魔夜峰央のレビュー一覧
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そして少年国王が誕生した
パタリロを始め、彼を取り巻く(?)バンコラン、マライヒ、エトランジュなどのレギュラーキャラが位置付けされた作品集。
パタリロが主人公だから当然かもしれないが父王ヒギンズ三世の描写があっさりとはしている。詳しい肖像も僅か二度しかないそうだ。それと比例して、パタリロとヒギンズの関係も淡泊である。
パタリロが父王を「女好き」と評したり、ヒギンズ自身が晩婚だったことから、ヒギンズ三世も息子に劣らないトラブルメーカーだったのではなかろうか。されば、一作目のような展開になるのも頷ける。
だが、パタリロは父王の振る舞いに内心辟易していた一方で、どこかで慕っているのでもなかろうか。国主という特殊な立場が -
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父親達の悲喜こもごも
三人の父親、バンコラン、ミハイル、タマネギ9号(マライヒは性別こそ男性だが性格的には母親である)。どの父親たちも父親ゆえに葛藤し、身分や立場を越えて協力しあっている。そんな彼らには窮地でも救いの手が何処からともなく差しのべられている。
それにしても、憔悴したバンコランはレアである。 -
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タマネギの菱口が巨大化した理由
作者の告白「老眼のせいで耽美系の絵を書くのが難しい」でピンときた。初期と比べて画風がアルファアート化したのも、バンコランやマライヒがフェードアウトしたのも、そしてタマネギの菱口が大きくなった理由も。「崖道を行くようだ」とも作者が告白しているように、長期連載は難儀な道程なのだ。
それにしても、「マリネラの吸血鬼」を長らく封印作品にした原因である大学ミス研は無粋なことをした。創作世界の警察気取りではないか。彼らは今どこで何をしているのだろう。 -
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病める時も健やかな時もタマネギ
グローブナー将軍があつさり“退場”したのは意外。バンコランへ上から接することができる良識人なんてこの人だけ。もっと物語に関わるかと思っていた。
タマネギ21号とパタリロとの関係にジーンと来た。言動ハチャメチャでもパタリロは国王なのである。 -
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月曜から夜ふかしより
読んでよかった!
面白すぎます(笑)
埼玉県民のコンプレックスを見事にさらけ出しています。
最近はこういったギャグを描いてくれる人がいないので超貴重な作品だと思います。
埼玉県民のバイブルとなるでしょう。 -
Posted by ブクログ
家政婦パタリロシリーズはこれにて完結なのだそうだ。ラストシーン、借金を返し終えて田舎へ帰るパタリロ。君に田舎なんてあったのか。というツッコミはなしで(笑)
本家のパタリロ=ド=マリネール国王はかなり性格が悪いが、家政婦パタちゃんはとても家事能力が高い。有能な家政婦なのだ。
完結編は、ラストにふさわしく、壮大な(?)ストーリだったなあ。
トロイカ中毒には笑ったよ。恵方巻きがそんなふうに使われるとは、さすが魔夜峰央先生です。5月19日には本家パタリロの86巻が発売されるということで、そちらも大変楽しみであります。
「黄昏の10月教団」ってなんかかっこいいなあ。