玉村豊男のレビュー一覧

  • 料理の四面体
    紙面の大部分を世界各地の料理の分析、共通点の探索に割いている。
    そう聞くと、淡々とした文章で読み進めるのが苦のように思えるが、そこを筆者の軽い文体とジョークを交えることで気づいたら最終章に辿り着いていたという経験をさせてもらった。
    最終章では、それまで紹介された内容が水、油、空気そして火という4要素...続きを読む
  • 料理の四面体
    火、空気、水、油の構成要素で世界中の料理が実は語れること、四面体の考えを使って無数のレパートリーで料理が作れること(ただし美味しいかは各自の腕前と味覚による)が語られる。適当な料理でも四面体のあの辺に位置するな…とかなるのでハードルが下がりそう。料理面白い、となる良い本だった。心平粥は家でだらだらし...続きを読む
  • 世界の野菜を旅する
    知的でユーモアがある玉村豊男さんの文章が好きです。野菜も旅も好きなので「きっと面白いはず」と思い本書を手に取りました。そして期待は裏切られませんでした。
    思いつくままに野菜について書き連ねた中に、面白い歴史や珍しい旅のエピソードが満載で、読んでいてとても楽しかったです。
    例えば、アジア諸国の多くで欠...続きを読む
  • 料理の四面体
    料理の四面体という理論が出てくるのは最後の章だけ。
    それまでは、その理論を演繹法で導いていくのだが、そこがとても面白い。知らなかった知識や、今までの固定概念を覆された。
  • 千曲川ワインバレー 新しい農業への視点
    玉村豊男さんが好きで、ヴィラデストへ初めて食事に行ってから何年経ったでしょう。
    東御市、およびその周辺に中小いろいろなワイナリーが、なんとたくさん出来たことか。
    千曲川ワインバレーフェスタなる催し物に出かけ、いろいろなワイナリーのお話を聞き、ワインを飲み、雄大な自然を満喫する。なんと贅沢な事か。
    ...続きを読む
  • 料理の四面体
    料理の事例と分析を行なって共通項を洗い出す。
    その繰り返しで最終的には料理の根幹的要素である料理の4面体に辿り着く
    明日役に立つようなものではないが、この4面体を念頭に置いておくと4、5年後くらいに何か、蒙が啓かれる体験が出来るかもしれないような気がする

    面白かった
  • 料理の四面体
    料理の理論を語る本は初めて読んだ
    料理の四面体を知ってしまった以上食材に対して色々なアプローチを試したくなる

    現在存在してるレシピなどは先人が考え美味い故に残ってる物だとは思うがそこから外れた所に新境地を探検したくなる
    例えばきゅうりはあまり火を通す料理がない印象があるがこれを揚げたらどうなるかな...続きを読む
  • 世界の野菜を旅する
    野菜をとっかかりに、いろんな国を、旅した気分になりました。
    世界だけじゃなく、日本のモチ派VSイモ派の熾烈な戦いも知り、赤白合戦の奥深さも知ってしまいました‥
    野菜 奥深く面白い!
  • 料理の四面体
    世界中のありとあらゆる料理は基本的に原理は同じであり、(1)火という中心要素の営みを受けてそれに対応する(2)空気(3)水(4)油という三要素を合わせた四要素から、食材や調理器具などの差異こそあれども、成り立つ調理法の組み合わせだと論じている本書。この抽象的で聞いただけでは理解しがたい概念を、著者が...続きを読む
  • 料理の四面体
    某Podcastの堀元さんがたびたび本質本として紹介していたので、料理には疎い私ですが興味を引き読んでみた。

    肩肘張らないエッセイ本ということで、すらすらっと読み進めることができたし、異国の料理と身近な日本の家庭料理との共通点を、少し無理やり感はありますがユーモラスに論じていき、結局納得されられて...続きを読む
  • 料理の四面体
    料理の本質に注目すれば火、空気、水、油の4要素しかないよねという本。
    調理へのハードルを下げつつ、無限の可能性を提示してくれる良質エッセイだった。
  • 料理の四面体
    まず何より筆者の文章がとても読みやすく好みだった。ユーモラスでありながら、細かい論理展開しかり、最後に振り返ったときに全てが布石として繋がっている筋の作り方に脱帽。
    一つひとつのエピソードが面白く、さながら世界を旅しているような感覚。さまざまな料理、文化と出会える。
    そしてタイトルにもなっている四面...続きを読む
  • 料理の四面体
    【感想】
    アルジェリア式羊肉シチューとフィレンツェ風ビステッカ。もしくはヨークシャー・プディングとアジの干物。
    一見共通点が無さそうなこれらの料理も、筆者に言わせれば、全て「同じ種類」の料理である。フランス料理だろうと、中華料理だろうと、イギリス料理だろうと日本料理だろうと、その土地で獲れる食材の種...続きを読む
  • 料理の四面体
    5年程前に読んだ名著。
    目から鱗で、膝を打ちまくる。

    物事を抽象化して、身の回りの世界を認識すると、
    こんなにも楽しくなるものかと。

    料理名を気にせず、適当な具材を組み合わせて、
    「焼いたん」「蒸したん」「炒めたん」「炊いたん」くらいで呼んでることもしばしばあるけど、
    世界共通の料理の本質だなー...続きを読む
  • 料理の四面体
    まずこの本は未知の料理が涎が出る表現で紹介され、読者の気をそそる。そしたらいつの間にか筆者独自の筆遣いでその料理が私たちにも馴染み深い料理と本質的に同じだということが説明される。
    これが終盤まで繰り返される。刺身はサラダであるという一見よくわからない主張も、読んだ後は納得感がある。
    そして最後の最後...続きを読む
  • 毎日が最後の晩餐-玉村流レシピ&エッセイ-
    ヴィラデストカフェでこの本を購入しました。玉村豊男さんの生き方、料理が全て大好きです。
    20数年前、新婚旅行で訪れたパリで、玉村豊男さんおすすめのお店をさがして、食べにいってからの玉村豊男さんファンです。
    どの料理もいいですね、早速作らせていただきます。
  • 料理の四面体
    読み終わった後、料理をしようとすると頭の片隅に四面体がある。これから何を作ろうとしているのか、それは四面体のどの面や高さに位置するのか、自然と考える。様々な国の料理を分解して構造化し、その骨格をあらわにして集約していくのは圧巻。
  • 毎日が最後の晩餐-玉村流レシピ&エッセイ-
    最高に楽しい料理エッセイ

    料理人では無い玉村豊男さん
    料理人では無い自分

    毎日料理することを楽しみ
    どうしたら美味しくなるのかを常に探求する

    自分もこんなふうに歳をとりたい
  • 美味礼讃
    どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人か言い当ててみせよう。
    有名な箴言がものがたるように、美食と人間に関する随想。フランス革命期の、時代の雰囲気が素晴らしい。
    それに加えて、玉村先生の翻訳解説が素晴らしい。この構成、当然類似はあるのだろうけど、ツッコミにもにたユーモアあふれる解説が心...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...