絲山秋子のレビュー一覧

  • ラジ&ピース

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    「世の中には、狂人と変態以外いません」な話。

    絲山さんの本を読むとそんな気もしてくる。

    東京に近い中途半端な田舎では
    ラジオはNHK以外満足に聴けなかった。

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    2013年03月17日
  • 絲的サバイバル

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    女性がひとりでキャンプ!?
    それも真冬の日本海だったり、お友達の家の庭だったりする。
    読み進むに連れて、私もトライしてみたくなった。
    災害時にも役に立ちそう。

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    2012年12月22日
  • 末裔

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    面白かった。著者は悪くない。この作品は好きだ。集中力に欠けたこちらのコンディションの問題で、あまり心に残らなかった。著者には申し訳ない。本作は、しみじみ良い作品だと思う。

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    2012年11月09日
  • ラジ&ピース

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    ラジオ好きで、毎日ラジオを聴いている私のようなヤツには、よく響く作品。頷けるところ多し。率直。何ということもなく過ぎていく日常のひとこまを、気まぐれに切り取って、ほいっと目の前に差し出されたような作品。

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    2012年11月09日
  • ラジ&ピース

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    なんか心が痛くなる『ラジ&ピース』。それは思い当たるところがあるからなのか、頑なな不器用さに共感出来ないからなのか。
    走り屋さんの女医と出会って前向きになっていく姿を友達のように応援。

    それとは対極にスカッとした『うつくすま ふぐすま』
    こっちは男なぞ待たぬよ。育てそこなった男なんて、寝て起きたらポイです。爽快。

    『えび学の人びと』が実在することに笑ってしまった。

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    2012年09月01日
  • 末裔

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    「生きるのに必死」と「死」はぞっとするほど近い、境界線が複雑に入り組んだ場所にある。あるときは生きる方に傾き、あるときは一瞬にして死に傾いてしまう。
    (P.245)

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    2012年08月29日
  • 末裔

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    家の鍵穴が消えて家に入れなくなるというシュールな出だし。犬が喋りかけてきたりとどこか現実感が希薄な世界の中を、自分のルーツを求めて彷徨う主人公。物語としては起伏が少なく退屈しそうなものなのに、どんどん読めてしまうのは作者の筆力か。絲山さんの作品の中では地味なほうに入ると思いますが、嫌いじゃないです。

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    2012年08月26日
  • ラジ&ピース

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    「うつくすま ふぐすま」の「なかのかな」が可愛い。微笑ましく心癒される。他方、もう一人の「なかのかな」は正反対だ。「男と別れるっていい気持ちだ。雲がみるみる晴れてきて日が差し込んできて、一斉に蝉が泣き出したような嬉しさだ。別れたらエネルギーは自分のことだけに使える。全部前向きに使える。」冷徹で容赦がない。別れて「どこまでも爽快」だなんて言われないようにしたい。

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    2012年08月03日
  • 絲的メイソウ

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    夜9時に寝て、朝4時に起きる生活。うらやましい…。

    「男友達の彼女や奥さんはみんな、かわいく、きれいに見えるのに、女友達の彼氏がかっこ悪く見えるのはなぜだろう」
    全くその通り!

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    2012年06月27日
  • 末裔

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    ある日、家に帰ってくると鍵穴がなくなっていた。
    家に入れなくなった男は、運命?過去?のようなものに導かれながら放浪する。

    うぅん、不思議な話です。
    主人公のオジサンの思考も夢と現をいったりきたり、といった感じだし、謎も謎のまま。

    でも、オジサンの帰還と共になんだかストンと全てが帰ってくるような。
    よくわからないんだけれど(笑)面白かった。

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    2012年06月20日
  • 絲的メイソウ

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    最初はなかなか乗れなかったけど、祭嫌いのあたりからのってきてタバコのお話の辺りから面白くなってきて一気に読みきってしまった。絲山さん恋愛無駄とかいいつつもある種の恋愛体質に感じる。

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    2012年06月12日
  • エスケイプ/アブセント

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     アウトローな雰囲気を醸し出す主人公は、左翼運動から身を退いた40の男。ぶらりと訪れた京都でコスプレ神父に出会い、・・・という小説。

     1966年生まれが生き抜いた時代とか政治セクトとか革命というのは、'80s生まれの自分にはいまひとつ・・・というより、全く想像が及ばない。彼らなりの青春のかたちなのかな、くらいにしか受け止めていないが、間違っているかもしれない。
     文体がぶっきらぼうで主人公も何となくぶっきらぼう且つアウトロー。だけど、話が進めば進むほど、かれが 現実世界に絡め取られていくようで安心する反面すこし寂しい気がした。長年探していたレコードを聞き終えるとともに「ひどく蒸し

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    2012年04月24日
  • ラジ&ピース

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    絲山秋子の文体や作品の中に充満している空気感、曇り空からほんの少し覗く太陽の光のような、好転の兆しが本当に好きだ。

    大きな波が岩肌にぶつかって割れて散るような激しさはないけれど、密閉容器に煙がどんどん立ち込めていくような、静かな圧迫感が凄い。
    本の薄さからも分かる通り、言葉は少ない。
    けれども、こちらに投げられる野枝という女の、世界に対する期待感の無さや虚無感は計り知れないものがある。

    だからこそラストに訪れる、決して派手な大団円ではない、喉に刺さった小骨が抜けるような小さな解放が沁みる。
    これからずっと幸せだろうという予感ではなく、とりあえず明日は大丈夫だろうというくらいの幸福感を描くの

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    2012年04月18日
  • 末裔

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    妻を亡くし、子供たちは家を出た。省三は、自らの系譜に思いを巡らせる。父や伯父の持っていた教養、亡き妻との日々、全ては豊かな家族の思い出だった…。懐かしさが胸にしみる長篇家族小説。

    夢か現か…という不思議な味わいを持つ作品。糸山秋子の筆力だからこそなせる業なのだろうが、最後まで何となく読まされてしまった。ただこれまで私が読んだ糸山作品にはどこかしら毒があったけど、今回それはあまり感じられなかった。
    (C)

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    2012年09月23日
  • イッツ・オンリー・トーク

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    はじめて絲山さんを読む。
    精神病の主人公が、一癖ある男たちと過ごす日常。よくある日常とは遠い出来事ばかりだが、文体は淡々としていて、感情が抑え目なところが丁度良かった。「痴漢」ってネーミングの男が魅力的に描かれているのが面白い。
    「それはパンをトーストするのと同じくらい単純なことで、理由も名前もない、のっぺらぼうのトーストは食べてしまえば実にあっけらかんと何も残らないのだ」

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    2015年10月20日
  • 末裔

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    2012.03.15. 久しぶりの絲山さん。淡々と身に起こる、普通じゃないこと。とりあえず、淡々と受け入れるしか、ないねぇ。不思議な空気感を醸しています。独語の印象は、「袋小路の男」に近い感じ。青い鳥を探しに。

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    2012年03月17日
  • ラジ&ピース

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    表題作は、あんな風にともだちになれるのかなって思った。
    うつくすまふぐすまは、うつくしまふくしまってことかな。

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    2012年02月05日
  • 末裔

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    「妻の超然」よりは断然いいのだけれど・・・男性の心理描写も巧みだし。娘との会話などもいいのだが、結末にまとまりがないというか、消化不良気味。私の中では「海の仙人」に程遠く、残念。

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    2012年01月30日
  • ラジ&ピース

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    感情は抑える必要もない。音楽のように豊かに溢れ出せばいい。悲しみも、喜びも、ときには怒りだって。たまには踏み外したっていい。(本文より)

    群馬のローカルネタ、ラジオの現場の描写が新鮮。
    なじめない、なじまないでやってきたローカルFMでパーソナリティを務める30代の主人公、新しい土地で出逢う人たちとのやり取りで、良い感じにこれまでのスタンスが乱れほぐれる。基本的・根本的に改めたり省みたりするようなものではなく、これもいいかもしれんくらいのもの。

    そうそう変えられるものでもない自分のやり方や人づきあいの癖ってあって。誰かに意見されることもないし、もういいねんって、思ってたもんが、ちょっとしたき

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    2012年01月08日
  • 末裔

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    家に鍵穴がなくなって家に入れないオヤジの放浪記。最後は何となくハッピーエンドだが、もっと面白い結末を期待していたので残念無念。

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    2012年01月01日