田口ランディのレビュー一覧

  • できればムカつかずに生きたい

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    ネタバレ

    精神世界。自分について。家族。
    「恨みつらみの晴らし方」での、
    家族を疑似的に殺すドラマでぼろ泣き。

    2009.5.26

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    2011年10月17日
  • ミッドナイト・コール

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    大好きな男友達としこたま飲んだ夜、雨の中を一人マンションに帰された加津子は、猛烈な怒りを押さえられないでいた。やりきれない傷みとさびしさにまかせ、過去につきあった男たちに次々と無言電話をかける加津子。やがて一年前に婚約解消された高木につながり…(「アカシヤの雨に打たれて」)。自信をもって誰かを好きになるために、本当の自分を探している女性たちを描いた恋愛小説集。


    どこかで、話がつながってて読みやすく、なるほどー
    といった面白さもあったりした印象ですね♪

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    2009年10月07日
  • ソウルズ

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    田口ランディが好きで買いました☆
    いじめ、失恋、職場から広島。。。話題は幅広くさすがランディさん。ちょうど祖父の介護と死が読んでいた頃に起こって、かなりタイムリーな話すぎて驚きました。
    形なきものの存在。私は信じています。これで540円は買いでしょう。

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    2009年10月04日
  • ミッドナイト・コール

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    初めて携帯で小説を買ったのだが、良い本過ぎて、本でも買ってしまった。。。やっぱり良い本、文章は手元に紙で持っていたい。


    どの短編も、傷ついてしまった、しまっている女の子たちが、何かに気付く物語。それがなんとなく前に向かっている感じがしてすき。どうしようもなく男を好きになって、あほな行動を起こして、あほな感情を持っているのに、なんともしがたいのはきっと、それが気持ちが良いからなんだよなぁ。しかしそっから、どうにか立ち直ったり、立ち上がったり。出来るもんなんです。きっと。特に「海辺のピクニック」と「4月になると彼女は」があまりにも身につまされる。田口ランディが、私の信頼する作家の内の一人となっ

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    2009年10月04日
  • ソウルズ

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    久々にスゴイ本!
    グイグイ引き込まれる。
    テンポに巻き込まれていく。

    ◎心霊写真
    「写真家は、シャッターを切る瞬間に、
    フィルムに自分の心を焼きつけるんだと思う。
    だから撮る人間によって違う写真になる。念写してるんだよ。
    だからね、すべての写真は心霊写真。」

    ◎学校の幽霊
    「自分は自分。自分であることをやめられない。」

    ◎クリスマスの仕事
    「何かがやってくる。音楽の神様がやってくる。
    それを僕は待っている。
    さあ来い、来い、来い。
    神様、どうか僕に降りて来て。
    僕は何もいりません、ただあなたと踊りたい。」

    ばななさんが日記の中で絶賛されてましたが
    ほん

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    2009年10月04日
  • ミッドナイト・コール

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    披露宴のスピーチを男友達に頼んで、
    「アナタが好きだったのよ」って10年間の想いを込めて、相手を見つめるシーンがすごく好き。花嫁なのに。

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    2009年10月04日
  • 「あの世」の準備、できていますか?

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    私も突然頭にくることがあるから、その時はプチ憑依されているのかも。
    近くにいる人・ものから影響を受ける事と同じで、見えないけど影響力の強いものに同調するらしい。

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    2025年03月13日
  • 「あの世」の準備、できていますか?

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    直樹マンのYouTubeで、矢作直樹先生を知って、著作をあれこれ読んでいる。驚くのは矢作先生の見た目の若さ。声はそれこそ年相応だが、見た目が3、40代くらい。人間の力が及ばない、何か別の世界のものに守られている感じさえする。

    対談の方ですが、ちょっとお茶目な田口ランディさんと実直で揺るがない矢作先生のトークが面白い。二人とも同じ世界を見ているのだなぁと思う。

    本書から知ったこと。
    ・緩和ケアや自宅看取りケアにもうちょっと力を入れるべき。人を増やすべき。(矢作先生)
    ・病気は本人が作ったもの。頑固な人は病気になる。強いこだわりは具現化する。
    そうならないよう、柔軟な心を持っていたい。心に毒を

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    2024年08月25日
  • 水俣 天地への祈り

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    水俣病については、小学生か中学生の時に学校で習った以来、ほとんど思い出すことはありませんでした。
    今回、j・ディップ主演の映画『MINAMATA』が9月に上映されたのをきっかけに手にしました。
    著者の田口さんが、当事者の杉本栄子さん、緒方正人さんと対話を重ね、また、水俣の地を撮影続けた写真家ユージン・スミス、この3人を軸に水俣病についての著者の考え、当事者でしか知らぬ事実等について著されています。巻末の「水俣フォーラム」の実川さんの解説「水俣病事件とは何か」が読み応えがありました。

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    2021年10月24日
  • 逆さに吊るされた男

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    これは、死刑囚との交流という形をとった、不思議な「私小説」だった。文庫版で巻末に、執行後に追記されたあとがきがあったおかげで、現実に戻れた。人が未知なるものに巻き込まれていく感覚を疑似体験した思い。

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    2021年04月14日
  • オクターヴ

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    田口ランディの作品て読んだことなかったな。

    舞台のバリ、ガムランの音楽、もともと興味がある分野だったので設定が興味を引いた。

    バリの雰囲気、独特の世界観を描き出す田口さんの文脈はすっとその空気に引き込んでくれ、読み進めるうちにガムラン音階が頭の中をぐわんぐわんしていく感じ。
    特にニュピのピーク時のシーンは、その音がマックスになってたかと。

    とても感覚的でその空気感が好きでした。

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    2019年03月07日
  • パピヨン 死と看取りへの旅

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    某所読書会の課題図書.ロスさん,かなり偏屈な女性だと感じた.ロスが蝶を見たという場所に田口が調査に行くが,蝶は見つからない.話はアルコール依存症の父を介護することに流れていくが,その過程で様々なヒントが出てくる.精神病棟,ホスピスでの葛藤は読みごたえがあった.最終的にロスが見た蝶は実際に何だったのか.つかめそうでつかめない感覚だ.

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    2018年03月17日
  • パピヨン 死と看取りへの旅

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    綺麗事でない、切なさ。
    家族のこと、介護のこと、死ぬということ。

    経験とのシンクロにぐわっと引き込まれる。。

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    2018年01月24日
  • できればムカつかずに生きたい

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    6年前?位に買った本で、読まずに積読していて、たまたま久々に手に取った。意外と面白かった、テーマが意外と重い印象。田口ランディさんの印象は、神秘的な物が好きな人な印象を持った、ご自身もだいぶそんな体験をしているなぁと思いました。夢でお告げみたいなのがあったり。。わりと事件の加害者側の心境を読み取ろうとする所も多く共感できた。僕自身「この人はこうなるに至る環境やこうならざる負えなくなった事があるのではないか?」とか考えてしまう。やったことは当然悪いけど、なんだか可哀想だなとか。屋久島の話で屋久島行きたくなりました。

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    2016年06月19日
  • ゾーンにて

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    福島の警戒区域を舞台としたお話。その地域に生まれ、根付いて暮らし続けることを選択した人達に何もしてあげられていないことを痛切に感じる。

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    2016年03月02日
  • ゾーンにて

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    2011.3.11東日本大震災からもうすぐ5年が経とうとしております。本作は被災地福島の警戒区域【ゾーン】と呼ばれるエリア近隣での現状を書いた作品です。とにかく、全体を通して重たいです。もちろん軽いワケがなく、田口ランディさんだからこそ、こういうスタイルで書きとおせるのかなと思われます。被爆、マイクロシーベルトなど、普段の生活には程遠い用語が次々と普通に繰り出され、被災地の‘今’を浮き彫りにしています。そんなエリアでも、人々が色んな想いを抱え、生きていこうとする姿勢に涙なくしては絶対に読めない作品でした。

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    2016年02月23日
  • パピヨン 死と看取りへの旅

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    田口ランディ、という作家の熱烈な読者ではないけれど、彼女の作品に触れると、私は大概頭を殴られる。胸が、疼く。
    不器用な人だな、と思う。自分の羽を抜いて、機を織っているような、いつも傷だらけの両手で美しい宝石を差し出されたような、そんな心持ちになる。
    ………激しく私の一方的なイメージだけれど。

    正直、ずっと気になっていて手を出せなかった本だったから、今が読むときだったんだろうと思う。

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    2016年01月31日
  • ゾーンにて

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    中篇集。放射性物質で汚染された警戒区域・ゾーンを舞台にして繰り広げられる四つの物語。あの日から忘れてはいけない気持ちを思い出させてくれる。『ゾーンにて』『海辺にて』『牛の楽園』『モルモット』の四編を収録。

    表題作の『ゾーンにて』は、作家の羽鳥よう子が警戒区域に足を踏み入れ、生と死に向き合う。

    『海辺にて』は、『ゾーンにて』の続編であり、羽鳥よう子が警戒区域の津波被災地を訪れ、被災地の現実と向き合う。当初は『ゾーンにてⅡ』というタイトルで文庫化にあたり、改題し、『ゾーンにて』と併せて大幅改稿したようだ。

    『牛の楽園』では、癌で片肺を切除された男が主人公となる。主人公は原発事故の放射能による

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    2016年01月07日
  • できればムカつかずに生きたい

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    田口ランディさん。いいなと思わせてくれるにはじゅうぶんな本。このひとはこれ以外にもたくさんエッセイを出しているので、これからちょっとずつ読んでいきたい。たぶん、やさしい文章を書けるひとやから。

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    2015年10月24日
  • マアジナル

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    17年前、6人の中学生がUFOを呼び、うち1人がその後行方不明になった。誘拐か失踪かそれとも神隠しか、結局分からないまま時は過ぎた。
    オカルト雑誌「マアジナル」の編集者である高木は、ひとつの投稿をきっかけに残された5人の人生をつないでいく。かつて現実と非現実の境界に立った者たちは、数奇な運命に翻弄されていた。

    基本はオカルトな世界観(スピリチュアルとは違う。ここ重要)
    実際見たり経験した人にとっては真実でも、そうじゃない人にとってはにわかに信じがたい眉唾もの。確認できないし、完全には暴けない。でも何だか気になるし面白い。そういうエンターテインメント性を孕んだものがオカルト。
    それを実際経験し

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    2015年10月07日