絲山秋子のレビュー一覧

  • 逃亡くそたわけ

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    風変りなロードノベルです。精神病院を脱走した2人組という点ではありそうなのですが、逃亡的なドキドキが無いのは珍しい。
    正直絲山さんは淡い感触の中で引っかかりを作るのが上手いイメージなのですが、これは正直凡作でしょうか。いい作品多いので最初に読むなら他をお勧めしたいかも。
    でもこれ有名だし目を引くから思わず手に取ってしまいそうではある。
    悪い作品では全然ないですけど。

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    2020年10月12日
  • 袋小路の男

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    ばかだな、と言われるのが好きだと小田切は知っていて、それで毎回のようにばかだな、と言う。何度言われても日向子は快さを感じた。いつもきっちりしていて虚勢を張っている自分が、ばかだな、という言葉の前で角砂糖が紅茶に溶けるようにほろほろと崩れて、甘い気持ちになる。

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    2020年07月31日
  • ばかもの

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    ネタバレ

    な。なんだこれ?という小説だなあ、って印象。読んでいて、ビックリするほどに「そう行くのか!?」という展開。いやあ、驚きでした。中編?というか、短編?というか、極めて短い、あっちゅう間に読んでしまえるのに、ここまで展開変わるかね?という驚き。

    いきなり、主人公と、年上の恋人の女とのエロエロのシーンから始まり。その後。問答無用でフラれる。
    学生時代からの女友達が、何故かいきなり。宗教にハマりまくっている。
    主人公、気が付いたら、バンバンにアルコール中毒のダメ人間になる。
    そっから一応回復?して、まあ、あの、ええなあ、って感じの終盤に、流れ込む。

    という。いやもう。え?なんなんこの展開?という、

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    2020年06月04日
  • 小松とうさちゃん

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    (八重樫という未知の存在はいるものの)全体的に優しいお話。

    個人的に身近な土地の話も出てきてなんだか嬉しくなる小説。

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    2020年02月05日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    ストーリーのない話を、つらつらと書き綴ったお話。
    読んでいて面白くないってわけじゃないが、何も記憶に残らん。
    1週間後には内容を全部忘れる自信がある。

    きっと1ヶ月後には、記憶にない本として再読できると思うので
    ある意味お得な一冊。

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    2020年01月23日
  • 小松とうさちゃん

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    ネタバレ

    中編「小松とうさちゃん」
    短編「ネクトンについて考えても意味がない」
    掌編「飛車と騾馬」(小松とうさちゃんの前作)

    たいてい読んだ小説に関しては、エバーノートや未公開メモに詳しめのあらすじを書くのだけれど、本作はその必要はなさそう。
    50代冴えない男の、これが最後かもしれない恋を、40代のネトゲに嵌っている飲み友達が応援する。
    実は相手にも事情があって……、という内容。
    断章ごとに視点人物が変わる。それが3人、と思いきや4人。
    タイトルふうに言い直してみれば「小松と、宇佐美と、みどりと、ほんのちょっとだけ八重樫と」というところか。

    偶然が幾つか起こるが、それが虚構的に嘘っぽくなく、とはいえ

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    2020年01月15日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    季節の生江を表す二十四節気七十二候のうち春から夏の十二の候を題にして、十二人の作家の掌編集。
    七十二候のとらえかたが様々で、面白い。

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    2019年10月02日
  • 薄情

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    ストーリーがあるようなないような、どこか現実感のない日常を描きながらも、最後主人公の宇田川は現実に希望を見出して終わる。ぼんやりと読んでしまったが、実は緻密に構成された作品であることがわかった。もう一度読んだらまた味わいが変わるような気がする。

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    2019年06月23日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    村田沙耶香さんがやっぱ面白かった。どうやったらこんな不思議で面白いこと思いつくんだろう。
    私は野生に返るといって家を出た姉と、女3人で暮らし人工授精で子どもを持とうとしている妹の話。ぽうという声。
    村田さんの作品が読めたので大満足です。

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    2019年05月29日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    二十四節気、七十二候テーマの12作。
    日々の変化や季節の移ろいを表す、その言葉の意味の楽しさにはっとする瞬間。
    流されるままの同じ日々だと見誤っているわたしへの気づきになればいいな。

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    2019年05月21日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    12人の作家さんが旧暦の七十二候をテーマに執筆した小説集。春夏編。
    気になる作家さんが書いているので読んでみたかったのです。それに12人! 豪華執筆陣。装丁も綺麗ね。季節を表す言葉、日々の生活で変化を感じたこと、素敵で、自分の生活も日々に流されるだけでなく、自然の声に目を向けたくなりました。それぞれ短いですが、作家さんの色が出ていて楽しめました…際立っていたのは村田沙耶香さん、好み的には前半の方。

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    2019年05月17日
  • 薄情

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    谷崎潤一郎賞受賞作。
    エンタメ作品というよりも文学性が強い作品。
    兎に角、群馬、群馬、群馬。
    自然、土地勘、生活の息づかいに至るまで群馬。
    群馬県民読むべし。

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    2019年04月25日
  • 薄情

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    群馬とその周辺の地名が多く出てくる。群馬に少しばかり行っていたことがあるが、聞き馴染みがある地名が出ることによってなんとなくそこの世界に入りやすいような、切ない感覚を覚えるような。宇田川の感情、思考がなんとなくわかるような。
    全部なんとなく、、、そんな感じ。

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    2019年03月18日
  • 薄情

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    広々とした群馬の土地感と、人間関係の狭く近しいさまが対比していて面白い。人や事を受け止めた上で受け容れない、守り維持するための薄情さがそこにはあった。(守る対象は個人だったり自身だったり、コミュニティもしくは縁そのものだったり)
    距離感、視え方、がテーマなのかな。それは地方でばかりあるものではないのだけれど、舞台をそうしたことで背景の長閑さが読み心地を大らかにしてくれていたように思う。

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    2019年03月15日
  • ばかもの

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    どうしようもないアル中のヒデの物語。

    というのは端折りすぎで、群馬の各地域を、登場人物を通して活き活きと描き出した気持ちのいい作品。ばかもの。

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    2019年01月05日
  • 末裔

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    なんと不思議なお話。自分の家の扉の鍵穴が無くなるんだから。向こうの国とこっちの国が交流する。過去と現在が交流する。

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    2018年10月20日
  • 逃亡くそたわけ

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    精神病院に入院する躁鬱病の「あたし」が同じ患者仲間で
    慶応大学出の東京オタクの「なごやん」を巻き込み
    九州を逃亡する話。
    何がきっかけで、何をもって執着地点を決めたのか
    ここで終わりと決める。
    なんでそこだったんだろう・・・
    最後に逃亡ルートの図があるんだけど、その短さが 寂しかった。
    短いけれど、滑稽で、ちょっと切なくて ハラハラしながら読めました(p^_^q)

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    2018年09月17日
  • 絲的サバイバル

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    アウトドアは割と好きだ。
    というか、少しハマっている。
    どれぐらいかというと、ひとりでキャンプするぐらいだ。
    川端賞・芥川賞作家である絲山さんのスタイルは、単独行だったり知り合いと一緒だったりする。
    わたしはキャンプをするなら、だだっ広い野原の真ん中あたりにテントを立てて、あとは暇に任せてぐだぐだ時間を潰したい派だ。日がな一日、読書したり、昼寝したりする。
    だから、歩き回ったり、決して釣りなんかに手を出さない。
    絲山さんのスタイルはわたしとは大違いだから、同じことをしたいとは決して思わない。
    同じところはお酒が好きなところぐらいだろうか?
    絲山さんは料理も上手そうだけど、わたしは白飯があれば、

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    2018年09月14日
  • 薄情

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    ネタバレ

    地元、出戻り、余所者。都会への劣等感。
    悪い意味だけではない、気遣いとしての薄情。
    そもそも中心のない性格。
    雄弁でない自問自答。句点省略で独特な文体に。
    打算的な女たち。

    やはりロードムービーで唐突に少年と交流を持つが、彼も忘れがたい。

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    2018年09月12日
  • 絲的サバイバル

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    一人キャンプをしてきた体験記をエッセイとしてまとめている点は良かった。ただ、群馬在住であること、自家用車を持っていることなどから、読者がすぐに参考にして真似できるかというと難しい。

    独身アラサー女性でも楽しめるキャンプというのは、誰に対してもやさしい設計のキャンプだと思う。静かな夜に一人物思いに耽るとか、地元のおいしいものを七輪で調理してたらふく食べるとか、読んでいてホッコリした気持ちになる。いつか七輪を買って好きなものを好きなだけ焼いて食べたい。

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    2018年07月22日