あらすじ
熊が徘徊する里山の森の一角に個人で立ち上げたワイナリーとレストラン。その道のプロの誰もが無謀だと断言した素人ビジネスが、なぜ客を呼び寄せ、成功に導かれていったか? ビジネス上の計算はなくとも、やりたいことのコンセプトは明快にあった。里山の自然の恵みとともにある仕事をやりながら、暮らしを成り立たせる、それが里山ビジネス。拡大しないで持続する、愚直で偽りのない生活と共にあるビジネスとは? グローバリズムの嵐の中での日本人の生き方を問う一冊である。【目次】はじめに――眺めのよいワイナリーから/第一章 素人商売事始め/第二章 ワイナリーを起業する/第三章 里山のビジネスモデル/第四章 拡大しないで持続する/第五章 グローバル化は怖くない/あとがき――桑の木とブドウの木
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Posted by ブクログ
この本を読んだ後、ビジネスってこういうことだよな、価値観にあった働き方をしたいな、ということを感じた。
特に、飽食の時代と言われる日本において、食べ物がどんどん捨てられるコンビニとかを見ていると、なんか価値観と合わないなって思うし、野菜の形で売る売らないを決めるスーパーも違うと感じる。
取れたての野菜をその場で調理し、提供する形を取れば、上記問題は起こらない。
余った野菜は、ソースなりジャムなりにして保存可能な状態にする。
そういった、たべものを大切にすることが価値観にあっていると感じる。
また、資本主義において、人を雇うにも人件費が発生する。しかも、時給という単位で発生する。
山奥のお店に人が来なければ、売り上げは発生しないため、お給料も払えない。
一人じゃ何もできないから、誰かと協力して何かをやり遂げようとするけど、それにはお金が必要。
当たり前の事だけど、ビジネスは持続させるのが大変だ。
最後に働き方。
仕事は自分が選ぶもの。誰かにやらされるものではない。
だから、仕事の作業そのものにやりがいや喜びを見い出せれば、それに越したことはない。
ある椅子作りの職人に60脚注文したところ、そんなに作ったら飽きちゃうと言って断る話が出てきた。
そりゃそうか。仕事は、興味と集中力が続く範囲で行うことが適切なんだろうな。
そして、ものつくりは面白い!ってこと。