造事務所のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日経ビジネス人文庫の歴史シリーズです。
今回は、発明をキーワードにした日本史であり、世界史に引き続き手に取ることにしました。世界史と比較すると、発明品の幅広さが理解できます。縄文土器から始まるため、本当に日本史全体を見ることができると同時に、漆器・納豆・日本酒・着物・歌舞伎など、現在の典型的な日本文化が、どのように生まれ、浸透していったかがよく分かる一冊です。
▼世界に類例がないとして誇れる産物の二種類
①「伝統的未来技術」
日本の長い伝統のなかで培われ、今後も長く生き残ると思われる文物
日本人独特のきめ細かさ、手先の器用さ、自然と密着した国民性が活かされた発明品
②「近代科学の盲点技術 -
Posted by ブクログ
かつてパンデミックを起こし、人類史に凄惨な爪痕を残した10の感染症を紹介する。
中には当時のヨーロッパ人口の1/3を死亡させるなど、飢饉や戦争などよりも人類の滅亡に肉薄した感染症もあった。
こういう事例を読むと、よく人類生き残ったなと思うし、これほど医療が発達したことにひたすら感謝したい。
その10の感染症は下記。
・ペスト・・・ネズミを介してノミが感染源。リンパを侵し、皮膚が黒変しする。
・インフルエンザ・・・鶏などの家禽から人へ。人から人へ空気感染。若年層が死ぬ強毒性だったそう。
・コレラ・・・病原のいる糞便に汚染された水が感染源。猛烈な脱水を起こす。
・マラリア・・・ハマダラカという -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
これまでシリーズとして読んできた、30の歴史シリーズの派生版の第2弾です。
世界各国を混乱させた新型コロナウイルス。これだけ世間を騒がしているのに、ウイルスとは何か、感染症とは何か、これまで世界は様々な感染症と戦ってきたはずだが、どう克服してきたのか、知らないことも多く、改めて学ぶにはちょうどよい内容でした。
冒頭、このように書かれています。
人類は疫病との関わりとともに、歴史を歩んできた。野性動物の家畜化、都市での集住、さらに商業、交易、戦争といった人間の活動が、結果的に数々の感染症を世界に広げることになった。
感染症を引き起こす病原体の正体は何か、病原体はいかにして人間の生活空間に侵 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本ではアート(美術)は、モノとして「きれい」「技術が高い」など優れていることが重視されるが、欧米ではコンセプトとして「価値観」「考え方」が優れていることが重視されるという指摘に納得した。日本では美術鑑賞というと、前提知識無しで観て感じた感想という感性を鍛えることが重視されている理由がわかった気がする。
その他;
・アートには正解がない。その意味で、「正解のないものをどう受け止めるか」を考えるヒントになる。
アートは鑑賞者にとっての鏡、起こる反応(感想)はその人の内面の心象風景そのもの。そのあいだの心理学的パターンを感じ取るトレーニングにもなる。
など、得ることが多かった。 -
Posted by ブクログ
監修の神野正史(1965年~)氏は、立命館大文学部卒、河合塾(名古屋地区)の世界史講師。インターネット予備校の『世界史ドットコム』を主宰するほか、様々な予備校、メディア等で講師・顧問を務めている。著書も多数。
本書は、題名の通り、世界で、歴史の一時期に隆盛を極めた都市或いは現在の大都市30について、栄えた年代順に、それぞれの辿った歴史を10ページ程度でまとめたものである。
取り上げられている都市は、(地域別にすると)以下の通り。
<東・中央アジア> 長安、京都、サマルカンド、北京、上海
<東南・南アジア> アンコール、マラッカ、デリー、シンガポール
<中東・アフリカ> バビロン、エルサレム、ア