田口ランディのレビュー一覧
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初めて携帯で小説を買ったのだが、良い本過ぎて、本でも買ってしまった。。。やっぱり良い本、文章は手元に紙で持っていたい。
どの短編も、傷ついてしまった、しまっている女の子たちが、何かに気付く物語。それがなんとなく前に向かっている感じがしてすき。どうしようもなく男を好きになって、あほな行動を起こして、あほな感情を持っているのに、なんともしがたいのはきっと、それが気持ちが良いからなんだよなぁ。しかしそっから、どうにか立ち直ったり、立ち上がったり。出来るもんなんです。きっと。特に「海辺のピクニック」と「4月になると彼女は」があまりにも身につまされる。田口ランディが、私の信頼する作家の内の一人となった作品。 -
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久々にスゴイ本!
グイグイ引き込まれる。
テンポに巻き込まれていく。
◎心霊写真
「写真家は、シャッターを切る瞬間に、
フィルムに自分の心を焼きつけるんだと思う。
だから撮る人間によって違う写真になる。念写してるんだよ。
だからね、すべての写真は心霊写真。」
◎学校の幽霊
「自分は自分。自分であることをやめられない。」
◎クリスマスの仕事
「何かがやってくる。音楽の神様がやってくる。
それを僕は待っている。
さあ来い、来い、来い。
神様、どうか僕に降りて来て。
僕は何もいりません、ただあなたと踊りたい。」
ばななさんが日記の中で絶賛されてましたが
ほんとスゴイです。 -
Posted by ブクログ
"子供の母親への熱烈な愛情は、母親の想像を超えている。母性愛は子供が母を思う気持ちには絶対にかなわない。母は子がなくても生きる。生まれた子は母がいなければ死ぬ。子供が母を思う気持ちこそが本能なのだ。母性は本能ではない。
往々にして母親は子供のナイトぶりに気がつかないものなのだ。子供がいかに母親を守ろうとしているか、母親は知らない。知らずに自分が守っていると思い込んでいる。"
"人は関係のために生きるのではなく、生きるために時々関係するのである。"
"おそよなにかを所有して意のままにあやつりたいと思った瞬間から、その対象物に自分は所有されてしまう。"
"誰かの言葉に傷ついた時、私は相手を変えたいと思ってきた。でも、最近は相手を変えたいのは自分の都合なのだと思うようになった。
「私が気に入らない」のだ。その際に大切なのは、相手を避難することでない。自分がどう感じているかを相手に伝えることだ。"
"意味もなく毛嫌いするものがある限り、自分は偏っていると考えるべきだ。" -
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直樹マンのYouTubeで、矢作直樹先生を知って、著作をあれこれ読んでいる。驚くのは矢作先生の見た目の若さ。声はそれこそ年相応だが、見た目が3、40代くらい。人間の力が及ばない、何か別の世界のものに守られている感じさえする。
対談の方ですが、ちょっとお茶目な田口ランディさんと実直で揺るがない矢作先生のトークが面白い。二人とも同じ世界を見ているのだなぁと思う。
本書から知ったこと。
・緩和ケアや自宅看取りケアにもうちょっと力を入れるべき。人を増やすべき。(矢作先生)
・病気は本人が作ったもの。頑固な人は病気になる。強いこだわりは具現化する。
そうならないよう、柔軟な心を持っていたい。心に毒を持たないでいたい。(矢作先生) -
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福島の警戒区域〈ゾーン〉にまつわる話。
ふわふわと幻想的であったり、目をそらせない現実であったり。でも読みやすくて、一気だった。
表題作「ゾーンにて」。
売れない作家が、ゾーンの取材をするために運び屋の男と出会う。
姉を飛行機事故で亡くし、原爆に興味を持つ作家が福島に感じた懐かしさ。
また、その後の話が「海辺にて」で描かれる。
数字で表される見えない世界と、臭いであらわされる見える世界。
その中で、人は生きること、死ぬことに行き当たる。まさに、考える聖域、とも言えよう。
ぽかりと空いた空間を埋めるのは、何か。
人が、動物か、思い出か、絶望か。
その中を人ひとりが歩んでゆく、その姿を思い描くと、それはなんでもないことで、異常なことなんだと思わされた。
面白かった。 -
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17年前、6人の中学生がUFOを呼び、うち1人がその後行方不明になった。誘拐か失踪かそれとも神隠しか、結局分からないまま時は過ぎた。
オカルト雑誌「マアジナル」の編集者である高木は、ひとつの投稿をきっかけに残された5人の人生をつないでいく。かつて現実と非現実の境界に立った者たちは、数奇な運命に翻弄されていた。
基本はオカルトな世界観(スピリチュアルとは違う。ここ重要)
実際見たり経験した人にとっては真実でも、そうじゃない人にとってはにわかに信じがたい眉唾もの。確認できないし、完全には暴けない。でも何だか気になるし面白い。そういうエンターテインメント性を孕んだものがオカルト。
それを実際経験した6人の中学生のその後を、偶然にもかつて同じ土地に住んでいた編集者が追うかたちで物語は進んでいく。章によって視点が変わるし、最後まで読んだ時に「あの伏線は回収されたっけ?」と思ったりもしたけど、読んでいる最中は先が気になってどんどん読み進んだ。オカルトとか苦手な人は全然ダメかもしれないけれど。
終盤に入るにつれて、色んな要素が爆発して、何の小説を読んでるのか分からなくなるという凄みが。
オカルトにプラスして、天文学、民俗学、量子論までイン。もっとたくさんの要素があったけれど、深く考え始めると進まなくなるから、ひとまずは最後まで読みきった。いちいち全てを理解しなくても、とりあえず物語を理解することは可能。量子論なんて考え始めたら何冊か専門書読まなきゃいけなくなりそう。笑
謎は解かないけれど謎解き風の雰囲気もあって、昔あったオカルト番組とか雑誌みたいなB級っぽい笑える要素もあって、不思議な読後感の小説だった。
私が小学生の時からこっくりさんとかって流行っててやってた子がいて、こっくりさんが来た!って言ってた子もいたりして、中には体調崩す子もいたりして…ああいうのって集団催眠的なものも強くあるだろうけど、全てが嘘であるとも言い切れない。
嘘なのか本当なのか分からないけれど、その経験が大人になるまで強く影響する人もいるのかも?と思ったりした。