絲山秋子のレビュー一覧

  • 御社のチャラ男

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    私も会社員なので最初は分かるこういう人いるよねって共感しながら楽しく読んでたんだけど、読んで行くうちに自分の想像するチャラ男像とはなんか違ってきた。まずそこまでチャラくないのでチャラいってなんだっけ?となり、「世渡り上手い」って書かれてるわりに登場人物殆どから嫌われてるので、全然上手く渡れてなくない?ってなる。三芳部長はヘタレおじさんである種の女性からほっとけないと囲われてる感じがもはや太宰治を連想させ、自分の会社の世渡り上手なチャラ男たちに投影できなくなった…
    ただひとつ、無駄にとんがった靴を履いてるはあるある。

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    2025年04月02日
  • 袋小路の男

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     2004年第30回川端康成文学賞を受賞した表題作含む3編収録の短編集。
     他人が自分のことをどう思っているのか、またあまり大きな声で言えないが、自分が他人のことをどのように捉えているか。このあたりの心理描写が巧みに描かれている。

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    2024年11月30日
  • 沖で待つ

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    「いつか君に出会って欲しい本」で紹介されていたので読んでみる。短編が3作。
    2本目がタイトルの「沖で待つ」

    新卒で入った住宅関連会社の同期の男女、営業所は離れたり、片方は結婚するものの友情は続きどちらかが死んだら「パソコンのHDDを壊す」約束をする話。

    新卒で入った会社で同期とワイワイやっていた事は、私もとても楽しい記憶の1つで、その頃を思い出したりして楽しい。間違いなくそれも青春の欠片だと思う。この約束の話は聞いたことがあり、この本読んだことあったっけかな?とログを見直すも無い、なんだったかな。

    さんさくめは、ひらがなばかりでよみずらかったのでななぺーじめで、よむのをやめた。

    1作目

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    2024年10月06日
  • イッツ・オンリー・トーク

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     2003年第96回文學界新人賞を受賞した表題作に「第七障害」を併録した一冊。
     深すぎるわけでもなく、浅すぎるわけでもなく、自分にとってはちょうど心地のいい距離感にいる人達。初めは点のような存在だったのに、いつの間にか線で結ばれて、それでもその線はそれ以上太くなることはない。そうした関係はなかなか築けるものではないけれど、必要なんだと改めて気付かされる。

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    2024年10月06日
  • 離陸

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    ネタバレ

    人のゴールは死しかないもんなと、(悲観では無く)静かに受け入れられる本。
    結局、人の「真実」なんて確かめようが無い。
    あるのは、誰の目から見ても確かな死だけ。
    こう書くと、ものすごく暗くて陰惨な物語のようだけど、読み口は不思議なほど重たく無い。
    わりとボリュームのある本だけれど、他の方の感想にもある様に一気読みさせられる。

    面白くて面白くて辞められない!と言うより、
    淡々と無理のない速さで歩いているから、ついいつもより長く歩いて遠くまで来てしまった、という感じ。

    無性に空港に行きたくなったし、飛行機に乗りたくなった。
    空港と空の上の空間は、確かにあの世とこの世の中間みたいだなと感じていた。

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    2024年09月30日
  • 御社のチャラ男

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    タイトルからして少し笑えるようなストーリーをイメージしがちだけど、凄く重たい内容の連続だった。
    人が大なり小なり持つダークサイドを巧みな表現力で赤裸々に語る短編?の積み重ね。分からんでもないけど、もう少し楽観的に、楽しいことを考えてみようよ、そんな気持ちで読み進めた。

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    2024年09月21日
  • 御社のチャラ男

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    日常のちょっとしたモヤモヤ感を言葉として明確に描くのは上手だと思う。お話しとしてはモヤモヤしてしまうところがどうだろう?

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    2024年09月01日
  • 沖で待つ

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    忘れていた新人時代を思い出し、自分にとって大切な経験だったのだと思い至る。
    芥川賞受賞作の表題作の前に「勤労感謝の日」が置かれているが、この順番で読んだことで、それぞれの面白さがより味わえたような気がする。

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    2024年08月31日
  • 神と黒蟹県

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    タイトルに惹かれ、初めて絲山さんの作品を読みました。すごく不思議な内容でしたが、登場人物のセリフがとても心に刺さったり説得力があったりし、現実的な部分と架空の部分の線引きが絶妙でした。

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    2024年08月29日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    表紙がとても綺麗で手に取りました。

    二十四節気は知っていても、それをさらに三等分した七十二候は知らない人が多いのでは?

    わたしも今回初めて知りました。
    雉始雊(きじはじめてなく)というように、動詞で示されているのが、分かりやすい。
    どれも現代人にも理解できるもので、時代が変わっても季節の移ろいは変わらないものだなと思います。

    この本では、二十四節気の春夏部分を抜き出し、また、各節気の真ん中の七十二候をタイトルに各自が短編をお書きになっています。

    思えば、短い作品は触れてこなかったので、どれも不思議な余韻を残す終わり方で、こちらの想像力や読解力を掻き立てるなぁと短編の面白みを初めて知りま

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    2024年08月05日
  • 神と黒蟹県

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    ネタバレ

    地方に暮らすいろんな人と神のお話。
    地方(田舎の方)に暮らす人の感覚とかすごくわかるなぁと。
    黒蟹は、なんとなく北陸のイメージで読んでしまいました。

    赤い髪の彼の話が1番好きだったかな。

    割と長い時間軸で色んな人を見たので面白かったです。
    あと絲山さんの文章は、途中でメモしたいワードがたくさん。おばさん、おばあさんである時間の長さとか。『賑わいの創出』と『怒られの発生』とか。ヤンキーの世襲とか。面白かったなぁ。

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    2024年07月15日
  • 沖で待つ

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    芥川賞受賞作ということで手に取った。バブル、男女雇用機会均等法成立など、何十年も前の時代背景で共感しにくさが否めなかったのが正直なところ。後書きの解説含めて、当時はこうだったんだなあ、と思った。

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    2024年07月06日
  • 神と黒蟹県

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    ネタバレ

    旅する感があります。

    神さま…と。
    章末の黒蟹辞典が面白い。
    架と、実。

    キリ蕎麦と、テラ蕎麦。
    架の方言。
    落雁と、きんつば。
    所々登場の神。
    お弁当コンテスト。

    『なんだかわからん木』
    『赤い髪の男』
    が、よかった。

    そして、神は⁉︎

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    2024年07月02日
  • 神と黒蟹県

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    ネタバレ

    ほんとにありそう!と思える設定の細かさがすごい。出てくる人がちょっとずつ交わる(コーキと再会,とかはない)感じが絲山さんらしい。何ともほっこりした読後感。

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    2024年07月01日
  • 神と黒蟹県

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    地味で微妙な架空の県、黒蟹県。架空なのに、というか架空ゆえに、リアリティがありすぎる。誰もが「あの地域かな?」と自分の知っている地名を思い浮かべたくなるような、地味でありがちな日常。
    各章ごとにその回に出てきた言葉の辞典がついているが、それが架空のものと現実のものがないまぜになっていて面白い。
    「半知半能の神」がときどき出てきて、でもすごいことが起きるわけでもなくて、どこで暮らしても人間ってなんかみんな同じような感じで変だよな。。
    と混乱してくる。

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    2024年06月02日
  • 袋小路の男

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    純愛というより、特定の他人に対して甘えることを通して、それによってなんとか自分と世界のバランスを維持している、そんな関係を描いている。それは一種の共依存なのだろうが、その言葉で簡単に片付けてはいけないと一方でそのようにも考えてしまうのは、描かれた二人の時間の確かさにあるのだと思う。

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    2024年05月23日
  • 御社のチャラ男

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     ある地方都市の食品会社で「チャラ男」であると自他ともに認める中年男性を、さまざまな人の目を通して描く連作短編集。
              ◇
     ジョルジュ食品の営業を担当する岡野繁夫(32)は、今日も各取引先を回っていた。
     岡野は要領の悪い人間だが、営業という仕事は気に入っている。どこから弾が飛んでくるかわからない社内で気を張り詰めているよりも、外へ出て自分のペースでノルマをこなす方が性に合っていると思うからだ。

     その日、外回りを終えた岡野繁夫が事務所に戻ると、同僚の山田さんが逮捕されたと耳にした。以前からあった窃盗癖が顔を出したらしい。
     警察での事情聴取に社長が直々に出向くことになった

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    2024年05月12日
  • 御社のチャラ男

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    相変わらずサラリーマンというものをよく描いてくれる。サラリーマン曼荼羅の完璧な絵図。大好きな作品ではないけれど、読んで良かった作品。

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    2024年04月29日
  • 袋小路の男

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    3つの話から構成されていて初めの袋小路の男がラブレター?で2つ目がそなアンサー的な話になっている
    不思議な関係の2人の物語
    出会ってしまったが結ばれる事なく続いていく、これはもはや純愛なんだろうかと思いました
    くっついたらいいのにと思ってしまいますが、そうならないのが不思議な関係なんでしょうね
    3つ目のお話は別の話と思うのですが、何か関係が隠されてるのでしょうか?
    最後がすっと終わってしまいよくわかりませんでした

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    2024年04月08日
  • 神と黒蟹県

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    架空の黒蟹県を作り、よくある隣市との小競り合いなどを描いた作品。架空とはいえ作り込みががしっかりしているのでもう少し物語を広がらせても良かったのにと少し残念で勿体無いような気がした。面白い作品だった。

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    2024年03月26日