Posted by ブクログ
2010年11月23日
立場が変われば物の見方も変わる。
辛い事だったり楽しい事があったからこそ持てる視点というものがあると思う。
勝ったから、負けたから、出来たから、出来なかったから、それぞれの視点が持てて、
自分の視野が広がっていく。
人と話す事で、その人の人生や価値観を知り、刺激を受ける。
本を読む事で、そ...続きを読むの人が経験した事を想像し、その視点や考え方を知る。
でも、それに心をとらわれすぎず、自分に戻る。
影響はされるけど、流されない。
動じても、すぐに自分に戻る。
感動しても、落ち込んでも、笑っても、怒っても、自分の真ん中へ戻る。
それが我を捨てるという事らしい、
動じないのではなく、動じてもすぐに戻る。
老子はいう、「逆順一致」、順境も逆境も同じ事だとみなし、どちらに振られても一喜一憂しない。
それが聖人の生き方。
これを知ったとき、聖人というのはつまらなそうだと感じた。
でも誤解だったらしい。一喜一憂してもいいんだ、人間なんだから。
一喜一憂した後に、すぐに平安に戻る、そんな生き方が出来たらと思う。
老子の別の言葉、「無為」
心を鏡のようにし、自分はじっと動かない。過去も、未来のことも思い悩まず、来るものはそのまま映し、過ぎ去れば痕跡もとどめない。従ってどんな事態にも対応出来て、傷つく事も無い。
水のように、心を留めず、相手に逆らわず、姿を変える。
今なら理解できる。
この世界が美しいのは、美しいと感じる人間がいるから、
そう感じられる人間も美しい。
Everything has its beauty, but not everyone sees it.