田口ランディのレビュー一覧

  • 「あの世」の準備、できていますか?

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    医師としてたくさんの「死」と関わった矢作直樹さんと、
    介護を経験し、霊感のある作家の田口ランディさん、
    二人の対談集。

    家族を何人か見送っている経験から、
    そんなに「死」を恐れることはない。
    ぎゃくに、あの世に行ったら会えることが楽しみである。
    病気の苦しみや痛みから解放され、あらゆる欲望から解放されれば、幸せな穏やかな気持ちになれるだろう。

    様々なスピリチュアルな本にもあるように、この世は修行の為、苦が当たりまえ、と思えば、文句も言えない。

    ただ、「今」を一生懸命、生きよう!

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    2025年02月15日
  • 逆さに吊るされた男

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    ネタバレ

    この人の文章はやっぱスキだな と思っていつも読んでいるのだけれど、その理由がわかったのが本書。この人はとても人間らしく、またそれを隠すことなく、名前を変えた主人公としてそれを表現する。目次もなく数字で区切られたchapterの領域が終わる終盤、そこで描かれているのは魔境。本書でもよく登場する言葉で、魔境については自分にも思い当たるフシがあり圧巻のgrooveに涙をにじませながら読み進めた。映画のエンドロールのような余韻が残る重厚な良書。

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    2022年03月13日
  • 水俣 天地への祈り

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    ネタバレ

    矛盾を超えた先の 自分とは何か? ということや水俣古来の気質が琉球やアイヌ、ネイティブアメリカンのような精神性に近いという分析、果ては自然と日本人の関わりをシャーマニズムから推察するところまでこれは 読むサイケデリック。

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    2022年02月11日
  • 水俣 天地への祈り

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    恥ずかしながら、水俣病は遠い昔に小さな漁村で起きた日本の経済成長の影の部分というくらいの認識しかもっていなかったので、本書を読んで180度意識が変わった。

    水俣病から、日本人と自然との関わり方、現代人が抱える業、人間としての生き方を考えさせられた。
    水俣病を単なる歴史の中の一つの出来事と捉えている人にこそぜひ読んでほしい。

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    2021年11月06日
  • ドリームタイム

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    不思議で切ない13の物語っていう解説通り。
    別の大きな世界があるような気がしてきた。
    とてもいい作品。

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    2021年10月07日
  • 逆さに吊るされた男

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    田口ランディ『逆さに吊るされた男』河出文庫。

    地下鉄サリン事件の実行犯・林泰男死刑囚との交流をもとに描いたノンフィクション小説。

    バブル経済が終焉を迎え、世間が再び経済的な混乱に喘いでいた暗い時代。1995年3月20日の朝のラッシュアワー時に発生した地下鉄サリン事件は死亡者14人、負傷者約6,300人と多くの犠牲者を出した世界でも類を見ないカルト宗教団体による無差別テロ事件。当時は同年1月に発生した阪神淡路大震災と共に非常な衝撃を受けた。そんな事件の実行犯の語る事件の裏側と実行犯の思考が生々しく描かれる。未だに犠牲者の多くが後遺症に苦しみ、オウム真理教の残党は細々と活動を続け、公安がそれを

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    2021年02月23日
  • できればムカつかずに生きたい

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    ネタバレ

    自分を見つめる 家族を見つめる 編集する 呼吸 センタリング 水に流す 戸隠 シャーマンアシリ・レラ 屋久島 屋久杉 小杉谷 ろうあカメラマン井上孝治 花崗岩 記憶 宮崎勤 オウム 自分がどう感じているか相手に伝える

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    2017年10月08日
  • オクターヴ

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    『コンセント』にも負けず劣らずの何とも言えない独特の怪しい雰囲気を持った傑作。

    主人公のスズキマホは、失踪した友人のミツコを探し、バリを訪れる…マホをガイドする青年オダ…

    バリという不思議な空間の中で描かれる混沌とした世界が非常に良い。デジタルのような規律の中で、閉塞感を感じる日常世界と対比されるかのようにこの作品で描かれているバリはアナログであり、無であり、メビウスの輪のような無限ループのように読み取れた。

    ホラー小説でもあり、ミステリー小説でもあり、冒険小説でもあり、心を救済してくれるような小説でもある不思議な作品だった。

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    2014年07月30日
  • マアジナル

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    ランディってなんだよwwwwwランディwww
    とか思いながら読んでたけど、すごい好きだこれ。なんか惜しい。ところどころ雑に見えるところはあるけど、好きだ。視点がころころ変わるから集中してないと今誰視点の話なのかよくわからなくなりそう。少し読みにくい。
    なんかここでの評価は低いけど、この人の他の本も読んでみたい。

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    2014年04月01日
  • できればムカつかずに生きたい

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    十代の頃に出会いたかった一冊。その頃ならきっと泣きながら読んでた。今の自分は昔の自分とランディさんの言葉の間にいて両方を眺めてる感じ。だからかな、ランディさんの率直な言葉がただストレートに入ってくる。この人の本は小説よりもエッセイが好き。

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    2013年08月02日
  • できればムカつかずに生きたい

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    ランディさんの本はこれが初。全体を通して『受容』を感じ、とても良かった。人間としての、女性としての、親としての、子供としての…と、様々な立場の自分からの観点でとても正直に素直に言葉が重ねられており、だからこんなに言葉がスッと入ってくるのだなぁと思った。
    ランディさんの捉え方が、すごく新鮮に私の中に入ってきた。素晴らしい感受性の方と出会えて嬉しく思う。

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    2013年03月28日
  • ミッドナイト・コール

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    読んでいて思わず「あるある」と言ってしまう。「100万年の孤独」松村一穂の「自分の中に何かこうしてほしいイメージがあるくせに、それをはっきり言わないで、相手にわからせようとする」の台詞に言う側の立場も言われる側の立場もよくあるし、理解できる。「電話を待ちながら」のいつまで待っても電話してこない東大卒の松島君より、携帯を拾ってしつこいくらい電話を掛けてくる変態男にひかれるのはよく分かる。必要な時に側にいなければ心は離れて行ってしまうものだよね^ ^

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    2013年03月10日
  • できればムカつかずに生きたい

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    久しぶりに本が自分の心にものすごく響いた。
    今までで響いた本て本田健さん、斎藤孝、河野善紀 とそうゆう感じで、ほとんどが一つのテーマを持って書かれた本だった。でも今回の田口ランディの本は本当に『エッセイ!』って感じで、内容はいじめの問題とか写真家についてとか屋久島についてだったりもういろんな方向に飛んで行くわけ。そりゃエッセイってそうゆうもんだから当たり前なんだけど。
    例えばその中には題名からしてあんまり興味のないものとかもあって、適当に読み飛ばしたいなとか少し重いから避けたいって思うようなものが多いんだけど、その文章の中に予想外に響いてくるものがポツポツと落ちてて、それが本当に予想外なも

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    2012年06月26日
  • オクターヴ

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    読んでる間、
    正直なところすんごい辛かった。
    でも教わるものがめちゃくちゃ多かった。
    前見たもの勝ちだなって。
    わたしはわたしだと、思える。

    そして
    バリに絶対行かなきゃと誓った本。
    ますます勢い加速するー

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    2012年05月19日
  • できればムカつかずに生きたい

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    彼女の考え方ってすごく共感できる
    若い人に対して大きい声でメッセージが言えるっていいね
    スピリチュアルな方に傾倒しすぎる所があって、その辺はよく理解できないんだけど。

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    2012年03月21日
  • オクターヴ

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    田口ランディの世界全開。

    行方不明になった友人を追って、バリで覚醒する話。

    覚醒という言葉でいいかな?
    最近風に言うならアセンションかな?

    タイトル通り、絶対音感という社会に縛られ、
    ニュピを経て、解放されてゆく。

    すごくよく分かる。
    言葉とか音階とか、そういうものでない、
    震えみたいな波みたいなもの。
    それを上手に言葉に置き換えている。

    「世界を一つの価値の中に組み込もうとする強い意思」
    という表現をしていた。
    ラーマという画家とマホの話はとても興味深い。

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    2011年08月11日
  • できればムカつかずに生きたい

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    等身大に、そして丁寧に考えて書かれている本です。

    読んだタイミングが良かったのか、読んだから起こったのか、
    私も1つマンホールの蓋が一気に吹き飛びました。

    ざっくばらんで読みやすかった。

    そう言えば、昔「コンセント」を読んで、この作家は女性だろうか、男性だろうかとすごく疑問に思ったのを思い出しました。

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    2011年02月06日
  • できればムカつかずに生きたい

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    立場が変われば物の見方も変わる。

    辛い事だったり楽しい事があったからこそ持てる視点というものがあると思う。

    勝ったから、負けたから、出来たから、出来なかったから、それぞれの視点が持てて、

    自分の視野が広がっていく。

    人と話す事で、その人の人生や価値観を知り、刺激を受ける。

    本を読む事で、その人が経験した事を想像し、その視点や考え方を知る。

    でも、それに心をとらわれすぎず、自分に戻る。

    影響はされるけど、流されない。

    動じても、すぐに自分に戻る。

    感動しても、落ち込んでも、笑っても、怒っても、自分の真ん中へ戻る。

    それが我を捨てるという事らしい、

    動じないのではなく、動じて

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    2010年11月23日
  • できればムカつかずに生きたい

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    心のモヤモヤした部分を言葉で上手に表現してあって、あー私の言いたかった事はこれだったんだ!!ってなりました(笑)

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    2010年11月03日
  • ドリームタイム

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    ピエロ男、トイレの神様、フリーダ・カーロの女が現われ…。この地球に起っている、言葉では絶対に説明できない13の夜の物語。『文学界』連載に書き下ろし1編を加えて単行本化。



    フシギな感覚におちいりますね。
    いい意味で。。。
    もしかしたら、こうかもしれない・・・
    そうだったら面白い。
    など色んなことを想像してしまいます♪

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    2010年02月09日