絲山秋子のレビュー一覧
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精神病棟から抜け出した2人のロード小説。
凄い劇的な事件が起きる事もなくダラダラ旅してるだけなんだけど、それが良い。
ただ、ロードムービーやロード小説の醍醐味は個人的には別れのシーンと思ってるけど、そこがこの作品では消化不良だったかな。Posted by ブクログ -
独特の文体がリアルで描写が細かい。
『勤労感謝の日』に出てくるお見合い相手がとにかく嫌なやつ!嫌なやつっぷりを見事に書いてる。
住宅設備メーカー勤務の男女の同期のお話『沖で待つ』芥川賞受賞作。同期って友達とも同僚とも違うなんか特別な関係なんだよね。その辺りを丁寧に書いてて面白かった。Posted by ブクログ -
最近仕事忙しくて本読めなかったけど、合間に読みました。短編が3つ。1つ目と2つ目は同じ登場人物の話。恋愛小説ですが、心理描写は細かくしているものの、全体的には淡々と簡明に書いている印象。共感とかはなかったけど、詩的で良いんじゃないでしょうか。Posted by ブクログ
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逃走くそたわけ(2005年)から14年。
2019年から始まる物語。
年月を経て、青春の特別感は過ぎ去り。
小市民的に暮らす様子はそれなりに愛おしいけれど、14年前の繊細で未熟でラディカルな花ちゃんとなごやんが愛おしくて心地よかった。別物だと割り切ればいいと思いつつ。。
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村上春樹的な訳のわからなさがある。「死とは離陸すること。みんな駐機していて、いつかは離陸する」っていうのは分かったんだけど。
訳のわからないくせに最後まで一気読みさせるからすごい。Posted by ブクログ -
地理や言葉や日常、富山県満載です。
大きな事件は起きず、皆それぞれのポジションで淡々と精一杯生きています
まっとうとはこういうことなのかわかりませんが、清々しい気持ちになりました。Posted by ブクログ