あらすじ
王位継承権を奪われ、不遇をかこつ孤高の皇子・サディク。そんな彼にピアノを教えるのが、音楽教師の志弦(しずる)だ。軟禁状態でも紳士的なサディクに、志弦は惹かれていく。ところがある日、大規模なクーデターが勃発!! しかもサディクが共謀していた!? 志弦が問いつめると「そなたは私の所有物だ」と冷徹に豹変して!? 高潔な愛情か残酷な策略か――微笑の下に真実を隠した皇子と命がけの恋。
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Posted by ブクログ
恋心の芽生えを感じさせる序盤がクーデターにより打って変わってハードな展開になっていくという物語の明暗の変化に心を掴まれた。白皇子から黒皇子への変貌も見事。サディクは何度も志弦を逃がそうとしているようにも思えるのだけど、それがことごとく彼自身の言動で打ち消されていくから真意が測れずやきもき。愛憎の間で揺れ動く志弦が黒の中の白を信じきれたのは彼の強さ。対照的だったのがイスハーク。サディクと固い絆で結ばれていたはずの彼が憎しみに振り切れてしまった要因の一つに志弦の存在もあったのかな。いわゆる嫉妬?←下世話な想像w
読み手もサディクにかなり翻弄されるお話だけど、読み終えてみれば。調教だのなんだのといろいろあるけど、結局皇子は白でも黒でも志弦萌えだったってことで(笑)あと、皇子と将軍の士官学校時代、読んでる最中だってのに脇道にそれて妄想しそうになってたナギ。だってあまりに美味しそうなネタ…♪
Posted by ブクログ
その美貌により醜聞の為、ヴァイオリンのソリストの夢を諦めて王位継承権を剥奪された囚われの皇子サディクのピアノ教師としてアラブのファラージュ王国へ赴いた志弦。
演奏会の後に只一度優しい言葉をかけてくれたサディクに好意を持っていたのだが、クーデターにより王の座に就いたイスハークに忠誠の印に後宮に差し出すつもりだと言われてしまい。
一ヶ月後の式典の時に満足させられる様に躾けられていく志弦。
アラブの王位継承も絡んだドラマティックなお話でした☆
イスハークのサディクに対する執着は強い愛ではないのでしょうか〜♫
今ひとつ苦手です
序盤からえげつないのが、いつまで続くのかと読むのが苦痛でした。途中から無理無理、心情変化を急展開した感じ。攻めも受けも魅力が乏しく感じました。