あらすじ
「胸にSPバッジをつけているとき、その命はこの世で最も軽くなる──」
警視庁警備局警護課SPの三神文弥は、来日するタハリール共和国大統領の警護にあたることになった。その打ち合わせの場で、かつて自分を利用し裏切った男・近衛諒一郎と再会し、彼が公安幹部だったことを知る。公安部と警備部けして相容れることのない存在。だが、その心の冥く深い闇に触れ、近衛に惹かれていく自分を止めることができなくなり… 追うものと追われる者、危険を孕んだ男たちの攻防が始まる!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
文句無しの一冊です!
この作家さんの作品を読むのは初だったのですが、
文章が上手い。
お気に入りポイントとしては
(受)三神が軟じゃなく、(攻)近衛が鬼畜っぽい部分ある+精神的にモロいって所でしょうか。
死を覚悟して愛する人の元を去ろうと決意するあたりホント切なかったです。
ちょっと残念だったのがHシーンがあまり挿絵になかった所かな。
(文章的には結構濃かったのに)
カッコいい二人だっただけに個人的に残念(+o+)
Posted by ブクログ
レーベルや舞台に合わせてか、いつもよりロマンティックを少し減らして、やや硬質な文体な感じで、これもまた良かったですv
作者さんの描くカップリングは、「理不尽に抑えつけられ反発しながらも、それをバネに成長して、やがて相手をも呑み込む、強(したた)かな『受』」と「優位に立って抑えつけながらも、実は虚勢を張ってたりもする、意外に脆い『攻』」という、精神的には受・攻逆転してるようなところが魅力だったりもするのですが、その辺りも遺憾なく発揮されているかな、と。
あと、日本人同士でも異国情緒は充分に味わえるのだと、開眼(?)しました(笑)
う〜ん。。軽い?
秀美な異国背景に切なくも歪み気味な愛情を描く華藤さんの世界観、結構好きなんですがーこれは失敗でしたね。。何だか筋書きに手を入れずそのまま出版された印象で小説としての「読み解き進める楽しみ」がなかった。SPやら公安やらテロやらハードボイルド関連のキーワードはあるものの事件もサラリと終わって拍子抜け。初期作ですか?と疑問が浮かんだくらい。だいたい鉄面皮で感情欠落者の近衛に魅力がない。三神もお人好しすぎて。。申し訳ないですが、かなりがっかり。