華藤えれなのレビュー一覧
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えれなさんのラテン系マフィアモノ大好き!始まりは憎しみだが、ファドを歌う事を通して恋情に変化していく叶多の心。勝気な猫系受の叶多がレイナルドを救うため自ら堕ちていく一途さが切ない。想いをつたえないまま悪い方へとどんどん転がり落ちていく展開にハラハラすると共に胸が痛くなった。本編後のSSではレイナルドに爆笑してたら終盤で涙。さらにペーパーでも涙。小冊子は甘くて癒された!でも最後の緒田さんのイラストで吹いた(笑)俺様がヘタレるの大好物なのでレイナルドの残念っぷりが美味しい!暑苦しい攻め、いいじゃないか!
そういえば、本→ペーパー→小冊子の順に読んだけど、ペーパーでちょっと胸を抉られて、すぐには小冊 -
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恋心の芽生えを感じさせる序盤がクーデターにより打って変わってハードな展開になっていくという物語の明暗の変化に心を掴まれた。白皇子から黒皇子への変貌も見事。サディクは何度も志弦を逃がそうとしているようにも思えるのだけど、それがことごとく彼自身の言動で打ち消されていくから真意が測れずやきもき。愛憎の間で揺れ動く志弦が黒の中の白を信じきれたのは彼の強さ。対照的だったのがイスハーク。サディクと固い絆で結ばれていたはずの彼が憎しみに振り切れてしまった要因の一つに志弦の存在もあったのかな。いわゆる嫉妬?←下世話な想像w
読み手もサディクにかなり翻弄されるお話だけど、読み終えてみれば。調教だのなんだのといろ -
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元従者×海軍の勇将(伯爵家)
ベネツィア貴族の主人公は、秘密裏に招いた敵国オスマントルコの死者と対面して驚く。
自分と兄弟のように慕った、そして4年前に戦死したはずのかつての従者だった。
敵国の死者である元従者は、ベネツィアの不手際を盾に「スルタンへの捧げものにする」と身体を要求してくる。
誤解が憎しみをうみ、またお互いの立場がそれを容易にはとけないようにがんじがらめにして…というまあ、いわゆる「愛憎劇」ですね。
とはいえ、きれいな街並みの描写や、エロ描写にはもう感服です。
欲を言えばお兄さんの描写が少ないこと(仕方ないけど)、そして想いが通じてからの描写がもうちょっと欲しかった!!
ペー -
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ネタバレ社長令息であった柊一は、父の死後、使用人の冴木に会社を奪われた上、隷属することを強要されていた。身体を虐げられる日々に憎しみを募らせた柊一だったが、周囲の悪辣な罠から幾度も救われ、次第に冴木との関係を見直そうとしていく。
そして、冴木と対等になりたいと願う柊一は懸命に仕事に励むが、父の一周忌に渡された遺書がきっかけで、冴木と離れた方がいいのでは……と、柊一は考えはじめる。
そして、まずその一歩として、社内のパリ研修に志願するが――。
ようやく冴木と柊一との距離が縮まり始めたのに、あろうことか、今度は東京とパリという、物理的な距離が出来てしまった……
おまけに、二人の関係も解消で、連 -
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結構時間をかけて読みました。読み応えのある作品。捜査一課の鬼といわれている朝見は親友だった同僚を事件で亡くしていて、彼への想いを胸に仕事に没頭していたがそんな時、天才的な鑑識、飛高が現れる。彼は友達にそっくりなばかりか、ある事で脅されて身体を許してしまう。
俺様で目つきも悪い朝見の方が受けだったので面白かった。
家族とも折り合いが悪く、失った親友への想いを抱えている朝見は愛に飢えていたのでしょう。不器用な彼が最後に飛高に大好きだった祖母とよく行った公園でご馳走しようとしたカフェのお汁粉屋が閉まっていて、雪が舞う中「ああ、元気でな。」と別れを告げた後のシーンが切なくてたまりませんでした。
こうい -
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