絲山秋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ遅すぎた中年、福岡に向かい、ふと京都に降りる。
そこには現在を把握していない、双子がいたが、今はどうやら。
コスプレ神父バンジャマンと交流。
結局双子に会うことはなかったが、その不在こそが隠れた透明の背骨である。
それは作中に形を変えて言及される。
「不在は、美化される。キリストだってそうだ。」
キリストなんかより歌子婆さんみたいな人が今現在生きているってことを美化したいね、という独白や、
なんで大人ってドライでソリッドではなく、生、なんだろう、といった感覚やに、
大いに共感。ずっとそう思っていた。
ちなみに「アブセント」はその双子の片割れ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ気ままな大学生活を送るヒデは、年上の女性額子との性的な関係に溺れていたが、結婚を決意した彼女に手ひどく振られてしまう。
社会人になったヒデは、いつしかアルコール依存症になり立ち直るきっかけをつかめずにいた。
一方額子も不慮の事故で左腕を失ったうえ離婚し、一人山間の村で生活していた。
全てを失い、絶望した二人が長い年月を経て再会した・・・
絲山さんの文章は読みやすく、気持ちが良い。
ヒデがなぜアル中になったのかよくわからなかったが、実際に酒浸りになるときもそんなものかもしれない。
ずっとヒデが抱いていた「行き場のない思い」って何なのだろう・・・額子もまた行き場なく山奥の村に流れ着いた。
互いに