あらすじ
大好きな男友達としこたま飲んだ夜、雨の中を一人マンションに帰された加津子は、猛烈な怒りを押さえられないでいた。やりきれない傷みとさびしさにまかせ、過去につきあった男たちに次々と無言電話をかける加津子。やがて一年前に婚約解消された高木につながり……(「アカシヤの雨に打たれて」)。自信をもって誰かを好きになるために、本当の自分を探している女性たちを描いた恋愛小説集。
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Posted by ブクログ
読んでいて思わず「あるある」と言ってしまう。「100万年の孤独」松村一穂の「自分の中に何かこうしてほしいイメージがあるくせに、それをはっきり言わないで、相手にわからせようとする」の台詞に言う側の立場も言われる側の立場もよくあるし、理解できる。「電話を待ちながら」のいつまで待っても電話してこない東大卒の松島君より、携帯を拾ってしつこいくらい電話を掛けてくる変態男にひかれるのはよく分かる。必要な時に側にいなければ心は離れて行ってしまうものだよね^ ^
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大好きな男友達としこたま飲んだ夜、雨の中を一人マンションに帰された加津子は、猛烈な怒りを押さえられないでいた。やりきれない傷みとさびしさにまかせ、過去につきあった男たちに次々と無言電話をかける加津子。やがて一年前に婚約解消された高木につながり…(「アカシヤの雨に打たれて」)。自信をもって誰かを好きになるために、本当の自分を探している女性たちを描いた恋愛小説集。
どこかで、話がつながってて読みやすく、なるほどー
といった面白さもあったりした印象ですね♪
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初めて携帯で小説を買ったのだが、良い本過ぎて、本でも買ってしまった。。。やっぱり良い本、文章は手元に紙で持っていたい。
どの短編も、傷ついてしまった、しまっている女の子たちが、何かに気付く物語。それがなんとなく前に向かっている感じがしてすき。どうしようもなく男を好きになって、あほな行動を起こして、あほな感情を持っているのに、なんともしがたいのはきっと、それが気持ちが良いからなんだよなぁ。しかしそっから、どうにか立ち直ったり、立ち上がったり。出来るもんなんです。きっと。特に「海辺のピクニック」と「4月になると彼女は」があまりにも身につまされる。田口ランディが、私の信頼する作家の内の一人となった作品。
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要領が悪くて うまく生きることができない。
男好きな独身女性は是非読んでほしい。
だめ女必見です。
短編集です。
個人的には「海辺のピクニック」がお気に入りです。
ランディさんの文章は 毒があるのに 憎めなくて 大好きです♪
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なにに期待してなにに傷付いてるんだろう。
男友達と呑んで、帰ろうかと言われた時、あたしもいつもそう思う。
別に泊まりたいわけじゃないのに、なぜかこのままわかれるのがたまらなく寂しくなる。
本当、男女の仲って難しい。
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西暦2000年、二十世紀最後の師走に、女は煩悩を抱え受話器を持って佇む。
好きだなー、この情景。この彼女が2013年の今日、どうしてるのか知りたい!そんな悩める女性たちのストーリー。私の人生だって負けちゃいないぞ
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吉本ばななと田口ランディはなんとなく避けていたわたしだが吉本ばななのキッチンおもろかったしとおもって読んでみたらおもろかった!
なんか わかるわー そうゆうのあるわーみたいなとこあって 出てくる女性達に親近感
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わかるような、わからないような。ちょっとお子チャマの私には遠い大人の恋愛の、微妙な関係と心情を突いたリアルで切ない恋愛小説。
さらさらと読みやすい。
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この本、だいすき。
『一〇〇万年の孤独』
泣かないかずほ、すぐ泣くしもださん。
この役回りはなんだろう。これはきっと、必然。
しもださんは、無意識に、かずほのために泣いてたんだ。
しもださんは、自分はかずほを愛し、殺した一〇〇万人のうちのたった一人にすぎないって思ってるけど、
かずほのために泣いたのはたった一人、しもださんだけだよ。
かずほの心にはきっと刻まれてるから、大丈夫。
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不器用な女性たちの不器用な恋物語。まだ“本当”に出会っていない女性にお薦めです。要所要所でとても共感できました。
短編で、非常に読みやすいです。
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20代後半。女。仕事をもっている。自分のお金も自分の生活もある。趣味がある。友達もいる。きっと未来だってあるはずなんだけど、全体に漂うのは、あきらめと倦怠感。そんな女たちの短編集。めっさ等身大ですわ。そういう年頃になったんだなあ、と妙に感心。軽妙な会話も、おしゃれなシチュエーションも、どこかうわすべりで、本気じゃない。現実でありながら実感の希薄なそれぞれの日常。
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仮に、セックスが男女の境界を超えられる唯一の手段となるならば、性差なんてものは結構アバウトな気がしてしまう。やりきれない思いは両者関係なく存在するし異性に対する感情や相手の身体や行為に対する幻想のギャップは激しい。結局は、それを埋める若しくは曖昧にしてしまうような効果しかない関係は寂しいとしか言えない。僕らは相手とどう向き合うか再考する必要があるのかもしれない。 ただ、出てくる男がみんな上手ってのもなー。下手な男は記憶にも残らないってか…(悲
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30代の心理なのかな。
わがまま過ぎない程度に素直でいたい。さみしい時はさみしい、会いたい時は会いたいって言える人を好きでいたいな。
ま、女はあべこべの態度取っちゃうんだけどね!かわいくないものなのだ!
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23歳くらいのときに初めて読んで
つまらないわと思ったのですが、
今日読み返してみたら案外面白かった。
というか、当時しっくりこなかった
主人公やそのまわりの人のあれこれが
なんだか身につまされるような感じがして。
主人公の年に近くなったからなのかしら。
あと、最近落ち込むことが多かったのだけれど、
この本の中の
「女も30近くなればいろいろ人に言えないこともある」
という言葉にちょっとほっとしました。
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自意識過剰で嫌な感じの女達の、うまくいかない恋愛を描いた短編集。切なくてやっぱり官能的。こんな風に女性って考えるもんかなぁと少し思ったり。
一番良い話は…またしても後書き(笑)
恋って、自分の気持ちにピッタリな石を見つけて、誰かに届けることなんだってさ。
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「自分の中にこうしてほしいイメージがあるくせに、それをはっきり言わないで、相手にわからせようとする」
読んだ瞬間息が詰まった。
女性なら一度は感じたことのある感情が詰まっている一冊。
一人の夜のお供に。
Posted by ブクログ
恋愛短編小説。
不器用な女性達の物語。失恋した時に読んだら、何だかすごく勇気をもらえた気がします。
以下の3作が特にオススメ★
酔った勢いで、昔の男に無言電話をかけ始める、『アカシヤの雨に打たれて』。
絵本の『100万年生きたねこ』みたいな男と付き合い別れるまでの『100万年の孤独』。
男からの連絡を待っている間、落とした携帯電話を拾った変態からかかってきた電話がだんだん気になりだす『電話を待ちながら』。
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31自分の不実や、自分のわがまま、自分の気変わりの全てを、沈黙することで私に無理矢理納得させようとしているのだ。
34恋愛は、降り遅れた方があわてて馬鹿を見るのだ。
38男は時々、思い出したように優しい。残酷なほど。
42こういう会話しかできないのだ。あなたとは。こういう形でしかつながることができないのだ。あなたの存在が、あたしの嫌な部分を引き出してくれるのだ。
73一番たまらないのは、心移りされることなのだ。