか、何ができるか、したいか、考えたくなった。

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Posted by ブクログ 2018年10月28日

"里山でワイナリーを始めた著者の体験談。ワイン販売の許可を得るための規制や、県単位に保健所の規制が異なることや、失敗談の数々を惜しげもなく語ってくれているありがたい本。
日本の地形を生かしたビジネスを考えている人への応援本だ。"

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Posted by ブクログ 2016年01月24日

地元ではちょっと有名な「都会から農業しに来てレストランやってるおじさん」のイメージしかなかったけど、読みやすくて面白い本だった。
ワイナリーとレストラン経営のこと、里山のこと、食べること、作ること、生きること。利益とやりたいことのバランスの取り方が上手というか、好感が持てた。
自分で作った野菜とワイ...続きを読むンを楽しめるなんてすごく憧れるけど、実際は大変なことが多そうで手が出せないけど、春が来たらヴィエアデストに行ってみたいな〜と思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年01月03日

この本を読んだ後、ビジネスってこういうことだよな、価値観にあった働き方をしたいな、ということを感じた。
特に、飽食の時代と言われる日本において、食べ物がどんどん捨てられるコンビニとかを見ていると、なんか価値観と合わないなって思うし、野菜の形で売る売らないを決めるスーパーも違うと感じる。
取れたての野...続きを読む菜をその場で調理し、提供する形を取れば、上記問題は起こらない。
余った野菜は、ソースなりジャムなりにして保存可能な状態にする。
そういった、たべものを大切にすることが価値観にあっていると感じる。

また、資本主義において、人を雇うにも人件費が発生する。しかも、時給という単位で発生する。
山奥のお店に人が来なければ、売り上げは発生しないため、お給料も払えない。
一人じゃ何もできないから、誰かと協力して何かをやり遂げようとするけど、それにはお金が必要。
当たり前の事だけど、ビジネスは持続させるのが大変だ。

最後に働き方。
仕事は自分が選ぶもの。誰かにやらされるものではない。
だから、仕事の作業そのものにやりがいや喜びを見い出せれば、それに越したことはない。
ある椅子作りの職人に60脚注文したところ、そんなに作ったら飽きちゃうと言って断る話が出てきた。
そりゃそうか。仕事は、興味と集中力が続く範囲で行うことが適切なんだろうな。
そして、ものつくりは面白い!ってこと。

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Posted by ブクログ 2010年11月07日

里山でワイナリーと付属するレストランを開設。特段の準備をしたわけではなく、事業計画があるわけでもなく・・・・しかし、予想以上にお客様が来た。そして、村が変わり始めた。

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Posted by ブクログ 2010年06月29日

ビジネスの計算より先に、やりたいことのコンセプトが明確にあって、里山という極端に効率が悪い場所で誰もが無謀と思ったワイナリー&レストラン事業を成功に導いたということで、そのビジネス観を紹介しています。

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Posted by ブクログ 2014年10月26日

[ 内容 ]
熊が徘徊する里山の森の一角に個人で立ち上げたワイナリーとレストラン。
その道のプロの誰もが無謀だと断言した素人ビジネスが、何故客を呼び寄せ成功に導かれていったのか?
ビジネス上の計算はなくとも、やりたいことのコンセプトは明快にあった。
里山の自然の恵みとともにある仕事をやりながら暮らし...続きを読むを成り立たせる、それが里山ビジネス。
拡大しないで持続する、愚直で偽りのない生活と共にあるビジネスとは?
グローバリズムの嵐の中での日本人の生き方を問う一冊である。

[ 目次 ]
第1章 素人商売事始め(失敗したシャンパンサーブル 仏滅の日にオープンする ほか)
第2章 ワイナリーを起業する(ワイナリーオーナーという肩書 もっとも割に合わないビジネス ほか)
第3章 里山のビジネスモデル(ワイナリーという施設が意味するもの ここにしかないブランドの価値 ほか)
第4章 拡大しないで持続する(炭火焼きの教訓 ヨーロッパの豚 ほか)
第5章 グローバル化は怖くない(風が吹けば桶屋が損する 賞味期限がなかった頃 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

長野の里山でワイナリーをつくったひとのお話です。

環境や自然や農業に対する理想だけではなく、

実現させていく中での苦労話がリアルに伝わってきます。

読みやすい文体なので、ドキュメントドラマを見ている感じでした。



この秋にでも行ってみようかな。

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Posted by ブクログ 2014年02月09日

読み易い内容。
田舎でワイナリーとレストランを営んでいる著者の経緯、考えが書かれている。

確かに、全てのものを自分の畑や身の回りで賄えたら、原油の価格高騰で、、やアメリカがどうのこうの、、なんて関係ない。

著者さんにあやかりたいと思っても、種は自分の中から生み出さないといけない。

オープン初日...続きを読むは少なかったのに、予想以上にお客さんが来だしたのは何故だったのか、そこの所が分からなかった。

必要以上に地元産にこだわらない、というのは確かに!と思った。

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Posted by ブクログ 2010年07月02日

時代が大きく転換している、マスコミでもまことしやかに喧伝され
個々人もうすうすそう感じている。
でも、いったいどうすればいいのか。
誰もが、著者のような暮らしをすることはできない。
が、普通に暮らしていることを見つめ直すための視点を
読む人それぞれが得られるように思う。

手触りの生活を模索する私個...続きを読む人にとっては非常に示唆に富む。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

●No.25
p.159 「里山のサスティナブルな企業・開発の可能性を探る」
p.118〜120 「ヨーロッパの豚→牛への家畜の変遷と環境に対する意識の関係」
p.179+扉 「広大なる田野を讃えよ、されど狭き田野を耕せよ」(ヴェルギリウス「農耕詩」(LAUDATO INGENTIA RURA EX...続きを読むIGUUM CONLITO))
〜「ニッチ産業の心得」にも。

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