吉村達也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この小説、「自殺」をテーマに上げてて、自殺は被害者も加害者も自分という特殊な殺人事件だって考え方をひっくり返そうってトコから始まってる。と思う。自殺には「理由」があって、その理由を作った人物がまず最初の加害者で、自殺は加害者がまったく手を汚さずに行える「完全犯罪」だと。
私は、死にたい死にたいって言ってる人は、死なないと思う。死にたいって口に出せるって事は、誰か私の話を聞いて!ってだけで、悲劇のヒロインだのヒーローだのになりたがってるだけだと。ただ、衝撃を受けたのは、この小説の中で、「自殺する人って、死にたい死にたいじゃなくて、生きたい生きたいって思ってるんだよ!だけど生きていくのが苦しくてどうしたら良いか判らないから死を選ぶんだよ!」ってセリフがあってあぁ、そうかもって、すんなり理解できた。でもやっぱり自殺って「逃げ」でしかないと思う。楽だもんね。パっと死んでしまえば。責任も義務も何もかも放棄して。
重いなぁ・・・重い。こういう小説って読んでしまうと、ずしーんと何かが身体に落ちてくる感じがする。痛い。「自殺」ってキッツイテーマを女性の怨念とか若いコしか好きになれない変態教師とか、正義感の強い男とかいろんな人間模様に隠して、思い切り投げ付けられてる。痛い。痛いよ。 -
Posted by ブクログ
表題の黒白の十字架は、クロスワードパズルにも当てはめてあるのだろうと思いますが、登場人物も色がキーワードになっています。
この作品は「完全リメイク版」と副題があるように、従来発表した作品から謎までも変わっているということです。例によって、自殺に仕向けるというのは、ちょっと心理的に納得行かない点もあったけど、ラストは、「太陽がいっぱい」を思わせるような感じでした。
作品の中で犯行を予言するクロスワードパズルがいくつか出てくるのだけど、これを考えるのはなかなか大変じゃないかって別のところで感心していました。
夏目親子刑事のコンビは生き生きしていて、面白く映画にしたいくらいですが、3番目の殺人(自殺に見せかける)が・・・それ以外は大変楽しめました。2003.8.30 -
購入済み
面白い…けど
物語の運びはスムーズで設定もなかなか良くできてるなぁ、と思いました。
ただ、もう少しひねりを加えて、恐怖を表現していただけたら良かったのですが。
そして何より解せないのは、ラストが釈然としなかったこと。。。
『消化不良』そのものです。。。