華藤えれなのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
雪の褥
大好きな華藤さんの一気読みです。
受けがいじらしくて涙が出てしまいます。
現代物だけど受けが勝手に身分違いって思って相手の幸せばかり.相手の事ばかり思って犠牲になろうとするし。死にそうになるし。
とっても健気でダレデも好きになるキャラですね🎵
番外編も含めて一気に読めちゃいました -
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伯爵家の弁護士ドイツ人×伯爵家の子息になりすます男娼(ロシアと日本のハーフ)。
1935年のドイツを舞台にした伯爵家を取り巻く陰謀の物語というところに惹かれて購入。
設定が好みなこともあり、とても萌えました。
偽りの関係でありながら愛してしまった切なさや、次第に追い詰められていく閉塞感、湖の畔の洋館や描写の美しさなど、すごく好きです。
葛西リカコさんのイラストも硬質でほんとに綺麗!
新書版の二段組でもっとじっくり読みたかったかも。
最後に謎が残ったまま終わっている気がするのですが、続きというかスピンオフがあるのでしょうか……?
レンベルク伯爵家がこの後どうなっていくのか……待っているのは破滅な -
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北陸の海辺を舞台にした、幼馴染みへの切なくも純粋な献身愛の物語です。
こんなメロドラマには泣かされまいと頑張りましたが、結局ボロ泣きしてしまいました…
国会議員とその秘書として精力的に活動する矢神と朝加。13年間、矢神への思慕を胸の内に隠し続けて、ひたすら彼のことを想って生きてきた朝加。幼い頃、母とともに大阪から流れてきた朝加は、母親から酷い仕打ちを受け、無理心中までさせられようとしていたところを、老舗旅館の御曹司である矢神に助けられ一命を取りとめた過去があります。
朝加はいつも自分を守ってくれる彼のために生きていこうと、国会議員になった矢神の私設秘書として尽くす決意をします。
しかし、朝加 -
Posted by ブクログ
え?ディアプラス?と、びっくりしました。クロスやルナなどアダルトな新書系から出ることが多いのに、かわいめディアプラスとは一体?
と思いましたが、中身はいつもの華籐えれなワールドでした。
葛西リカコセンセの垂涎イラスト。うっとり…
闘牛士×神父。ダブルで萌えます。情熱的&背徳的。
センセはスペインに関して、まさしくBL界の第一人者です。特に闘牛に造詣が深くていらっしゃいます。
なので、闘牛シーンは本格的で、まるで自分がその場にいるかのような臨場感を味わうことができました。これだけでも至福。
攻のマタドールであるユベールのキャラクター設定がまた細かい。フランス人ハーフなのに、スペインで一番の実力 -
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ポルトガルの首都リスボンが舞台。毎回、異国に迷い込んだような錯覚に陥る圧倒的な臨場感が素晴らしいと心酔しているセンセの作品です。五感の全てに伝わる描写力は、今回もファドとジャカランダの花とポルトガルワインにマフィア、というコラボで遺憾なく発揮されています。
マフィアの幹部レイナルド×音大生の叶多。
理不尽に陵辱されて、それでも決して堕ちることを潔しとせず、男としての矜持にあくまでもこだわる叶多ですが、それが元で異国でどんどん身の破滅とも思われる道をたどっていきます。
二人の考え方の食い違いがそもそもの原因なんですが、情熱的なラテン男と慎み深い日本人では根本的な相違があるわけで、そこが難しくも -
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ネタバレ使用人である冴木に会社を奪われ、隷属を強いられてきた柊一。だが、凌辱された憎しみを経て、冴木の狂おしい愛を知り、新たなふたりの関係を築こうとした矢先、ようやく自らの想いを冴木に告げようとするが、走り込んできた車と事故に遭い、柊一は生死の境を彷徨う。
冴木は、そんな柊一を放ったままロンドンに行く事ができず、大事な、会社の命運をかける会議を欠席してしまう。そのせいで、会社が買収の危機に陥ったとしても……。
数日が過ぎても、目覚めることのなく、かろうじて生命を保っている状態の柊一を前に、冴木の心を諦めが占めていく。ところが、柊一の手を握り、温もりを感じたことで懸命に生きようとしている柊一の意思 -
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地球の裏側アルゼンチンが舞台です。異国情緒が皮膚感覚で伝わる快感に酔いしれました。アルゼンチンタンゴにマフィアときたら食指が動きます。ブエノスアイレスって響きがエロティックに聞こえてしまうのは、多分某映画のせいなんでしょうか。
マフィアのアンダーボス×県警刑事。
傲岸不遜な異国のマフィアに監禁緊縛されて調教される男前な受、という図になっていてワクワクしますが、ふたを開ければ王道ラテンエロなハーレク〇ンでした。
受の朔弥は、はるか遠い国で攻様に身も心も奪われまくるけど、気丈にも堕ちることを潔しとしない確固たるプライドを持っています。首輪、媚薬でペットにされても、それは兄の命を救うための取り引き -
Posted by ブクログ
読み応えある医療モノBL完結編。
中弛みなく最後までぐいぐいと魅了されるストーリーです。
水斗が樋口によって自身を取り戻していく過程が描かれています。思い出せない過去のせいで傷ついてしまう水斗を守り抜こうとする樋口の包容力が素晴らしいです。愛の成せる業です。
イヤラシイ長山が愛し合う二人に絡んできて、それがまた話を盛り上げていました。長山がそこまで水斗に執着する理由も下巻で知ることができます。多少こじつけっぽく感じる部分もあるけど、誰かの身代わりっていうのは萌えとして申し分なし。
「幸福の領域」は、樋口と水斗が恋人として幸せに生きていく過程が詳細に描かれていて、納得かつ安堵できるストーリー -
Posted by ブクログ
重厚で美しい文章、ストーリー構成も的確、人間ドラマとしても医療ドラマとしても申し分ない、小説らしい小説です。
何度読んでも涙があふれるし、胸にキューンときます。今じゃこういうの読みたくても見かけなくて、なかなか読めません。
水斗の心象風景を湖水の水底にオーバーラップさせたり、樋口の指の動きに心酔する気持ちを「死んだらこの指で解剖してください」のセリフにのせたり、表現力が際立っています。さすがに目新しい感覚ではなく、どちらかといえば古典的でお耽美がぷんぷん匂いますが、むしろこれはどっぷり浸かりきるのが正しい読み方なんじゃないかと。BL作品としてのレベルが高いのは間違いありません。
以前ならば -
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Posted by ブクログ
ドラマCD シナプスの柩?
原作: 華藤えれな イラスト:佐々木久美子
キャスト: (樋口洋一郎)小西克幸×野島健児(桐嶋水斗) / 千葉一伸(海堂) / うすいたかやす(長山教授) ほか
発売日: 2007年12月25日 3,150円
収録時間: 78分09秒 フリートークあり
発売元: サイバーフェイズCPCD-1102 / 幻冬舎コミックスLYNX ROMANCE刊
脚本:月原真
内容:
高校時代に母親を、大学時代に父親を亡くし天涯孤独の身となった桐嶋水斗は、日本心臓外科界の権威・長山の援助を受けて医師となった。しかし、その援助と引き換えに全ての研究成果を長山の甥の名で発