絲山秋子のレビュー一覧

  • 妻の超然

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    3編ある。
    三人称、一人称、二人称と視点を変えて、
    それぞれ物語の登場人物たちが
    修復、別離、自己批判を超然と受け止める。

    順を追って文学性が高くなって読者にも
    幅をもった解釈が必要になってくる。

    果たして最後に絲山女史は何を伝えたかったのだろうか。

    例え文学の行き着く先が
    いかがわしい廃棄物や
    音さえもない滅びであったとしても、

    絲山女史は凡庸な読者など差し置いて
    どんどんと文学の高みへ駆け上がってゆく。

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    2013年09月16日
  • 妻の超然

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    妻の超然、下戸の超然、作家の超然、の三編。
    妻の超然が一番好きかな。一度壊れたものはあんな風にうまく戻らないと思うが。
    そういう意味では下戸の超然が現実的な展開だったかな。

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    2013年09月15日
  • 忘れられたワルツ

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    収録されている7編の読み切り短編はいずれも「小説新潮」(2012年3月号~2013年3月号に掲載されたもの。

    彼女の小説は、その乾いたユーモアが独特なテイストを生むのだけれど、今回は震災後の世界を取り上げながら、「一人語り」の実験的な試みにチャレンジしていて、その感性が研ぎ澄まされた感が強い。

    たとえば、『神と増田喜十郎』なんてすごい。なにしろ「神様」が俗人のごとく登場し独り言を呟くのだから、、、

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    2013年07月28日
  • 忘れられたワルツ

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    【収録作品】恋愛雑用論/強震モニタ走馬燈/葬式とオーロラ/ニイタカヤマノボレ/NR/忘れられたワルツ/神と増田喜十郎

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    2013年07月27日
  • ラジ&ピース

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    おのれの弱さが他人の目には強さであるように映ることがある。
    なぜかといえばその強さとは、弱さを覆い隠し守るための鎧のようなものだからだと思う。
    でも内心、その鎧の重さに辟易していたりする。

    『ラジ&ピース』も『うつくすま ふぐすま』もそんな短編で、少し乱暴にまとめると30代の女が武装解除するという話。

    あまりにすとんと変化が訪れるので、ちょっと物足りなかった。

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    2013年06月24日
  • ラジ&ピース

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    あまりにも読みやす過ぎて、内容が訴えてくることを意識しているのに通過してしまったかのような、そんな読後感さえ。「うつくすま ふぐすま」のような痛快譚の方が、著者の持ち味が現れていて面白かった。

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    2013年06月14日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    引っ越しの朝、男に振られた。やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候―遠い点と点とが形づくる星座のような関係。ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」併録。(「BOOK」データベースより)

    イッツ・オンリー・トーク、すべてはムダ話だとエイドリアン・ブリューが歌う。

    セックスなんてトーストを焼くようなものだと考える優子と問題を抱える男たちとの話。出てくる男たちがちぐはぐで面白い。「男との関係を「点」のイメージであって「面」であってはならなかった。ましてや時間軸の設定

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    2013年04月13日
  • 妻の超然

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    超然とした人たちの話。

    前2作はテンポ良く読めたけど
    作家の超然だけはなんだか手強かった。。
    この作家は絲山さんっぽいんだろうか。

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    2013年03月24日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    たまにはこーゆー病んでる小説もいいかな。嫌いじゃない。短編2作品を収録してるんだけど、2作目のほうが受けはいいとおもうw 篤くんから学んだことあったわー。勉強になりましたw
    でも多分人にこれをオススメするときは人を選ぶと思う。

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    2013年03月23日
  • 絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか

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    炊事エッセイ。

    絲山さんはやっぱり変わった人だ。
    面白かったし、美味しそうなのもあったけど
    夜読むものではなかったみたい。
    お腹が空いてくるから。。

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    2013年03月19日
  • ラジ&ピース

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    「世の中には、狂人と変態以外いません」な話。

    絲山さんの本を読むとそんな気もしてくる。

    東京に近い中途半端な田舎では
    ラジオはNHK以外満足に聴けなかった。

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    2013年03月17日
  • 絲的サバイバル

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    女性がひとりでキャンプ!?
    それも真冬の日本海だったり、お友達の家の庭だったりする。
    読み進むに連れて、私もトライしてみたくなった。
    災害時にも役に立ちそう。

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    2012年12月22日
  • 末裔

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    面白かった。著者は悪くない。この作品は好きだ。集中力に欠けたこちらのコンディションの問題で、あまり心に残らなかった。著者には申し訳ない。本作は、しみじみ良い作品だと思う。

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    2012年11月09日
  • ラジ&ピース

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    ラジオ好きで、毎日ラジオを聴いている私のようなヤツには、よく響く作品。頷けるところ多し。率直。何ということもなく過ぎていく日常のひとこまを、気まぐれに切り取って、ほいっと目の前に差し出されたような作品。

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    2012年11月09日
  • ラジ&ピース

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    なんか心が痛くなる『ラジ&ピース』。それは思い当たるところがあるからなのか、頑なな不器用さに共感出来ないからなのか。
    走り屋さんの女医と出会って前向きになっていく姿を友達のように応援。

    それとは対極にスカッとした『うつくすま ふぐすま』
    こっちは男なぞ待たぬよ。育てそこなった男なんて、寝て起きたらポイです。爽快。

    『えび学の人びと』が実在することに笑ってしまった。

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    2012年09月01日
  • 末裔

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    「生きるのに必死」と「死」はぞっとするほど近い、境界線が複雑に入り組んだ場所にある。あるときは生きる方に傾き、あるときは一瞬にして死に傾いてしまう。
    (P.245)

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    2012年08月29日
  • 末裔

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    家の鍵穴が消えて家に入れなくなるというシュールな出だし。犬が喋りかけてきたりとどこか現実感が希薄な世界の中を、自分のルーツを求めて彷徨う主人公。物語としては起伏が少なく退屈しそうなものなのに、どんどん読めてしまうのは作者の筆力か。絲山さんの作品の中では地味なほうに入ると思いますが、嫌いじゃないです。

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    2012年08月26日
  • ラジ&ピース

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    「うつくすま ふぐすま」の「なかのかな」が可愛い。微笑ましく心癒される。他方、もう一人の「なかのかな」は正反対だ。「男と別れるっていい気持ちだ。雲がみるみる晴れてきて日が差し込んできて、一斉に蝉が泣き出したような嬉しさだ。別れたらエネルギーは自分のことだけに使える。全部前向きに使える。」冷徹で容赦がない。別れて「どこまでも爽快」だなんて言われないようにしたい。

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    2012年08月03日
  • 絲的メイソウ

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    夜9時に寝て、朝4時に起きる生活。うらやましい…。

    「男友達の彼女や奥さんはみんな、かわいく、きれいに見えるのに、女友達の彼氏がかっこ悪く見えるのはなぜだろう」
    全くその通り!

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    2012年06月27日
  • 末裔

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    ある日、家に帰ってくると鍵穴がなくなっていた。
    家に入れなくなった男は、運命?過去?のようなものに導かれながら放浪する。

    うぅん、不思議な話です。
    主人公のオジサンの思考も夢と現をいったりきたり、といった感じだし、謎も謎のまま。

    でも、オジサンの帰還と共になんだかストンと全てが帰ってくるような。
    よくわからないんだけれど(笑)面白かった。

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    2012年06月20日