あらすじ
「水俣」はなぜ世界をひきつけたのか。近代化と日本的体質の悪しき象徴=水俣病を見つめ続けた作家による「水俣」の姿、未来への視座。J・デップ主演映画「MINAMATA」2021年9月公開。
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Posted by ブクログ
矛盾を超えた先の 自分とは何か? ということや水俣古来の気質が琉球やアイヌ、ネイティブアメリカンのような精神性に近いという分析、果ては自然と日本人の関わりをシャーマニズムから推察するところまでこれは 読むサイケデリック。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、水俣病は遠い昔に小さな漁村で起きた日本の経済成長の影の部分というくらいの認識しかもっていなかったので、本書を読んで180度意識が変わった。
水俣病から、日本人と自然との関わり方、現代人が抱える業、人間としての生き方を考えさせられた。
水俣病を単なる歴史の中の一つの出来事と捉えている人にこそぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
水俣病については、小学生か中学生の時に学校で習った以来、ほとんど思い出すことはありませんでした。
今回、j・ディップ主演の映画『MINAMATA』が9月に上映されたのをきっかけに手にしました。
著者の田口さんが、当事者の杉本栄子さん、緒方正人さんと対話を重ね、また、水俣の地を撮影続けた写真家ユージン・スミス、この3人を軸に水俣病についての著者の考え、当事者でしか知らぬ事実等について著されています。巻末の「水俣フォーラム」の実川さんの解説「水俣病事件とは何か」が読み応えがありました。