絲山秋子のレビュー一覧

  • エスケイプ/アブセント
    あいも変わらず良く分からん中身だなあ。
    しょうもないことを淡々と書き連ねってる。
    絲山さんは何を言いたいのだろうか。
  • 妻の超然
    「超然」を描いているが、読後感はまったく超然とはならない。
    むしろ、なんとも言えない焦燥感というか、もやもやが残る。それこそがこの小説の影響力なのだろうと思う。すっきりしない、胸にひっかかったものの正体は何なのか。
    (2013.4)
  • 妻の超然
    表題作「妻の超然」が凄い。これだから糸山さんは・・・!
    もやっとしてたものを少し晴らしてくれた。思いがけない形で。
  • 妻の超然
    絲山秋子、はじめて読んだ。
    とてもよかった。

    『妻の超然』
    『下戸の超然』
    『作家の超然』

    だんだん刺激が強くなるので、著者に何か試されている気もする。
    『作家の超然』なんて、二人称でしかも「おまえ」ときた。

    ミラン・クンデラ曰く、
    「文化は生産過剰、活字の洪水、量の多さの中で消えていく」。
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  • イッツ・オンリー・トーク
    絲山さんのかく物語はいつも静かでさびしげ。きっともっとドラマチックに描こうと思えば描けるのだけど、淡々としている。その静けさが私はとても好き。わーわー騒ぐクラスメイトたちの背中をぼんやり眺めている、あの感じに似ている。少し村上春樹を思い出した。
  • 妻の超然
    見た目超然としているようであっても心の中はそりゃあ、バタバタしてるもんなんだな…
    人は愚かでそして強がり。
    だからいとしい。

    最後の「作家の超然」は作者の思いが強くあらわれているね。
  • 絲的サバイバル
    一人キャンプをするエッセイ。

    絲山さんやっぱり面白い人だ。
    ひとりキャンプはなかなかハードル高いけども
    ひとりでまたどっか行こうかな。
  • ばかもの
    ばかものの話。

    映画化しても面白くないだろうよ。
    活字だからいいのに。。

    翔子ちゃんがその後幸せになれたのかちょっと気になります。
  • 絲的メイソウ
    久々エッセイ。

    絲山さんだから。

    思ったとおりの人だったけど
    本を読まないのはちょっと意外かな。
  • 妻の超然
    「そうやっていつまでも超然としてればいいよ。私は、もう合わせられないけど」とは帯文。
    帯読んだ時は言う側で思っていたのに、読み通した後は完全に言われる側の心地だった。
    そういう視点の転換が、純粋に、本読みの楽しさ。
    絲山さんの小説が本当に好き。
    3編入った中編集なんだけど、ひとつ読むごとにこの本の良...続きを読む
  • ラジ&ピース
    東京で生まれ育ちながら東京嫌いのラジオDJ、野枝。仙台でDJをした後、思い立って群馬のラジオDJに。医者らしくない医者の沢音、リスナーである「恐妻センター前橋」、群馬・高崎でのいくつかの出会いの中で美丈夫(本当の名前は忘れたらしいが)という過去にいた唯一の彼氏の存在も徐々に薄まり、今の自分を受け入れ...続きを読む
  • ラジ&ピース
    人と人の距離感がいい感じ。読んでて心地良いのは、作者と登場人物との距離感も同じように保たれているから、かな?
  • エスケイプ/アブセント
    あぁーこの軽い感じ。けど重い感じ。なんか矛盾した感じ。このメンドくさい感じ、自分とダブります(別に自分は活動家でもなけりゃ左翼でもないんだけど)。
    「元」左翼活動家である正臣が、妹の家に転がり込んで「マトモな」生活を送る(送ろうとする)までの間に訪れた京都で過ごす1週間程の出来事。
    左翼的思想だって...続きを読む
  • 絲的サバイバル
    絲山秋子の絲的サバイバルを読みました。
    絲山秋子が高崎の近場で一人キャンプを行い、その経緯をエッセイに書くという企画のエッセイ集でした。

    出不精なkonnokとしては、キャンプの話はピンと来ない内容でした。

    しかし、絲的メイソウと同じような、新鮮なレタスのサラダのようなシャキシャキした歯切れの良...続きを読む
  • 絲的サバイバル
    絲山さんの、主に群馬での1人キャンプの様子を綴ったエッセイ集。

    楽しそうだなー。
    群馬に行ってみたくなる。
  • ラジ&ピース
    装丁の爽やかさをあっさりと裏切るエッジの効き具合。
    一見冷めている様でいて、どこか温かい独特の雰囲気。
    突き抜けた突き放し加減?に思わず噴き出してしまったり。
    人との距離感てほんと難しい。

    業界の裏話やリスナーとのやりとり、ローカルネタも面白かったです。
    読後感よろしいです。
  • 末裔
    「鍵穴はどこにもなかった。」
    この一文から始まる。
    安部公房の路線だろうかと首を傾げつつ読み進めるに、個人とか、家族とか、親族、先祖、遂には日本にまで至ってしまった。
    そして至るも、日常へと戻ってゆく。
    一つ一つの物事を昇華させ、残りも昇華へ導いていく。
    なんとも不思議な感覚に陥る。

    もう一度、じ...続きを読む
  • 末裔
    富井省三、乙。

    不思議な話だったなー。
    自宅ドアの鍵穴がなくなるなんて。

    早く起きなきゃいけないのに、読むのをやめられず一気読み。

    ビビりの自分にはちょっと怖くて、
    ちょっととっ散らかってて、でもホッとして、高揚感もあって。

    やっぱり絲山さんが好きだ。
  • ラジ&ピース
    自分で捨てておいて、
    それなのに気づけば焦がれて
    奪われていたりする。

    我を通すのも、力むのも大変。

    とじこもるのは簡単。
    でも少しだけひらいてみると、
    なんだか気持ち良い。

    昨日と同じ景色なのに、晴々していたりする。

    「ラジ&ピース」
    「うつくすま ふぐすま」
    の二編が収められています。
    ...続きを読む
  • 末裔
    現実と空想の境界がはっきりしていないのが逆に心地よい。
    20年後の不安がチョットだけ解消?
    携帯電話の赤外線通信を宇宙人の性交と表現、最高。