【感想・ネタバレ】愛のマタドールのレビュー

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すごく良かった

スペインには行った事がありませんが、リアルな異国情緒と臨場感あふれるお話に引き込まれてしまいました。旅行してきた気分。余韻がすごい。主人公の2人が気高く美しい...。自分の陳腐な語彙では言い表せませんが、読んで良かった。最後ハッピーエンドなのも良かったです。おすすめです‼︎

#切ない #感動する #タメになる

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2022年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死神にとり憑かれたマタドール、ユベール
懺悔と迷いの中で贖罪に生きる神父、颯也

スペインの強烈な光と影、静と動の中に乱れ存在する生と死
生きる意味と死の意味が愛への渇望でもある二人の魂のお話
両極端にあった二人の魂が、お互いを道標のように向き合い、愛と生きる意味を見つけ寄り添う流れに、スペインの風景や文化、人々の狂喜が混ざって引き込まれました。

華藤えれな 先生のお話は民族背景や情景が織り込まれて素晴らしいです。

葛西リカコ 先生のイラストが美麗です

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2021年03月14日

Posted by ブクログ

え?ディアプラス?と、びっくりしました。クロスやルナなどアダルトな新書系から出ることが多いのに、かわいめディアプラスとは一体?
と思いましたが、中身はいつもの華籐えれなワールドでした。
葛西リカコセンセの垂涎イラスト。うっとり…

闘牛士×神父。ダブルで萌えます。情熱的&背徳的。
センセはスペインに関して、まさしくBL界の第一人者です。特に闘牛に造詣が深くていらっしゃいます。
なので、闘牛シーンは本格的で、まるで自分がその場にいるかのような臨場感を味わうことができました。これだけでも至福。
攻のマタドールであるユベールのキャラクター設定がまた細かい。フランス人ハーフなのに、スペインで一番の実力と人気を誇っている闘牛士です。その上美形。
フランス人ということで差別する観客を実力で見返し、常に死と向き合ってなお畏れることのない精神力と傲慢さは、完璧なように見えてどこか歪んでいます。

一方の颯也は、ある事件が原因で神学生としてスペインに逃げるようにやって来た日本人。優しいけれど「闘牛なんか嫌、残酷」とちょっと脆弱さがあったりします。優しさゆえに人の苦しみさえ受け入れ、耐え忍ぶタイプなんです。ある意味、聖職者向きかなーと思わせます。

そんな二人がめぐりあい、生死を賭けるような剥き出しの愛に身を任せていくことに。最初のうちは互いの素性も知らないままなんです。相手のことで知っているのは、唯一その身体だけ…というのが切なくて、異国情緒たっぷり。


闘牛士ってホントにギリギリの精神力で闘っていて、まさしく死神に捕らわれていると言ってもいいほどの究極職業なんだと実感です。華やかですけどね。ユベールは闘牛場でいかに英雄として死ぬかということに賭けていて、そのために愛することも愛されることも排除していて孤独です。
颯也も過去の事件のすべてを自分が背負い込んで、誰も愛してはいけない、愛されてはいけないと思っています。
特にユベールなんか、小さい時にあんな衝撃的場面を目撃してしまったら、トラウマになっても当然。

ある意味似たもの同士。
二人ともおんなじこと考えてるんで、すごく相手のことを想っているのに素直になれません。歯がゆいcpです。
でも、似たもの同士だからこそ理解しあえたんだと思わせます。二人で乗り越えていけるんじゃないかというエンディングもよかった。

その分、おまけペーパーではイチャコラな二人が拝めます。イイ男は何をしてもサマになる見本。ユベールがエプロンでパエリア!!
しかも、颯也に独占欲丸出しの心の狭さが笑えます。年下の甘えん坊ぶりに悶えまくり。

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2013年08月18日

Posted by ブクログ

ディア+では珍しいのでは?と思って買いました。
ところどころ読みにくいところもあったけど、なんちゃって感がなく、しっかり丁寧に書かれている印象を受けました。推敲をしっかりやってるのが伝わる!
うーん難を言えば後半の、攻や受がトラウマを乗り越えていくところ?あと何だろう、見せ場が多いんだけど、その所為で気が散って少し盛り上がりに欠ける? 読んでて高揚感がいまひとつなのは詰め込み過ぎたから??
でも、またこの作家さんの作品を読んでみたいです(^_^) きっと、まだまだ引き出しに隠しているはず!

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2012年11月11日

Posted by ブクログ

スペインゆえの華麗さを感じる。フランメンコ、闘牛、赤い布、いつも暑そうな日といつも熱く書かれた2人の関係。実に異色な脆皮鸭文学。ちょっと好き。

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

★3・2
表紙に惹かれ購入。スペインや闘牛といった独特の世界観と葛西リカコさんのイラストがすごく合ってて素晴らしかった!本編も良かったんだけど、この二人にこれからも幸せな日が続いていくのかな・・・という不安は感じる;後半漸く想いが通じ合っていい雰囲気だったけど、ユベールが闘牛士という危険な仕事をしている限り、気が気じゃないというか。もっと甘い二人も読みたかったな~。あと闘牛士ってすごいなと関心しきりでした。

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2013年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルはちとアレだけど、ドラマティックなカバー絵に惹かれて、久々に華藤さんの作品を手に取りました。華藤さんの作品はストーリーどうこう以前に、外国の美しい情景描写が秀逸だと思う。
街並み、人いきれ、何もかも目の前に浮かび上がってくるような、匂い立つような、時には幻想的ですらある。
死に魅入られた男×生きる喜びを拒む男
BL界では特にめずらしいことではないけど、いきなり体始まりな展開はあまり好きじゃない。
だけど、このふたりの場合、それぞれにちゃんとそうする理由があって、ちっとも不自然ではなかった。
自分の家族と恩人、死なせてしまった人間への贖罪の毎日を送っている颯也。
生きる喜びなんて感じてはいけない、神など信じてはいなかったけれど、神学生としてアンダルシアの修道院でひっそりと暮らしている。
このままここで朽ち果てるのを待つしかない静かな時間。時折狂おしいほど渇きを感じる。
スペイン中が熱狂する若き美貌のマタドールのユベールは、死と紙一重の危険な闘牛スタイルで人々を魅了し続けている。
死ぬことなど少しも恐れていない。なぜなら自分は最高の瞬間に死ぬために闘牛を続けているのだから。
一方は自分を傷つけることで、一時でもこの逃れられない暗闇を忘れたい。
もう一方は、生きるか死ぬかの勝負に今日も勝ったという高ぶり。今日もまた終わりにできなかったという相反する絶望感。そんな体の熱を冷ましたい。
お互いに愛などこれっぽっちも感じていないはずだった。けれど利害が一致しただけのつながりが、いつしか快楽に変わる。
時折無意識にこみあげてくる愛おしさ、いつしか生まれた相手への執着心を持て余す。
颯也の過去はわかりやすかったけれど、ユベールがどうしてそこまで死に魅入られているのかよくわからなかった。
確かに父親とのエピソードはトラウマになるのに十分ではあるけれど。
愛を自覚した颯也を、突き放すやり方もかなり歪んでるな~と思う。
ユベールが結果的に、生まれて初めて人を愛しく感じ、死ではなく、頂点に君臨して生き残り続けることを選択するまでの心の変化が、ちと分かりづらかった。
もうちょっと書き込んでくれてもよかったな。大事な部分だし。
でも全体的に悪くなかった。とにかく非常に美しかった。
早朝のアルハンブラ宮殿デートと、夜のヒマワリ畑での〝お外エッチ〟が無自覚にラブラブでよかったですww

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2013年01月12日

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