あらすじ
生涯を「死と死に逝くこと」の研究に捧げたエリザベス・キューブラー・ロス。ロスが残した「蝶」の謎を追う作家に訪れた、父親のがん発覚という現実。生と死、看取りに向きあう、衝撃のノンフィクション。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
某所読書会の課題図書.ロスさん,かなり偏屈な女性だと感じた.ロスが蝶を見たという場所に田口が調査に行くが,蝶は見つからない.話はアルコール依存症の父を介護することに流れていくが,その過程で様々なヒントが出てくる.精神病棟,ホスピスでの葛藤は読みごたえがあった.最終的にロスが見た蝶は実際に何だったのか.つかめそうでつかめない感覚だ.
Posted by ブクログ
田口ランディ、という作家の熱烈な読者ではないけれど、彼女の作品に触れると、私は大概頭を殴られる。胸が、疼く。
不器用な人だな、と思う。自分の羽を抜いて、機を織っているような、いつも傷だらけの両手で美しい宝石を差し出されたような、そんな心持ちになる。
………激しく私の一方的なイメージだけれど。
正直、ずっと気になっていて手を出せなかった本だったから、今が読むときだったんだろうと思う。