岡崎京子のレビュー一覧

  • UNTITLED アンタイトルド

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    岡崎さんの漫画の話になると、「リバーズ・エッジ」や「ヘルタースケルター」がよく出てくるけれど、私はわりにこの作品が好きです。オムニバス集です。いくつかの話は各登場人物ごとにフォーカスされています。
    「カトゥーンズ」なんてモロそのタイプですね。岡崎さんならではだと思います。
    さっきまで主人公だったキャラクターが最後にすれ違ったぜんぜん関係無い人にお話が続いていく、そういうのがなんか好きで。
    ・・・・UNTITLEDの話じゃなくなりましたね。まあ、岡崎モノに惹かれるのです。あの事故のことはどうにも言葉に出来ないけれど、それでも私は岡崎さんが何かしらの形で「発する」事をいつまでもいつまでもいつまでも

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    2009年10月04日
  • チワワちゃん

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    あたし達のやってることってクサくてヤリスギなのかな?
    でもあたし達はそうしなきゃいけなかったんだ。
    ?チワワちゃん?

    そうだ、結局誰も本当のチワワちゃんを知らない。
    チワワちゃんが本当に寂しかったのか、本当に幸せだったのか、そんなの誰にもわかんないの。
    そうやって生きて、そうやって死んでくんだ。
    わかったような顔されるけど、わかられながら死んでく人なんているのかな。
    こうやって書き残さなくちゃ。遺書を。
    でも、何も残さなかったからこそチワワちゃんは美しい。

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    2009年10月04日
  • ヘルタースケルター

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    「いやですわ。何故神は」
    「まず若さと美しさを最初に与え、そしてそれを奪うのでしょう?若さと美しさは同義じゃないよ。若さは美しいけれども、美しさは若さではないよ。美はもっとあらゆるものを豊かに含んでいるんだ」(p.177)
    「くだんないの。人間なんて皮一枚剥げば血と皮の塊なのに。
    しかし、彼女がごうまんにそう思うのは彼女自身がその皮一枚で美しいからである。生まれた時から」(p.258)

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    2020年07月15日
  • うたかたの日々

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    綺麗な絵とは対照的に、悲しい結末に向かっていく。「何で人間は働いてるの? 労働は美しい、神聖だって人間は思い込んでる」とコランとクロエが話していたが、病気になり生きていくのに多額のお金がかかり苦しんでいく2人の姿があった。幸せとは…生きるとは…と考えさせてくれる作品でした。

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    2025年08月27日
  • 私は貴兄のオモチャなの

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    岡崎節炸裂!な短編集。
    他の作品もどんどん集めたいっす。個人的にはやっぱりリバーズ・エッジが1番好き。

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    2025年01月13日
  • ヘルタースケルター

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    辛い人生だなと思った。自分の価値は容姿だけだと思い込んで、どんなに綺麗になっても満たされなくて。自分自身が操られている分、他人を操って。どうしたって苦しい方へ進んで行ってしまう。大切な物を見つめ直しなさいと言われていると感じた。

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    2024年08月01日
  • リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

    匿名

    購入済み

    前評判の高さから、ずっと読んでみたかった作品。同作者さんの作品は、ヘルター・スケルターしか読んだことなかったけど、これも切り口が鋭くて面白かった。

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    2024年03月13日
  • pink 新装版

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    この消費社会では愛は、別の消費によって代替できるのではないだろうか、と、これがこのマンガが描く余韻から伺える「”愛”と”資本主義”」なのではないかと私は感じる。

    ただしそこには、「代替できるということは、ただの軽薄な愛だった」という諦観はない。愛は愛であり美しく、ただ、資本主義における愛の一つの形が示されただけにとどまる。

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    2024年03月06日
  • ヘルタースケルター

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    自分でも自分をコントロール出来ていない。
    その気持ちが痛い程分かる。
    もちろんここまでの業の深さはないけれど。

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    2023年10月23日
  • ヘテロセクシャル

    購入済み

    岡崎先生の漫画は映画を観ているような気分になります。自分はまだ22のクソガキですのでもう少し心身ともに大人になった時また読み返したいなと思います。

    #ハッピー #深い #ダーク

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    2023年08月02日
  • ヘルタースケルター 分冊版(2)

    匿名

    無料版購入済み

    妹からの手紙を隠していたママ(社長)に不信感を抱くりりこ。
    しかし本名が微妙にブスよりなのが笑うw
    心が壊れなくても全身整形で体の方が壊れるのかもなー。

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    2023年03月01日
  • ヘルタースケルター 分冊版(1)

    匿名

    無料版購入済み

    りりこ

    圧倒的に美しく傍若無人なりりこ。
    しかしその裏には全身整形という秘密があった。
    元々デブスで虐げられていた故に見てくれが変わったからってちやほやされても満たされないんだよねー。

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    2023年03月01日
  • ヘルタースケルター

    匿名

    無料版購入済み

    ルッキズム

    デブスのりりこは全身整形して美貌のモデルとして君臨している。
    しかし精神は不安定なまま整形のメンテナンスもきつい、だんだん壊れていくりりこ。
    軽く整形すればっていう世の中に警鐘を鳴らしている。

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    2023年03月01日
  • pink 新装版

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    「お母さんが良く言ってたわ シアワセじゃなきゃ死んだ方がましだって」
    「お母さんは?」
    「····· そのとおりに死んだわ」

    本作を語るうえでまず外せないのが、とにかくワニです。「スリルとサスペンス」のワニ。ジャングルを夢見、力強いその顎でなんでも噛み砕いてしまうワニ。生きてるのが窮屈そうだから、殺されて鞄にされてしまったワニ。浅い読みかもしれませんが、やはりワニとユミちゃんは表裏一体で、ユミちゃんがあってこそのワニ、ワニがいてこそのユミちゃんだったのでしょう。
    ·····いや、なにもワニに限った話ではありません。愛だって同じようなもの。人生だって同じ。みんなみんなみんな、最終的には窮屈な

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    2022年10月30日
  • pink 新装版

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    資本主義と消費社会の話。
    こういう生き方もあるかと思う一方で、やはり我々は消費社会に抗えないのだと思った。
    人は消費してはいけない。

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    2022年09月24日
  • ヘルタースケルター

    購入済み

    独特な世界

    独特な世界観ながらも、上手くまとめています。
    実写映画もオリジナリティはあったものの良かったと思いますが、原作は原作での別の良さがあるので、映画も原作もどちらも楽しめるといった一作。

    #ドロドロ #ダーク

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    2022年04月27日
  • ヘルタースケルター

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    漫画
    スーパーモデルのお話
    スーパーモデルには秘密があった
    それが明らかになりそして、な展開
    絵は好みではないですがストーリーは楽しめました
    まぁでもこういう絵もいいかも

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    2022年01月30日
  • リバーズ・エッジ オリジナル復刻版

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    お前は急に怒るから怖い。いきなりアカウント消すから怖い。ちょっとからかったくらいで怒るなよ。子供じゃないんだから。違う。そうじゃない。豹変というものは実際突発的に発生するものだが、その直前の出来事はきっかけに過ぎない。膨らませていた風船が破裂するように、心も然るべき時に破裂する。原因は今まで降り積もった全てであり、直前の出来事など最後のひと押しでしかない。それにもかかわらず、直前の出来事だけを切り取り、それ以前の背景を切り捨てる行為は、意図してやっているのなら悪質で、意図せずやっているのなら愚鈍だ。

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    2023年02月27日
  • ヘルタースケルター

    購入済み

    何年も前に映画を観て、いつか原作マンガを読んでみたいと思っていました。
    どこか乾いた感じの画風も好きで、一気読みしました。おススメです。

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    2020年03月10日
  • pink 新装版

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    作者の絵が上手い下手で賛否両論分かれがちだが、このある意味で現代を風刺する、底抜けに明るく愚かで痛ましくもおかしい話に、ゆるゆると脱力した線はよく合っている。
    欲しいものは欲しい、手に入れる為なら体を売ることも辞さない。昼はOLとして商社で働き夜はホテトル嬢としてカラダを売る主人公は、自宅で飼うワニに愛情を注ぐ。
    ワニは肥大する物欲のメタファーであると同時に、けっして満たされない渇望を象徴している。
    後半でワニのモノローグが挿入されるのだが、ワニもまたふるさとへの郷愁に駆られ、常にここではないどこかを求め続けている。

    ワニのように貪欲な主人公を取り囲む家庭環境は複雑だ。反りの合わない継母と天

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    2019年12月23日