あらすじ
真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を5連発で作る。さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
この作者の書く小説が大好きなので、思わず手に取ったのだが、大当たり。文章がいちいち面白い。くすくすっと笑ってしまうような、成る程と唸ってしまうような。
料理が好きな人、ことばの語感を楽しみたい人、どちらにもおすすめしたい。
Posted by ブクログ
数年前に購入して、何度も読んでる本。
特にレシピを作ってみたりするわけではないのに、気がつくと読み返している。
絲山さんはたぶん料理がうまい人なんだと思う。だけど、作中において絲山さんが自分のためだけに作る自炊料理にはなんとも言えないリアルなテキトーさがあって、そこが面白い。
ぶっきらぼうで時に繊細さのかけらもない言葉遣いのなかに、連載のために真冬に毎食そうめんを食べ続ける生真面目さや、トラバタって(好きな人ができて)食事が全く喉を通らない、挙句好きなひとにもらった卵を食べまくり絶賛する女子高生みたいな可愛らしさに作者の人柄が見えてくるような気がして、絲山ファンとして大変楽しめる一冊。
Posted by ブクログ
【本の内容】
真冬に冷やし中華に挑戦して惨敗し、締切と格闘しながら、満腹になれる丼を五連発で作る。
さらにはあまり食べないエスニック料理の食材を集めて悪戦苦闘、そしてオリジナルの豚キムチに舌鼓を打つ。
群馬県高崎市在住、一人暮らしの著者による試作に試作を重ねた毎日。
時に切なく時に笑える傑作料理エッセイ。
[ 目次 ]
力パスタ
冬の冷やし中華
大根一本勝負
すき焼き実況中継
GoGoお買い物
丼五連発
蕎麦屋で飲む酒
デパ地下チャーハン
豚キムチにジンクスはあるのか
春の日記〔ほか〕
[ POP ]
気に入ったものを食べ続ける、インスタント食品にひと手間かける、オリジナルメニューに挑む、季節感を無視……。
自由業のひとり所帯ならではの食事作りエッセーから伝わるのは「料理」というよりは「炊事」と呼ぶにふさわしい日々の営みである。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
絲山さん、いつもながら小説作品はクールなのに実物が面白すぎます。
言葉遣いも女性としては全くダメなところは絲山作品を知らずに本書だけ読めば敬遠してしまいそうですが、自分としてはこのギャップがクセになります。
Posted by ブクログ
おもしろかったー!同じもの食べ続けたり、発明したり。雑誌の食べものページにここまで真摯に向き合ってる人がいるだろうか、と(笑)食べ物が好きで真面目なことがよくわかる。ヘナッポはぜひ作ってみたいです!
Posted by ブクログ
雑誌の連載で絲山さんが身も心も削って書いていたらしい、自炊のお話。自炊らしい適当な感じで全く肩ひじ張らないし、めちゃくちゃおいしそうすぎてお腹が空く、ということもないかも。それでも久々に豚キムチ作って食べたくなった。
Posted by ブクログ
美味しい料理ができたばかりだけではなく失敗もあけっぴろげに書いています。
文章自体も竹を割ったような感じで堅苦しくありりません。
だから堅苦しくなく読めました。
私はこの作家さんを勉強不足で知りませんでした。
だから鬱って言葉がやたらでてくると思って調べたら精神疾患を患っていたんですね。
Posted by ブクログ
鬱なあなた、食いっぱぐれるほど忙しいあなたに、一番簡単で一番ボリュームがあって一人分の量の増減が簡単で材料買い置きができて、しかも嫌な世間を忘れられる空前絶後百鬼夜行天網恢々疎にして漏らさずスーパーエコノミカルグレイテストリミテッドなおすすめ料理、それはズバリ豚キムチです。他の何にも負けない自信を持って申し上げます。(私ってほんとに鬱かよ)
(P.68)
Posted by ブクログ
炊事エッセイ。
絲山さんはやっぱり変わった人だ。
面白かったし、美味しそうなのもあったけど
夜読むものではなかったみたい。
お腹が空いてくるから。。